今年も、自家採取した種から育てたゴーヤが、豊作となりました。
ちょっと早く種を蒔きすぎてなかなか発芽せず、今年は失敗かと思われたのですが、その後はよく育ったので、喜びもひとしおです。
家庭菜園歴3年の、ゴーヤの育て方、種の取り方、保存の仕方について、まとめました。
ゴーヤの種まき
どんな種にも「発芽適温」というのがあります。
なので、その気温になったら種を蒔けばいいのですが、春になるとついつい浮かれまくって、早く種を蒔きたくなるんですよね。
しかも、家庭菜園をちょっとばかしかじったものですから、知ったかぶりこいて、あれこれ細工するんですよ。
ゴーヤの種の突起部分を、発芽しやすいようにカットするとか。
キッチンペーパーを濡らした上に種を一晩置いておくとか。
そして4月下旬、この日の最高気温は13℃、最低気温は1℃…なーんて日に種を蒔いちゃったりするんですよ。
地温を上げるために、透明マルチなんて被せて、小細工までして。
結果、2週間経っても発芽しない~!と騒ぐんですよ。
これ全部、私の今年の体験談です。
ゴーヤの種が発芽する条件
前年の自家採取した種だったので、2週間過ぎても発芽しなかった日には、そりゃあもう頭をゴーヤで殴られたかのような衝撃でした。
しかし、ここでへこたれるわけにはいきますまいっ!
ならば市販の種を買ってきて、一からまた育てるのみ!
というわけで、ゴーヤの発芽実験に踏み切ったのは5月半ばのこと。
結果、ゴーヤの種は水に一晩つけたものは、発芽率が非常に悪いということがわかりました。
結局、発芽適温に種を蒔けば、何も細工しなくても1週間くらいでちゃんと発芽するんです。
そして、畑に種を蒔いたゴーヤも、20日以上経って気温が上がってきたところで、ちゃんと発芽していたのです。
そんな紆余曲折を経て、今年は自家採取したゴーヤの種から発芽した2苗と、買ってきたアタリヤ農園の種から発芽した2苗の、合わせて4苗を育てることになりました。
ゴーヤの育て方
6月になり、ゴーヤの本葉が6〜7枚になったところで、親ヅルを摘芯しました。
ゴーヤの実は、親づるではなく子づるに多く付きますから、親づるを摘芯したら、その後はその下から出てくるわき芽(子づる)を伸ばして育てていきます。
ある程度子づるが伸びてきたら、その中の勢いのよいものを3本選んで、他は摘芯します。
あとは、子づるがどんどん伸びて、ネットに絡んでいきますから、ほぼ放置。
7月初めには、ゴーヤの雄花が咲きました。
ゴーヤの雄花対雌花の割合は、10対1くらいだと言いますから、あとはひたすら雌花が咲くのを待つだけです。
しかし、今年は最初から雄花と雌花が同時に咲き、幸先良いスタートを切りました。
最初は、雌花を見つけては人工授粉をしていたものの、そのうち蜂などがやってきて受粉活動をしてくれたので、勝手に実が大きくなっていきました。
ゴーヤの初収穫は、7月23日のことでした。
7月下旬には、葉っぱもまだまだスカスカ状態だったