ゴーヤがついに、ついに!発芽しました。
この日をどんなに待ちわびていたことか。
まるで収穫したかのように喜んでいるのは、昨年収穫したゴーヤから種を取ったものだからです。
自家採取した種なので、実は発芽するかどうか非常に不安でありました。
ゴーヤの種を発芽させるためにやったことをまとめておきます。
ゴーヤの種の自家採取
昨年、6月に入ってから急にゴーヤを育てたくなって買ってきた苗。
サントリー本気野菜シリーズのごろごろゴーヤと、DCMブランドのチャンプルゴーヤ。
買う時期が遅く、ツルはかなり伸びていて、植え付ける際に主軸の茎を折ってしまうというトラブルもあったけれど、2か月ほどでゴーヤが収穫できるようになりました。
ネーミングにあるようにごろごろと収穫できたわけではなかったけれど、まぁまぁそこそこゴーヤを楽しむことができました。
ゴーヤの収穫は9月末まで続きましたが、最後のほうは収穫せずに完熟させました。
ゴーヤは完熟すると、実は黄色になり、中の種はゼリー状のものに包まれた赤い色を呈します。
このゴーヤの種を洗って完全に乾かしたら、封筒に入れて冷蔵庫で寝かせておきました。
この自家採取した種を、今年は畑に直播しゴーヤ収穫を目指します。
採った種を冷蔵庫に入れておいて本当に大丈夫なの?
素人の私が管理したら、種は死んでしまわないの?
本当にこの種から発芽するの?
そんな不安だらけの自家採取です。
▪種は水で洗ってザルにあげてよく乾かす
▪乾燥した種を封筒に入れて冷蔵庫のドアポケットで保管
自家採取のゴーヤの種を発芽させるためにやったこと
ゴーヤの発芽率は2~3割だといいます。
ものすごく発芽率の悪いゴーヤは、種を植える前にひと手間加えることで、発芽率をよくすることができます。
ゴーヤの種はとても固い殻で覆われているので、このまま植えるとなかなか発芽しません。
そこで、〇印の尖った部分をカッターなどで切り落とします。
発芽しやすいよう、殻を破りやすくしてあげるのです。
写真は、先端を切り落としたところです。
切り落とす部分はほんの少しでいいのです。
先端をカットしたゴーヤの種は、一晩水につけておきます。
すると、水を吸った種は下に沈みます。
この沈んだ種だけを畑に直播します。
▪種の先端をカットする
▪一晩水につける
▪沈んだ種を直播する
種を直播したあとの育て方
沖縄の代表野菜のひとつであるゴーヤは、温かい環境を好みます。
寒冷地である秋田では、室内での育苗は徒長させてしまう可能性が大きいので(←私)、種は畑に直接蒔いて、温かい環境下に置きながら、自然の中で発芽させたほうがうまくいきます。
事前に黒マルチを敷いて土壌を温めておいた場所に、1cmほどの穴をあけて種を蒔き、土をかぶせました。
種を蒔いたのは5月2日。
秋田では日中の最高気温はまだ20℃に達していない日が多いので、保温キャップをかぶせました。
晴れた日の日中、外気温が20℃の時には、保温キャップの中の温度は30℃近くになります。
ゴーヤの発芽適温は25℃~30℃ですから、ちょうどよいと思いました。
水やりは、土の表面が乾いていたら与えました。
▪黒マルチで覆って地温を上げる
▪保温キャップをかぶせて温度を25~30℃に保つ
ゴーヤの発芽
種まきから14日め。
重いアタマを持ち上げて、ゴーヤが発芽しているではないですか!
お隣の黒マルチの穴では、すでに殻を脱ぎ捨てたゴーヤが!
固い殻の帽子を脱ぎ捨てたようにして、ゴーヤの双葉が開こうとしています。
寒冷地秋田でも、直播でちゃんと発芽することができました。
ゴーヤの発芽日数は10日ほどだといいますから、平均よりも少し遅かったけれど、この芽を大事に育てていきたい。
自家採種の種が発芽するかどうか不安でしたが、自家採取を繰り返していくことで、徐々にその土地の気候風土に合った強い苗ができるんだそうです。
苗が成長し、育っていきながら、その環境に適応していくんですね。
これぞ、自然の摂理に叶った育苗です。
感慨深いなぁ・・・。
と、発芽しただけでこの喜び。
今年はゴーヤがごろごろ収穫できますように。
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