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劇団四季アラジン6回目観劇感想 どうして同じ作品を何回も観るの?という質問

初めて劇団四季アラジンを観たのが3年前で、今回が6回目のアラジン観劇。
ということは、1年に2回のペースでアラジンを観てきたことになります。
いやはや、ハマるってこういうことを言うのですね。

今回、一緒に観に行った友人に
「この間もアラジン観たんでしょ?なんで同じ作品を何回も観るの?」と聞かれました。
なるほど、そうきたか。
たしかにアラジン6回めって聞いたら、そう思いますよね。

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劇団四季にスター俳優はいない

劇団四季は「スター俳優を作らない」というコンセプトがあります。
創設者の浅利慶太氏によれば、「俳優は、作品の感動をお客様に届ける役割」であるから、「セリフに書かれた作家のメッセージを正確に観客に伝える」使命があります。

劇団四季の舞台が、アドリブは一切無いというのは、そういうことなのでしょう。
また、発声や発音法にこだわるのも、作品の正しい表現を維持し続けるためには必要なことなのです。

私が初めて劇団四季を観たのは、【美女と野獣】だったのですが、舞台が始まってしばらくは、セリフの独特な発音に少し違和感を覚えました。
母音を大事にする発声は、妙にハキハキしてわざとらしくも聞こえたのですが、今ではそれが当たり前のようになり、まったく気にならなくなりました。

昨年、劇団四季じゃないミュージカルを観たのですが、早口だったり発声が曖昧なため、「はっ?今、なんて言った?」と思うところが何度もあり(決して、耳が遠くなったとは思いたくない)改めて、劇団四季って本当に観やすい聴きやすいミュージカルなんだなぁ・・・と思ったのでした。

劇団四季のキャストは、1週間程前に発表されるので、誰かを目当てに舞台を観に行くことは困難です。
しかし、誰がどの役を演じても、全員のクオリティが高いので、いつでも同じように楽しむことができます。
スター俳優を作らないということは、「演劇の感動の8割は、作品の文学的要素から生まれ、俳優や演出の魅力は残り2割」だと言う浅利慶太氏の信条なのです。

なーんて、ちょっとそれっぽく語ってみましたが、いやはや、今回のアラジンが楽しみで楽しみでしかたがなかった!
だってキャストがほぼ私の理想のキャストだったんだもん!!

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劇団四季アラジン感想

今回は、センター12列のど真ん中という位置から舞台を観ました。
前の座席は小柄な女性だったので、ほぼ視界を遮るものもなく、本当に観やすかったです。
さて、私が楽しみにしていたキャストを中心に語っちゃいます。

 

1.阿久津ジーニー

阿久津さんがジーニーを演じるなんて、誰が想像できたでしょう。
だって、私にとっての阿久津さんは、マンマ・ミーアのサム・カーマイケルなんです。
正統派の役どころというイメージが定着していた阿久津さんが、おふざけ要素満載のジーニーを演じるなんて、まったく想像ができません。
だから、今回のアラジンで阿久津ジーニーだとわかったときは、発狂するほどうれしかった。

アラジンは、一番最初のカーテンが開く前に、舞台を観る上での注意点が劇場内にアナウンスされるのですが、それをやるのがジーニーなのです。
「レディース アーンド ジェントルマーン」の第一声は「声、高っ!」とずっこけるほどの違和感。これは、劇団四季アラジンのCDを何百回も聴いているので、CDの瀧山ジーニーの声に慣れているためです。

そしてカーテンが開き、阿久津ジーニーが登場するのですが、阿久津さんってこんなにも顔芸する方だったんですね。顔芸と言ったら失礼か。表情豊かって言うべきか。
とにかくコロコロと変わる表情に目が離せなくて。
しかも、他のキャストがメインで前に出ている時、阿久津ジーニーは後ろに下がっているのですが、その時も顔芸がすごいのです。それに加えて、何かしら小芝居もしている。
後ろの方で何をやらかしているんだ?と、目で追ってしまって。

もちろんセリフもアドリブは無いので、ジーニーは決められたセリフを言っているだけなのですが、アクセントとか間の取り方とかが、好き勝手にやっているように見えて、とにかくおかしい。
今まで、ジーニーのこのセリフで笑ったことがないような部分で、思わず「ふふふっ」と笑ってしまったり。

阿久津ジーニー、楽しすぎます。

2.厂原アラジン

こちらもお初です。
歌も上手で安定感があり、観ていて安心。声もアラジンっぽくて好き。完成度高し。
しかし、それ以上に驚いたのが、腹筋と胸筋。すごい、6つ?いや8つに割れている?
今までみたアラジンの中で、一番マッチョなアラジンでした。

