庭の隅にある大きな紫陽花は、私の背丈をとうに超えています。
昨年は、花の付いた部分を見様見真似で剪定してみたのですが、今年は根元からバッサリ切ることにしました。
大きすぎて手に負えなくなっていたし、紫陽花の葉っぱが密集して風通しが悪く苦しそうだったから。
紫陽花は、生命力が強いので、必ず芽が息吹いてくると信じています。
紫陽花の剪定
紫陽花はとっても生命力が強いので、挿し木で簡単に増やせるんですよね。
そしてそのまま、紫陽花の自由にまかせて伸びたいように好きなだけほっておくと、ものすごく巨大化します。
つまり、庭に地植えした紫陽花は、毎年マメに剪定していかないと、とんでもなく大きくなりすぎて、こんもりとした紫陽花の葉っぱの中がいったいどうなっているのか、怖くて見たくなくなるんですよ。
って、これは私のことなのですが。
写真ではわかりにくいのですが、この紫陽花は私の背丈をはるかに超えているので、2Mくらいはあると思われます。
昨年は、花の部分を摘み取って剪定したのですが、今年この紫陽花の花が咲いたのは9月になってから。
上の写真は10月上旬に撮ったものですが、紫陽花の向こう側に柿の実のオレンジ色がわかるでしょうか。
季節はすっかり秋なのに、紫陽花が生き生きと咲いている風景もなんだか不思議なものでした。
紫陽花の木質化
巨大化した紫陽花を一回り小さくするのは、なかなか難しい。
来年も紫陽花の花を楽しむためには、花芽を残して剪定しなければならないので、切る部分は紫陽花の花から2~3節目まで。
しかし、紫陽花は脇芽がどんどん出てくるので、来年はさらに一回り大きな紫陽花になっちゃんですよね。
今年は、思い切ってバッサリと紫陽花を切ることにしました。
あまりにも葉っぱの中が密集していて、風通しが悪そうだったので。
植物がなにかしら病気になる原因のひとつは、風通しの悪さなんです。
来年は紫陽花の花が咲かなくてもいいので、決断しました。
そうして、ほぼ葉っぱを落とした紫陽花。
紫陽花の枝はほとんどが木質化していました。びっくり!
中心部の太い部分は、直径10cm近くはあると思われます。
ここだけみると、とても紫陽花とは思えない。
立派な木ですよね。
古い枝は、皮がぽろぽろと剥がれ落ち、中にはダンゴ虫たちが越冬の準備をしていたんですよね。
いやぁ、申し訳ない。突然住処を丸裸にされて、いい迷惑だったよね。
思い切ってここまで丸裸にしちゃいました。
古い枝はスカスカで、触っただけで簡単に折れてしまうので、そういう枝はすべて撤去しました。
でもね、枝からはちゃんと脇芽が出てきてるんですよ。
来年は花は咲かないだろうけど、どんな樹形になるか楽しみです。
庭への気持ちをリセットする
紫陽花の剪定をしているうちに、何かが吹っ切れたような感じになりました。
父が遺した庭を、私は同じようにやらなくてもいいんだ!という気持が、突如沸きあがってきたのです。
どこか父に遠慮して、残せる花や木はできる限り残してみようと思っていましたが、「もういいんだよ」と自分の心の中の声が聞こえてきたような気がしました。
自分で何もしないで、業者任せに手のかからない庭に作り替えることも可能でしょう。
しかし、それでは自分の想いもなにひとつ反映されない庭になってしまう。
父が亡くなってから1年以上かけて、自分であちこち庭木をいじってきたからこそ、ここはこうしたい、あの部分はこうしたいという思いがどんどん膨らんできました。
「おまえの好きなようにしていいんだよ」
もし今父に聞いたら、絶対にこう言うと思います。
でもそれは、「自分の想いを込めて好きなようにしていい」という意味だったんだ・・・ということに気付いたのです。
雑草だらけで嫌だ。
落ち葉がたくさんあって嫌だ。
毛虫が大量発生して嫌だ。
だからとっとと庭の木を切って、コンクリートを流したり平板ブロックを敷いて、なるべく手のかからない庭にしたい!
昨年はそんな気持ちだけが前を歩いていました。
もしも昨年、庭を業者任せに造り替えていたら、私はなんの思い入れのない庭を、その後も自分で手入れして維持管理することは絶対無理だったでしょう。
紫陽花をバッサリ剪定したことで、気持ちに踏ん切りがつき、いままでのモヤモヤがリセットできました。
手をかければかけただけ、愛情が沸く。
子どもも庭木も一緒ですね。
我が家の庭も、急がずゆっくり愛情をこめて育てていきたい。
この日から2年後、紫陽花の剪定の仕方についてまとめました。
コメント
いいですね!そらはなさんの想いのまま好きにしていいよ、ってお父様は絶対言ってますよ。私も見習おうっと!
金色のぞうさんへ♪
庭の維持管理は大変ですね。
自分がやりやすいように、今後は変えていくつもりです。
こんばんは。
秋晴れの日曜日に庭仕事。夫は芝刈り、私は伸びすぎた枝や雑草をとりました。実は、来週植木屋さんが入るので、少しくらいは手入れをしようと動いた次第です。母も一緒に片付けをしましたが、腰が痛くなり早々に退散。「年をとったら、庭の手入れは無理ね」と、こぼしていました。
明日は我が身ですが、そのときはそのときでと、サクサク切ってサッパリしました。大変ですが、手をかけたなりに、寒い冬の後、春には綺麗な花々がちゃんと咲いてくれる幸せを、父の庭が見せてくれます。
二代目なりの味わいが出るかもしれませんね、そらはなさん(^-^)
ルイコさんへ♪
春先に頼んでいたシルバー人材さんが、そろそろ来てくれることになり、私もあちこち手入れしています。
人が入ると、やる気もアップしますね。
ルイコさんのお庭も手入れした分だけ、きっと味わいのあるお庭なんでしょうね。
早いもので来年は父の三回忌。春にはまた庭がどんな景色を見せてくれるか、楽しみでもあります。