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初めての劇団四季キャッツシアター おすすめ座席はここ

キャッツが初めて日本で公演されたのは、1983年11月11日のこと。
35年以上の歳月を経て、2019年3月には日本公演通算1万回公演を迎えます。

そんな長い歴史のある劇団四季キャッツを、このたびようやく観ることができました。
劇場は大井町に2018年8月に完成したキャッツシアターです。

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劇団四季キャッツを観る前に

満月が青白く輝く夜、街の片隅のゴミ捨て場。
たくさんのジェリクルキャッツたちが、年に一度開かれる”ジェリクル舞踏会”に参加するため集まってきます。

人間に飼い馴らされることを拒否して、逆境に負けずしたたかに生き抜き、自らの人生を謳歌する強靭な思想と無限の個性、行動力を持つ猫、それがジェリクルキャッツ。

そして今宵は、長老猫が最も純粋なジェリクルキャッツを選ぶ特別な舞踏会。
再生を許され、新しいジェリクルの命を得るのは誰か。
夜を徹して歌い踊る猫たち。
やがて夜明けが近づき、ナイフで切ってしまえそうな静寂に向かって、天上に上り、
新しい人生を生きることを許されるただ一匹の猫の名前が、宣言されます。

その猫とは‥。

劇団四季公式HPより https://www.shiki.jp/applause/cats/story/

今回、劇団四季キャッツを観ることは、いわばオマケ的なものでした。
なので、私にしてはめずらしくなんの予備知識も持たず、フラッと立ち寄った感覚。

上記の劇団四季公式HPのキャッツのあらすじさえ読まずに観劇しました。

だから舞台が始まって最初に思ったのが「ジェリクルキャッツってなによ?」ってこと。
もしも初めてキャッツを観るならば、せめて公式HPのあらすじはチェックしておきましょう。

もしも私が「キャッツのあらすじ、簡単に教えて」と言われたら、「野良猫たちの一夜のショー」って答えるでしょう。

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キャッツはあらすじのないショーストーリー

で、あらすじをチェックしておきましょうと言いながら、実はキャッツはあらすじのないストーリーなのだと思いました。
これまで観てきた、美女と野獣や、ライオンキングやアラジン、ノートルダムの鐘などのように、主人公がいてそれを取り巻く周りの人間模様(動物模様)が描かれる物語はありません。

25匹の猫たちがひたすら自己アピールするためのダンスショーだと思ったほうが、わかりやすいかもしれません。
えっ?なんで今そうなるの?
なんであの猫がジェリクルキャッツに選ばれたの?
などと、いちいち考えてると、ダンスショーにはついていけません。

次々に変わる猫たちのショーを、無条件に楽しむべきなのだと思いました。

キャッツの魅力

私はやっぱり、物語性のあるミュージカルが好きです。
ミュージカルは、感情が高ぶって自然に歌になるものだと思うので、その人の気持ちの移り変わりや感情を歌ってくれると、私もすぐに感情移入してしまって、涙腺が決壊します。

そういう意味では、私にとってキャッツのミュージカルはとても異端なものでした。

でもね・・・。
キャッツを観終わってから思ったことは、また観てみたい!だったんですよ。

キャッツの魅力は、なんといっても劇場全体の一体感です。
「舞台」と「客席」という概念はなく、客席を含めた劇場全体がジェリクルキャッツのテリトリーなんですよ。

猫たちがちょいちょい、客席の通路を動き回り、しかも私たち観客のすぐそばまで忍び寄ってきて、語りかけるんです。
足音を消して、気配を消して、そばにやってくるので、私のすぐ後ろで猫がささやいているのも、最初は気が付きませんでしたもの。

そして、舞台には幕もなければ大きな場面転換もない。(2幕めではちょっとありますが)
だから猫たち全員が、ほぼ出ずっぱりでずーっと歌って踊っている。
しかもキレッキレのダンスを休みなくやってのけて、その上歌う。
さらに、動きは猫そのものでしなやかで優雅で気高い。

観ている側にとっては、夜中にたくさんの猫たちが集まって何かやっているのを、のぞき見しているような感覚になってきます。
まさに自分もその街の住人となっているんですよね。

すごいです、キャッツ。
あの体力、ダンス力、歌唱力・・・私と同じ人間とは思えませんでした。

また観たいと思うのは・・・

猫たちの自己アピールダンスショーではありますが、その歌に込められた歌詞を読み解いていくと、それぞれの猫たちの生い立ちや生き様がみえてきます。

だけど、猫たちの名前が覚えられないっ!
これが私にとっては致命的でした。

ジェリーロラム=グリドルボーンって、どの猫?
バストファージョーンズってどれ?
もうどの猫がどれなんだか、わけわかんなかったですよ。

キャッツの原作は、T.Sエリオット氏が書いた「ポッサムおじさんの猫とつき合う法」という詩集から引用されたものですから、猫たちの名前も洋物なのはしかたがないのですが、せめてわかりやすく「政治家猫」とか「長老猫」とか「海賊猫」とか「鉄道猫」とか言ってくれたらわかりやすいのにな・・・。

ところが、あの猫はなんだっけ?とか、どうしてあの猫はそうなったんだっけ?なんてよくわからないまま終わると、後からネットでググるんですよね。
すると、観てきたからこその納得する点や、新たな発見もあり、今度はそういう目線で観てみたい!という気持が湧いてくるんです。

