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桜切るバカ梅切らぬバカ 梅の木の剪定は子育てに似ている

“桜切るバカ 梅切らぬバカ”

という言葉があります。

桜は切り口からすぐに腐りやすく素人が剪定をするものではないが、梅は切り口もすぐに再生しやすく、また小枝が多すぎて剪定しないと枝が混み過ぎて花実がつかなくなる・・・ということ。

 

ならば素人の私が剪定してもいいよねっ?

ということで、梅の木の剪定にとりかかりました。

 

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梅の木の剪定

なるほど、梅の木は本当に小枝が多い。

秋になって葉っぱが落ちると、ことさら小枝がわさわさと込み合っている様子がよくわかります。

 

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以前は、こんな枝ぶりをみてもなんとも思わなかった私ですが、ちょっとだけ庭仕事をかじりだしたら、気になってしょうがない。

枝が込み合っていて、かわいそうに思えてくるんです、木が・・・。

 

葉っぱが落ちると、枝の込み具合がよくわかるので、剪定作業もしやすくなります。

 

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幹から直接生える弱々しい”幹吹き”と、真上に伸びる”立ち枝”は根元から切り落とします。

 

 

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“徒長枝”は勢いよく伸びる枝ですが、花芽はあまりつかないので、切る。

“交差枝”は込み合う原因にもなるので、バランスを考えて交差しているどちらかを切る。

“立ち枝”も根元から勢いよく伸びる枝で、花芽はあまりつかないので、根元から切る。

 

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梅の木は、枯れ枝もとても多いことに気づきます。

細い枝は、自然淘汰で枯れてしまうんでしょうかね。

これらも根元からすべて切っていきます。

 

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古い切り口もたくさんあるので、父も一生懸命剪定をしていたのでしょうけど、やはり追いつかなかったのでしょう。

幹の一か所から無数の立ち枝だらけ。

こんな枝全部に葉っぱがついたら、木の内部が日当たりが悪く風通しもよくないので、当然いろいろな虫の巣窟にもなるんですよね。

 

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ああーーー、気持ち悪いものを見てしまいました。

これはオビカレハというガの卵。

幼虫は梅を食害するので梅毛虫ともいわれるそう。

梅の木の5箇所にオビカレハの卵を見つけましたので、これが孵化したら・・・と思うとゾッとしますねぇ・・・。

 

この毛虫は毒をもたないそうですが、何が嫌かって集団で群がって生活すること!

毛虫の集団なんて見たくもないですよね。

恐いもの見たさの方はこちらをぞうぞ→オビカレハ

 

 

梅の木の剪定は、少し太めの枝をのこぎりで切ったり、無数の小枝を剪定鋏で切る作業に時間がかかり、延べ3日もかかりました。

 

いつか絶対脚立から落ちるな・・・と思いながらも、のこぎりの使い方がずいぶん上達したと自分でも感じた3日間でした。

 

<剪定前>

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<剪定後>

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手をかけて育てるということ

 

梅の木は、毎年毛虫がくっついていて、もうこんなの嫌だと思っていました。

剪定作業や毛虫の駆除などの手間暇を考えたら、梅の木なんかなくても、ちっともかまわない。

梅シロップは大好きだけど、梅の実はスーパーで買っても一袋1,000円もしないはず。

 

だけど、どうせいつか切るならば、一度は自分で手をかけて剪定して、果たして来春はどれほどの花が咲き、どれくらいの実がなるのだろうか・・・?

そんな好奇心が勝ってしまい、自分で脚立に上り枝に足をかけて、のこぎりで枝を切るという・・・自分でも何をやってるんだと思いながらも、まるで父が憑依したように作業を続けていました。

 

手をかけて育てると、早期に悪い虫を発見し、駆除できます。

不要な枝を切って、残った枝がのびのびと空に向かっている姿をみると、なんとも言えない充実感があります。

花木を育てるのって、なんだか子育てと同じなんですね。

 

手をかけた分だけ愛情がわき、愛情をかけた分だけすくすくと育つ。

時には枯れてしまうかもしれないけれど(←ダメじゃん)、それでも新芽は必ず息吹く。

 

あ・・・、桜の木は素人が下手な剪定をすると腐って枯れるけれど、梅の木は多少大ざっばにやっても大丈夫だって言いますもんね。

わが子も梅の木のようだったなぁ・・・なんてね。

 

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春にきれいな梅の花が咲きますように。

大きな梅の実になりますように。

 

それでもダメならまた次の年!

