イオン銀行から、普通預金の優遇金利が終了するという知らせが届きました。
これまでプラチナステージだった私の金利は0.25%。
それが廃止される理由は、円普通預金金利が0.3%に引き上げられたためです。
数字だけ見れば、悪い話ではありません。
それでも、胸の奥がすこしだけざわつきました。
ああ、また時代が動いたのだな、と。
金利5%を知っている世代として

イオン銀行の金利が0.3%へ
私が社会に出た20代前半は、バブル期の終わりでした。
それでも定期預金は5%ありました。
ボーナスを預ければ、通帳の数字が目に見えて増えていきます。
銀行窓口に並びながら、未来が少し明るくなるような気がしていたのを覚えています。
あの頃に思い描いていた60歳は、
定年退職、引退、隠居。
仕事を終え、悠々自適の第二の人生へ向かう。
そんな景色が、当たり前だと思っていました。
気づけば、違う景色の中
バブル崩壊、就職氷河期、そしてマイナス金利政策。
銀行に預けてもお金が増えない時代が、長く続きました。
それから30年以上が過ぎ、ようやく金利が上がり始めています。
確かに「流れは変わった」と感じます。
けれど、60歳を目前にして見えた景色は、かつて思い描いていたものとは、まったく違っていました。
60歳は、ゴールではなく通過点
人生100年時代という言葉とともに、定年は引き上げられました。
「できる限り働きましょう」という空気もあります。
60歳は“隠居”ではなく、“まだまだ”の合図のようです。
正直に言えば、少し戸惑っています。
もう守りに入ってもよい年齢なのではないか。
そう思う自分もいます。
けれど同時に、まだ終わりたくない気持ちも確かにあります。
攻め7・守り3という揺れ
そんな気持ちは、資産運用にも表れています。
新NISAでの積立は、働いているうちは続けたい。
退職後は、すべてを売却するのではなく、増えた分を一定額取り崩しながら暮らしていけたら理想です。
とはいえ、現実にはきっと相場を見てしまうでしょう。
上がれば安心し、下がれば不安になる。
60歳はまだ「攻めることができる」と言いながら、心のどこかで少し怖さもあります。
それでも——
守るだけの人生には、まだ早い気がしています。
40年でここまで変わりました
金利5%の時代から、増えない時代を経て、また少しずつお金が動き始めた今。
働き方も、60歳の意味も、お金の価値も、40年で大きく変わりました。
悠々自適に歳を重ねていくはずだったのに、実際はまだ選択の中にいます。
わかったことは、「未来は誰にもわからない」ということ。
ただ今は、「もう少し働こうかな」そんな気持ちです。
60歳の景色に少し戸惑いながらも、まだ動けることを、どこかでありがたく思っています。
そう思うと、今日の足取りが、ほんの少し軽くなりました。


コメント