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御朱印の見方 何が表現されているのか知ればさらに広がる生き方

念願の初御朱印は、北鎌倉にある建長寺でいただいたものでした。
御朱印はスタンプとは異なり、参拝した証としてひとつひとつ墨書きしてくれるもの。

家に帰ってから、いただいた御朱印をしげしげと眺めてみたのですが、改めて分かったことや、謎が深まったこともあり、やっぱり御朱印って深いのですね。

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建長寺の御朱印

建長寺は日本で最も古い禅宗専門の寺院と言われます。
鎌倉幕府が最も勢力があったとされる北条時頼によって、1253年に北鎌倉に創設されました。

いただいた御朱印は、建長寺の本尊である「南無地蔵尊」。

建長寺入り口にある御朱印授与所で御朱印帳を預け、拝観・寺院散策などをした帰りに受け取るというシステム。
納経料は300円。

ところが建長寺では、ここの他でも御朱印をもらうことができ、それは全部で9種類あるそうです。

1.「南無地蔵尊」
2.「おびんずる尊者」
3.「南無大師遍照金剛」
4.「南無釈迦牟尼佛」
5.「半僧坊大権現」
6.「千手観音」 鎌倉三十三観音霊場 第二十八番
7.「心平寺地蔵尊」 鎌倉二十四地蔵 第九番
8.「済田地蔵尊」 鎌倉二十四地蔵 第十番
9.「勝上嶽地蔵」 鎌倉二十四地蔵 第十一番

広大な敷地内に点在しているため、建長寺入り口で御朱印帳を預けると、その後の御朱印をいただくには、再び入り口に戻らなければならないのです。
これはかなりの時間と労力が必要です。

しかし幸いなことに?、私がこのことに気付いたのは北鎌倉の旅を終えてから。
よって、建長寺では1つの御朱印しかいただきてきませんでした。
もっとも、御朱印はスタンプラリーじゃないのですから、なにも一度にすべての御朱印をもらわなければならないというわけではありません。

参拝し、自分と向き合い、心を静め、そうした証でもあるのだし、ひとつの御朱印の意味をじっくり考えることもできます。
そして再び、またここに参拝にきて、次は別の御朱印をいただこうという理由にもなりますもんね。

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御朱印の見方

建長寺でいただいた御朱印には何が書かれているのか、じっくり見てみました。

 

①寺院の本尊名やお堂名

建長寺のご本尊は「南無地蔵尊」。
南無とは「身命を捧げて服従し、おすがりします。」という意味。
地蔵尊とは「地蔵菩薩」の敬称であり、「大地が全ての命を育む力を蔵するように、苦悩の人々を、その無限の大慈悲の心で包み込み、救う所から名付けられたとされる。」(wikipediaより)

日本では一般的に「お地蔵様」と呼ばれ、道祖神として、また子どもの守り神として信じられていて、とても身近にあるんですよね。
こんなことを知っていれば、参拝する時の気持ちもさらに深まります。

②奉拝

「つつしんで拝します」という意味。

③日付

参拝した日付が書かれるので、後で見返した時もわかりやすい。

④大本山

日本の仏教の特定の宗派内において、位置づけを表すもの。
位の順番で言えば、総本山>大本山>本山となります。

では建長寺の総本山はどこなの?・・・と調べてみると、建長寺は臨済宗。
臨済宗の総本山はどこなの?で調べてみると、この臨済宗もさらに宗派が分かれていて、建長寺は「臨済宗建長寺派」の大本山となっているようです。

臨済宗大本山を名乗るところは、京都にもたくさんあるので、こうやって調べていくと、京都の臨済宗大本山も訪ねてみたいという気持が出てきます。

だから仏教は奥が深いんですよね。
父が10年かけて毎年京都の神社仏閣巡りをしていた意味が、ようやく今頃わかったような気がします。

⑤寺号

寺院の名前。

⑥御宝印

本尊の名前などを刻んだものが印として押されます。
が、上空からみた迷路のようにしか見えない・・・。ああ、バチアタリだわ。

⑦天下〇祈の印

読解できません。ごめんなさい。

⑧寺の押印

寺院の正式な印。

円覚寺の御朱印

建長寺を創設した北条時頼の子、時宗が1282年に円覚寺を創設しました。建長寺が創設されてから29年後となります。

円覚寺でいただいた御朱印です。

すごく不思議に思ったのが、真ん中に書かれている「賓雲閣」。
円覚寺のご本尊は「宝冠釈迦如来」なので、ご本尊の名前ではありません。調べてみると、これは円覚寺三門上の楼閣「賓(宝)雲閣」の御朱印でした。

円覚寺総門の受付でもらえる御朱印は、「宝冠釈迦如来」の1種類だけなのですが、「賓雲閣」という御朱印は、裏メニューなのだとか?

受付では何も言わずに御朱印帳を渡しただけだったので、なんだか得したような、そんな気分になりました。納経料300円。

円覚寺では全部で9つの御朱印があるようで、しかも期間によってはもらえない御朱印もあるそうです。
そして建長寺と同じく、入り口受付で御朱印帳を預け、帰りに受け取るというシステムなので、奥のほうでいただける御朱印は、入り口まで御朱印帳を取りにいかなければならないのですよね。

 

こちらは円覚寺奥にあるお寺「佛日庵」でいただいた御朱印。
北条時宗が亡くなって2年後に、北条時宗の廟所(びょうしょ)として建てられたお寺。
廟所(びょうしょ)とは、お墓のことです。拝観料も別途100円です。

北条時宗は、学問の神様、開運の神様とされています。なのでこの御朱印がどうしても欲しかったのです。受験生もいるし、来年度からは夫と2人の生活にもなる予定で、ぜひ開運あれ!ということで。

しかし。御朱印帳は円覚寺の受付に預けたまま。
取りに戻る時間も気力も体力もありません。しかし、佛日庵では、おそらく私のような者のために、別紙に書かれた御朱印も用意してあるんです。こちらをいただいて自分の御朱印帳に貼り付けました。

ちなみに、直接御朱印帳に書いてもらうと300円で、別紙の御朱印は400円。
紙代に100円かかるんですねぇ。

北鎌倉御朱印の旅まとめ

今回の北鎌倉の旅でいただいた御朱印は、全部で3つ。
いただいた後に御朱印のことを調べれば調べるほど、知れば知るほど、奥が深いということがわかりました。

私の最初の御朱印は、臨済宗のものでしたが、我が家は浄土宗なのです。
すると、総本山はどこなの?とか、浄土宗の総本山に行きたい!など、いろいろ思うことも出てきました。気になることもたくさん出てきました。

こりゃあ、御朱印巡りの旅は簡単には終わらないですね。
友人とも、「若い頃は神社仏閣なんてこれっぽっちも興味なかったのにねー、歳をとったよねー」なんて話をして盛り上がりました。

友人が「60歳の還暦には、伊勢神宮を訪ねたい」と言うので、神社仏閣巡りの大きな目標もできました。
足腰鍛えて、体力つけて、自分の人生を生きる。

御朱印が、これからの人生の道しるべになればいいな…と思っています。

 

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