3.三平ジャスミン

こちらもお初です。
声が、アニメのヒロインの声っぽくて、ちょっと高め。
今まで観てきたジャスミンは、自立したいと願うしっかり者のジャスミンって感じでしたが、三平ジャスミンは本当のお姫様ってこんな感じなんだろうな・・・と思わせる、かわいらしくてちょっとわがままで、そんな意味では、本当にジャスミンっぽいのかな。

4.本城ジャファー

牧野ジャファーが低音のしびれる声が魅力なのに対し、本城ジャファーはセリフの緩急のつけ方が抜群にうまい。
だから、本当は悪人なんだけど、なんだかおちゃめな要素も垣間見えて、本城ジャファーは笑えちゃうのですよね。
「悪人笑い」が最高です。

5.町田イアーゴ

今回、阿久津ジーニーと同じくらい楽しみにしていたのが町田イアーゴ。
だって、つい2か月前に観たときは、町田さん、オマールを演じていたんですよ。
オマールってアラジンの友人の中でも、一番気弱で優しくて友達思いのキャラ。
それが、ジャファーの手下のイアーゴになるというのだから、ほんと役者さんってすごいですよね。

で、町田イアーゴ。メイクの仕方のせいなのか、ハンパなく悪人顔に仕立ててきていて、しかもこんな大声でわめきちらすことができるとは、びっくりですよ。
ああ、本当にイアーゴなんだなーと思ったのですが、その瞳の奥にオマールが見えた時は、なんだかうれしくなってしまって。
オマールの時とは、声の出し方も声質も全然ちがっていて、こういうのを見ることができるのも、劇団四季ならではなんですよね。

6.萩原カシーム

萩原カシームも楽しみにしていました。
なぜなら、前回観たときは、ジーニーを演じていたんですからね。

萩原さん、カシームがダントツお似合いでした。
外見も声の質も、今まで見たカシームの中で一番好きです。
しかも萩原さんは、ダンスが上手いし、小芝居もお上手なんです。例えばカシームが得意げに声をあげて話している時に、いつの間にか後ろに衛兵がいて怒鳴られた瞬間、萩原カシームが全身びくっっっ!っとなる体の動きには、客席から笑いが起きていましたし。
兄貴肌なんだけど、どこかおかしくて、くすっとさせられるカシームは、初めてでした。

7.アンサンブル

劇団四季の最大の魅力は、アンサンブルでしょう。
アンサンブルなくては、この感動の舞台は生まれないですから。
ただ、残念なことに私はアンサンブルの方のお名前とお顔が一致しません。

そして、ハンドコアクアリオさん。
今までずーっとアンサンブルの中に必ずいて、今回はハンドコさんを絶対見つけてやる!と思って目を凝らしていたのですが、わからなかったー。
インドネシア出身だそうですが、アラジンではみんなアラビアンな恰好で、見分けがつかない。残念。

「どうして同じ作品を何回も観るの?」
「この前も観たの、アラジンなんだよね?」
と私に聞く友人たちよ。

劇団四季は、スター俳優を作らない代わりに、誰がどの役を演じても同じように舞台を楽しめるのだよ。
しかし、アドリブ禁止とはいえ、演じる役者さんによって、ビミョーに違いがあり、それを見つけて楽しむところが、最大の楽しみ方なのだよ。

アラジンおまけ カレッタ汐留イルミネーション

実は、アラジンを観るためにカレッタ汐留内に入って初めてわかったのですが、2017年11月16日~2018年2月14日まで、イルミネーションショーが行われているんです。

地下2階のカレッタプラザでは、「Caretta Illumination 2017~真実の愛の物語~」と称して、美女と野獣の世界観が味わえるイルミネーションが開催されています。

お昼前にカレッタ汐留に到着したときは、「なんだこれ?」と思ったのですが・・・。

 

カレッタ汐留地下2階 PRONTO横 「ローズウォール」
美女と野獣をイメージしたフォトジェニックスポット。

 

カレッタ汐留46階 ホール

映画『美女と野獣』日本語版ボイスキャストでベル役を演じた昆夏美さん、野獣役の山崎育三郎さんがイベントやTV 番組出演時に着用した衣装が展示されています。
ああー、そういえば着てたよねぇ。

 

カレッタ汐留46階 パネル展示

中央のベルと野獣のパネルの前に近づくと、真ん中にある丸い鉢のようなものが光り輝きます。
パネルの写真も次々に変わります。

こんなものが展示されているとはつゆ知らず、美女と野獣の大ファンなだけに、なんだかクリスマスプレゼントがいきなり降ってきたような感じで、うれしかったなぁ。

 

日が暮れると、カレッタプラザのイルミネーションは、ベルのイエローと野獣のパープル色が点灯し、音楽とともに点滅します。

アラジンも観たし、美女と野獣にも会えたし、最高に幸せな一日でした。
もっとも、興奮しまくりな私に対し、友人たちは「そんなに好きなのかー」と笑っていましたが、いいの、いいの。
劇団四季のすばらしさは、あーんなことや、こーんなことを思い出しては、自分ひとりで楽しむ趣味なんだからねっ!
とか言いつつ、今回も友人たちを劇団四季に巻き込み、つきあってくれたことに感謝!

