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この真夏にジャーマンアイリスの株をなぜ地面から出すようにして植えるのか?という疑問

さてさて、畑のど真ん中に生えていたジャーマンアイリスを、ついに移植することにしました。
近くにあった柿の木を伐採したら、ますますジャーマンアイリスの独り舞台が目についてですね、真夏のある日に移植作業を開始したというわけです。

で、このジャーマンアイリスは、植える時にわざわざ株の半分を地面から出して植えろって言うじゃありませんか。
日本全国猛暑の夏、本当に大丈夫なのでしょうか?

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ジャーマンアイリスの好む場所

ジャーマンアイリスなんてかっこいい名前ですが、直訳すればドイツのアヤメ。
日本ではアヤメと言えばわかりやすいですよね。
エジプトのファラオの墓石にもこの花が彫られているというのですから、古くからあるお花なんですね。

複雑な交雑によって多くの品種が誕生し、ドイツなどで品種改良されたものがジャーマンアイリスとして広まったようです。

で、我が家にあるジャーマンアイリスは、オレンジ色で畑のど真ん中に君臨。
もう10年以上前から毎年春になるとここで花を咲かせるのですが、父よ、なぜにこんなど真ん中に植えたのですか?と質問したいくらい。

調べてみると、ジャーマンアイリスは高温多湿がお嫌いだそうで、日本の梅雨は大嫌いなんだって。
なので、植える場所は、日当たり良好、風通し良好、水はけ良好な場所にしてやらないとグレて根腐れを起こします。

そうか、だから畑のど真ん中に植えたのですね・・・父よ。

 

今年の春、柿の木を伐採したことで、ますますジャーマンアイリスど真ん中が目立つようになりました。
そこで、今年はジャーマンアイリスの移植をすることにしました。

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ジャーマンアイリスを掘り上げる

ジャーマンアイリスは、とにかくカラッカラに乾いたのがお好き。
植え替えは、花が咲き終わったらすぐにという人もいますが、私は梅雨が明けてからの夏にしようと思っていました。


少しシャベルで掘り起こしてみると、毛細状の根っこが密集しています。
地植えのジャーマンアイリスは、植えっぱなしでも良いのですが、長期間にもなると根茎が過密になり、枯れたり腐ったりすることもあるので、3~4年に1度は植え替えたほうがよさそう。

 

10年以上植えっぱなしだと、こうなります。
かわいそうなくらい根っこが密集。
息苦しかっただろうな。ごめんよ。

 

株も重なり合って、芋づる式に出てきた!
よくぞ、こんな状態で毎年花を咲かせていたものだわね。

 

株の裏側は、こんな状態。
このまま空に飛んで行っても不思議じゃないくらい。(ラピュタをイメージ)

ジャーマンアイリス株分け

掘り上げたジャーマンアイリスを、カンカン照りの日向で株分けします。
なんてったって、乾燥大好きなジャーマンアイリス様ですから、私が日に焼けようとも、ひれ伏すしかありません。

 

ジャーマンアイリスの株は、くびれた部分で簡単にポキポキ折ることができます。
これが株分け。

 

株は、ひとつの塊をよーく見るとくびれがあります。
くびれの部分で、1年目の株、2年目の株と見分けることができます。

5年目くらいまで確認できましたが、たぶんもっといっていると思われます。
だって10年以上植え替えしていないのですから。

ジャーマンアイリスの病気

ジャーマンアイリスは丈夫な植物ですが、湿った環境で「軟腐病(なんぶびょう)」になりやすい。
株分けの際には要注意で、ポキポキと折った株の断面から軟腐病菌が入りやすくなるので、よーく乾燥させることが大事です。

株の切り口や根をを日陰干しでよく乾かしますよ。

 

軟腐病になると、根や茎が溶けるように腐ってしまい、治療法はありません。
とにかくよく乾かすこと。
乾燥大好きなジャーマンアイリスですからね。

ジャーマンアイリスの葉っぱと根

ジャーマンアイリスの葉っぱは半分にカットします。
余分な水分が蒸発するのを防ぐためですが、基本的にはドライな環境がお好きですから、葉っぱは切らなくてもよいという方もいます。

私も今まで、花後の花茎は折っても、葉っぱは冬がくるまでそのままにしていましたね。
それでも毎年きれいな花を咲かせていたので、案外大丈夫だと思います。

根っこも、10cmくらい残してカットします。

ジャーマンアイリスの根っこは、掘り起こした時点で再生されなくなり、全部新しい別の根が出てくるそうです。
10cm根をのこすのは、株を植える際に支えるためだけの役割。

 

葉っぱと根をカットして、2日間ほど乾かしました。

ジャーマンアイリスの株を地面から出すようにして植えるわけ

もうお分かりだと思いますが、ジャーマンアイリスを植える時に、株の背中から半分を土から出すようにして植えるわけ。
そうです。
めちゃくちゃ乾燥するのがお好きだからです。

高温多湿を嫌うジャーマンアイリスは、浅植えしてドライな環境にしてやること。
植える日も、当分雨が降らないような日を選ぶこと。
盛り土して、水はけをよくすること。

株と株の間は、30cm以上空けて植えるのが望ましいそうですが、基本的に丈夫なジャーマンアイリスなので、さほど気にすることはないと思われます。

 

花が大きくてゴージャスな雰囲気のジャーマンアイリスですが、放任主義で育てても大丈夫ってことで、春に庭を彩るお花としては一家に一株あったらステキですよ。

とかなんとか、えらそうにほざいていますが、初めてのジャーマンアイリスの株分けと移植、どうか来年の春にもきれいな花を咲かせますように・・・と、あとは祈るばかりなり。

 

 

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