たぶん私、キャッツの内容は半分も理解していません。
だからまた観たい・・・そう思ってしまう、劇団四季永遠のループ地獄にハマってしまうんだなぁ。

キャッツシアターおすすめ座席

キャッツのもうひとつの魅力は、シアター全体の美術演出です。
舞台の上はもちろん、客席のあちこちや天井に、猫たち目線のゴミがたくさん置かれています。

いや、これゴミっていったら失礼です。
ものすごいクオリティの高い美術小道具、大道具です。

その美術演出を観ているだけでも楽しい。
さらに、1幕と2幕の間の休憩時間には、私たちも舞台に上がれるんですよ。
もちろん舞台セットには手は触れられませんが、実際に役者さんたちが演じる舞台に上がることができるっていうのは、とても貴重な体験です。

舞台の床はとてもツルツルしていて、よくもまぁこの上で猫たちは音を立てずにジャンプしたり回ったりできるものだと、関心しました。

さて、肝心のキャッツシアターおすすめ座席です。

キャッツシアター座席表

キャッツシアターは、1~4列までが回転席になっています。
舞台が始まる前は、180度舞台の裏側に位置していて、舞台が始まると同時に舞台ごと回転して、通常位置に戻ります。

1列目と舞台との距離は非常に近く、しかも舞台は目線よりも少し下。
だから猫たちを目の前で観ることができるんです。

当然私も、どうせ観るなら回転席よね!と思っていました。

今回は、後になってからキャッツを観にいくことを決めたので、残っている座席は残り少なく、最後列B席での観劇となりました。
ところが、これが全体を見渡すことができて、初めてのキャッツゆえにこれはこの座席でとてもよかったと思いました。

だって、猫たちがあちこちの通路にやってくるし、後ろの扉から登場するし、天井から出てくるしで、全体がとてもよく見えたんです。
もしも回転席であったなら、客席全体で繰り広げられる猫たちの姿はわからなかったでしょう。

以上を踏まえて、もしも次回私がキャッツを観るならば、押さえたい席は、5列めの55~59番あたり。
理由は・・・、キャッツをご覧になった方ならわかると思いますが、ここでは内緒。

でも、初めてキャッツシアターでキャッツを観るのなら、最後列・・・できれば通路側もおススメですよ。

コメント

  1. mrsP より:

    キャッツ!むかーしむかし、高校生だった頃…
    親戚からチケットをもらって見たことがあります。
    特にミュージカルや四季が好きってわけじゃなかったけど、
    本当にゴミ捨て場に迷い込んだかのような演出は鮮明に覚えています。

    5列目55〜59、ってあの演出かなぁ…
    私の思っているのと同じなら…実は、私の目の前でそれは起こりました。
    すごくびっくりしたことを覚えてます。

    • そらはな より:

      mrsPさんへ♪
      高校生の時にキャッツをご覧になったなんて、うらやまし~。
      5列目の演出って・・・おそらく想像している通りのものです。
      でも、そんな昔から同じようにやっていたんですねー、キャッツ。
      機会があれば、また観てみたい作品です。

  2. 丸山由紀子 より:

    はじめまして!
    そらはなさんの影響で劇団四季デビューしてはや2年です。5月にキャッツ行きます
    5列目の演出なんだろう?ワクワクします!ちなみに私は残念ながら7列目通路側でした

    • そらはな より:

      丸山由紀子さんへ♪
      はじめまして(^^)
      わあ〜!劇団四季仲間が増えてうれしいです。
      キャッツ7列目通路側!!
      うらやましいです。
      猫たちが、ニャーニャーよってきますよ〜。
      猫の世界を楽しんでくださいね。

  3. あと6年は頑張る‼︎ より:

    そらはなさん、はじめまして。
    大2、高2、高1の子どもを持つ母です。上の子の大学受験の前あたりから、教育費カテで色々ブログを探している時にそらはなさんを知り、それ以降楽しみに読ませて頂いてます。

    昨日、前記事読んで「お近くまでいらしてたんだ…」と思っていたら、今回の記事で「キャッツシアター‼︎」と驚いてコメントさせて頂きました。わたくし、歩いて10分もかからない所に住んでおります…そして、私もミュージカル、舞台鑑賞は大好きです。ただ、もう何年も行かれてないんですけど…

    ミュージカルキャッツは、20歳前後の頃観ました。(軽〜く30年ほど前、という事になりますか^_^;)劇団四季の舞台は、ライオンキング、アラジン、と観たでしょうか。キャッツはこんなに近くに劇場ができたのに、未だ観劇予定はありません…手は掛からなくなってきたとは言え、まだまだ子どもの事で頭いっぱいの日々を送っていますが(シングルマザーなので、これから襲いかかってくる教育費に戦々恐々の毎日で…)、そらはなさんの今回の記事を読んで、チケット取ってみようかなぁという気持ちになりました。

    • そらはな より:

      あと6年は頑張る‼︎さんへ♪
      はじめまして(^^)
      うっひょぉ〜!
      キャッツシアターのお近くにお住まいとは!
      わたし、初めての劇団四季は美女と野獣を大井町の夏劇場でみました。
      あまりの興奮に、将来大井町または浜松町に移住したいと、本気で考えました。
      でも、私の場合、あまりにも近いと毎日通いつめて、劇団四季貧乏になりそう。
      年に1〜2回だから、楽しみも倍増するのかもしれませんね。
      お子さん3人で、いよいよこれからが教育費が莫大にかかってきますね。
      でも、働ける身体があれば、きっとどうにかなるものです。
      そのためにも、自分も時々労って、息抜きにキャッツなんぞいかがですか〜?