仏壇って、どこに置くのが正解なんでしょう。
リビング?それとも別の場所?
減築リノベーションをきっかけに、私はこの問題にずっと悩み続けました。
そしてたどり着いたのが、リビングの一角に“自然に存在させる”という選択でした。
今日は、その決断と、暮らしの中で感じた小さな変化について書きます。
リビングの一角に、“無理のない居場所”をつくる
新居には和室も畳スペースもありません。
だからこそ、仏壇の置き場所は大きな課題でした。
最終的に選んだのは、リビングの一角に造作したニッチ。
向きは東向きにしました。
仏壇は南向き・東向きがよいとされているため、間取りの中で無理のない配置を選んだ形です。
ただ正直に言うと、リビングに「いかにも仏壇」という存在感が出ることには抵抗がありました。

“隠す”のではなく、“なじませる”という選択
そこで取り入れたのが、突っ張り式のロールスクリーン。
白い麻調のものを選びました。
・白いクロス
・ホワイトアッシュの収納扉
・ホワイトグレージュのカーテン
それぞれ少しずつ違う白が並ぶことで、空間にやわらかな統一感が生まれます。
スクリーンを下ろすと、そこに仏壇があることを忘れてしまうほど自然。
でも、完全に同じ白ではないからこそ、「ここに何かがある」という気配がほんのり残る。
“隠している”というより、“そこにあることを忘れる”感覚に近いのかもしれません。

白のニュアンスが重なって、仏壇の気配をやわらかく包む
毎朝の“ひと手間”が、気持ちを整えてくれる
普段は扉を閉めて、スクリーンを下ろしています。
朝になると、スクリーンを上げて、扉を開けて、手を合わせる。
たったそれだけのことなのに、生活の中に祈りの動作が組み込まれたことで、気持ちが少し整うようになりました。
以前は仏間にほとんど足を運ばなかった私が、今は自然と仏壇の前に立つようになっています。
仏具は“自分が向き合える形”に整える
リノベーション前、古い仏具はすべて手放しました。
父の父の代から伝わるものですが、正直に言えば「少し怖い」と感じていたのも本音です。
これからは自分が管理していく。
そう思ったときに、
「自分が無理なく向き合える形にしよう」
と考えました。
新しく選び直した仏具は、どれも自分の感覚で選んだもの。
今では、仏壇を開けると「かわいい」と感じるほどです。

LEDろうそく「いろはあかり」と御鈴「たまゆらりん」
仏壇との距離、そしてこれから
もともと私は、「仏壇はいらない」と思っていた側の人間です。
いずれは仏壇じまいも考えています。
それでも今は、この場所で手を合わせる時間が少し心地いい。
仏壇は、言ってしまえば“ただの箱”かもしれません。
そこに意味を持たせるかどうかは、人それぞれです。
父の存在は、いつも自分の中にある。
だから形にこだわる必要はないと思っています。
それでも——
今は、この距離感がちょうどいい。
そんなふうに感じています。
まとめ
減築リフォームは、「何を残し、何を手放すか」の連続でした。
仏壇もそのひとつです。
正解はひとつではありません。
大切なのは、空間の見た目よりも、自分の気持ちが落ち着くかどうか。
もし今、仏壇の置き場所で迷っているなら、「こうあるべき」ではなく、自分にとって無理のない距離を基準にしてもいいのだと思います。
悩んで選んだこの場所は、今の私にとって、ちょうどいい答えになりました。


コメント