コメント

  1. ルイコ より:

    おはようございます。
    そらはなさん、お友だちと、大好きなお芝居を思う存分堪能されて良かったですね。
    詳細な解説に、熱い思いが手に取るように伝わってきました。同じ芝居をなぜ何度も観るのか、それは説明不可です(^^;)
    私も友人の小劇団の芝居にハマっています。多分、物語の中に入り込んで、役者と観客と共有している非日常の時空間が堪らなく良いのだと思います(o^^o)
    観劇後、あー面白かったと日常に戻るとき、気分がリセットされています。
    楽しい時間、どんどん作っていきましょう。お友だちも巻き込んで(^^)v

    • そらはな より:

      ルイコさんへ♪
      ははははは(^^;)
      ついつい、劇団四季を語ると、熱くなってしまい申し訳ありません。
      お友達、役者さんなんですか?
      それは感情移入もハンパないでしょうね。
      日常を忘れて楽しんで、そしてまた気持ちをリセットするから、毎日がんばれる。そんな気がします。
      楽しい時間は大切ですね。

  2. るり玉 より:

    こんにちは。

    まさに今朝
    この汐留のイルミネーションをテレビで見ました!
    あまりのクオリティの高さにうっとり(*´∀`*)
    これを四季の観劇と共に見ていらしたなんて、
    なんて羨ましい~~~(*>∀∀<*)
    そしたらそらはなさんが熱く語られているこの記事を読み直します!
    ノートルダムは初のKAAT神奈川なので楽しみ。
    8列のど真ん中だけどどうかな~?
    あの鐘を近くで見たくて前の方にしてみました。

    同じ演目を何度見てもまたすぐ行きたくなる、
    不思議な魅力で惹き付けられるこの気持ち。
    私も周りの友人にはなかなか理解してもらえないのですが、
    嬉しいことに娘は私と同じ温度で、あの場面があの台詞が、
    と毎晩語り合ってます(笑)
    そして、ここでそらはなさんと語り合えるのも嬉しいのです!

  3. るり玉 より:

    あれっ?
    コメントの途中が何故か抜けてます。あちゃー。

    なんて羨ましい~、のあとに
    アラジンはまだ観たことがなくて
    いつかいつか観るぞ~と書いたの。
    そしたら今日そらはなさんが書かれたことを読み直そうと思って♪

    キャストが変わってもクオリティは変わらない、
    だけど空気や色が変わるのを肌で感じることができるので、
    キャスト全部の組み合わせで観てみたくなるんですよね~。
    私は今回のオペラ座の怪人で追いかけたくなるくらいのキャストさんに出会ってしまったのですが、
    またいつどこの舞台で会えるかは。。。賭け~(笑)

    なんだか話があっちこっちでごめんなさいね。

    • そらはな より:

      るり玉さんへ♪
      汐留のイルミネーション、テレビで放送してたんですかー!見たかったな。
      ノートルダムのチケット、8列目がとれたんですね!うらやましい。
      私は15列でした。でも、今から楽しみで楽しみでしかたがない。
      あの歌声がまた聞けるかと思うと、鳥肌モンです。
      オペラ座の怪人のドはまりしたキャストさんは、ラウル役ですよね?
      私が観に行ったときも、神永さんだといいな。ぜひぜひ、観てみたい~!!
      ほんと、こればっかりは賭けですね(^^;)

  4. るり玉 より:

    汐留のイルミネーション、
    たぶんZIPだったかな、やってて感動しました。
    東京はすごいよね。
    もうね、広島じゃあんなクオリティの高いイルミネーション見れないから(;・ω・)ショボ

    そうなのー。
    神永東吾さん(*´∀`*)
    (うちでは東吾ちゃんと呼んでいる)
    演技が熱い。。。
    愛に溢れてるの。
    姿も声もどストライク!
    おばちゃんはやられてしまいました(笑)
    ジーザスも彼だと信じて2日連続のチケットを押さえたのだけど、
    京都の開幕ラウルだったらジーザスはないな、とか、
    落ち着かないわぁ(*>∀<*)

    • そらはな より:

      るり玉さんへ♪
      広島も観光名所がたくさんありますよね。・・・って行ったことがないのですが、いつか訪ねてみたいなぁ。
      秋田も、もちろんクオリティの高いイルミネーションはないので、東京へ行ったときのお楽しみですね。
      神永さんのラウル、観たいなぁ。
      これも賭けだけど、誰がラウルをやるかわからないのがまたお楽しみですね。