そんな感じでやっていこう。

コメント

  1. ちかちか より:

    こんばんは。庭師さん頑張ってますね^_^ 脚立にはくれぐれもご注意下さい。親戚のおじさん達、脚立から落ちて骨折、何人もいます。
    うちの梅の木は夫が切ってますが、今年は20コ位しか実がなりませんでした。結婚して初めて梅干しを漬け、梅酒、梅シロップ梅サワーと毎年作り28年、ここ数年実があまりならず、梅サワーを作るだけになってきました。夏は日陰を作ってくれるので葉が落ちてから剪定しますが、脚立が使えない方向にも広く伸びてしまったので、もう梅の木ともお別れかな、と思うこともあります。
    今度、うちの二階の屋根より大きく伸びて屋根に被ってしまったヒマラヤ杉を伐採するのですが、二本で10万超えます。処理代がかなりしてます。トラックを木のすぐそばまで持ってこれないので人力で運ぶせいもあります。とにかく庭の木は大きくしてはならん、という実例でございます(泣) 長々と失礼しました。

    • そらはな より:

      ちかちかさんへ♪
      うちの父も以前脚立から落ちたことがあります(^-^;
      幸いケガはなかったのですが、家族全員で「もう脚立に上って木を切るのをやめなさい」と言いました。
      そして私は、今なら父の気持ちがよーくわかります。
      自分でやってみたい・・・ただそれだけなんです。
      それにしてもヒマラヤ杉、すごいですね。樹齢何年くらいなんでしょう。
      そんなに大きくなれば、伐採もお金がかかるんですね。
      本当は庭木は、手の届く範囲で寸止めしておくのが理想的ですが、うちの栗の木と椿の木は巨大化してしまい、手に負えません。
      私があちこちの木を切っていると、母はあまりいい顔しないのですよね(-_-;)
      母にみつからないよう、地道に進めていきたいと思います。

  2. とも より:

    そらはなさん、こんばんは。

    桜を切るバカ・・・。
    近所のおじさんが、うちの桜の枝が気になったのか、知らない間に切ってしまいました。
    その時主人から、桜を切るバカという言葉を初めて聞きました。そういう由来から来てることも、その続きの梅も、今日初めて知りました。

    そのおじさんに会うたびに、心の中で「あっ!バカ」とつぶやいてしまう不謹慎なわたしです。ww

    ほんとに植物を観察していると、厳しい季節はぐっと力を溜めて、咲くべき時に咲く準備をしていますね。自ずと咲くのを見守るしかできませんが、子供にもそういう気持ちで見守りたいです。

    • そらはな より:

      ともさんへ♪
      桜の木があるんですね。
      見る分にはとてもきれいで素敵ですが、管理も大変でしょうね。
      私も自分でいろいろ手入れをするようになってから、いろんなことがわかりました。
      うちには桜の木はないのですが、もしあったら私はどんどん剪定してしまってたかも・・・。
      いろいろ調べてからやるってことも大事だなぁ・・・と思いました。
      子どもたちから手が離れつつある今、花や木に目が向けられるようになったのかもしれませんね。

  3. えみ より:

    いきなりのコメントすみません。
    前のブログのセキセイインコのソラちゃんの換羽期の記事を見てこちらにコメントさせていただきました。

    我が家も推定7歳のオスのセキセイインコが今全く同じ状況でついコメントさせていただきました。

    3日ほど前から大好きだったおしゃべりもせずカゴから出ようともしません。(止まり木に止まったままでたまに餌をつつくくらい)このまま老衰してしまうのか?と思いましたがあちらの記事を読ませていただきました。一週間前ほどから換羽期でツクツク頭でしたが今は落ち着いてきたので大々的な換羽期でまた元気になれば良いのですが…。

    でもあちらの記事を読んで少し安心しました。ありがとうございました。

    • そらはな より:

      えみさんへ♪
      はじめまして(#^^#)
      旧ブログのほうへもコメントいただきありがとうございます。
      実は、えみさんのコメントを読んで「そういえばうちのインコも換羽期で元気がないときがあったなー」なんてことをようやく思い出しました。
      それほど忘れてしまうほど、今うちのソラはものすごく元気です。
      さすがに吐き戻しはしなくなりましたが、毎日かごから出せと言わんばかりにアピールしてきます。
      インコも元気な時とそうでないときと波がありますから、それを真っ先にみつけてあげるのが、飼い主としての役目かな・・・と思っています。
      えみさんのインコちゃんもツクツク頭、落ち着いてきたんですね。
      早くいつものように元気になりますように!(^^)!