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認知症の原因物質はすでに脳にたまり始めているという事実とこれからの生き方

先日図書館で借りて読んだ本は、認知症についての明るい未来を予感させるような前向きな内容のものでした。

認知症と診断されてもなんら悲観することはない。
認知症についてよく知れば認知症は怖くない。
数年~10年以上かけて徐々に進行する認知症だから、近い将来必ず効果のある薬が開発されるはずだ。

そんな内容のものでしたが、その後、それと反する記事を読んで、少しばかり打ちのめされました。
中でも最も衝撃的だったのは
「認知症が発症する20年ほど前から、その原因物質は脳にたまりはじめている」ということ。

ということは、私もすでにその原因物質が脳にたまり始めているかもしれないのです。
ああ、怖ろしい事実。

 

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増加する認知症の数

65歳以上の4人に1人が、認知症またはその予備軍である軽度認知障害であると推測される昨今。
年々その数は増加の一途をたどり、10年後には65歳以上の3人に1人という推計データも出されているほど。

医学医療の進歩発達により、病気に対して様々な治療や薬が開発され、平均寿命も延びましたが、認知症、中でも最大の原因とされるアルツハイマー病の根本的治療法は、いまだにないというのが現状です。

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治療薬の開発は失敗続き

その記事によれば、過去10年間に世界中で行われたアルツハイマー病の薬の試験は、99.6%が失敗しているそうです。

日本では現在、認知症の薬としては4種類の薬が認可されています。
これらの薬は、認知症を治すものではなく、症状の進行を遅らせることができるといったもの。しかし、薬の種類や投与のタイミングが本人に合わないと、なかなかその効果も期待できないものになります。

アメリカで、アルツハイマー病の治療薬として今度こそ期待されていた薬も、効果が出る見込みがないと判断され、開発は一部中断となりました。

原因物質は発症の20年前にすでに出ている!?

アルツハイマー病の原因とされる「アミロイドβ」はタンパク質の一種で、これが蓄積されることにより脳神経細胞が死滅していくとされています。

それらは、15年から20年かけて徐々に蓄積するそうですから、65歳でアルツハイマー病を発症する場合は、45歳の頃からアミロイドβはすでに出ているってことですよね。

ああー。怖ろしすぎます。
私の頭の中にも、すでにアミロイドβがじわじわと拡散されているかもしれないからです。

アルツハイマー病にならないためには、毎日適度な運動を継続して行うことや、高血糖・高血圧などの生活習慣病にならないことが、効果的だと言われます。

50歳を過ぎた私は、真剣に自分の健康法について考えなければならないのだなぁ・・・ということを、今更ながら思ったわけです。

父の姿に想うこと

昨年87歳で亡くなった父は、「自分の健康のためだ」と言っては、せっせと庭仕事を楽しんで行い、冬は率先して雪かきを行うような人でした。
好奇心・探求心旺盛で、なんにでも興味を持ち、とりあえずやってみる精神の人でもありました。

父にタブレット端末をプレゼントしたときも、父は大変おもしろがって喜び、独自にあれこれ学んで指で自在にタブレットを操る87歳でした。

毎朝インスタントコーヒーで食パンを食べていた父に、ネスカフェバリスタをプレゼントしたときも、機械操作になんら臆することなく、コーヒーを飲むことを楽しんでいた父。

町内の役員も現役でこなし、趣味のサークル活動も積極的に出かけ、家では絵を描き、写経をせっせと書き溜める。若いころに買っても忙しくて読めなかった本を、定年退職してから1冊ずつ読破していった父。

そんな父のことだから、100歳を過ぎてもきっと元気に庭仕事をしているはずだと思っていました。

しかし昨年、父はある朝突然逝ってしまいました。原因は大動脈解離。60歳を過ぎたころより血圧の薬を飲んでいたので、大動脈解離に起因したのは高血圧症でしょう。

けれども、少なくとも父は認知症ではありませんでした。年相応の物忘れはあっても、常に何かを学び続けていた父は、高血圧があってもアルツハイマー病にはならなかったということです。

「ほら、アレよ、アレ」と、最近本当に言葉が出てこなくなった私の頭の中には、すでにアミロイドβがたまり始めているのかもしれません。
それでも、毎日生きることにワクワクし、日々探求心旺盛でいれば、認知症の発症もまだまだ先に延ばせるかもしれないと思うのです。

規則正しい日常生活と、適度な運動、そして適度な食生活の大切さについて、今更ながら知るアラフィフ。
まだまだやりたいことはたくさんあるし、まだまだいろんなことができるはず!

だからこれからの私は、自分のやりたいことをやって、自分に正直に生きたい!(今までもそうしてきたけれど)
だって自分だけの人生だから!

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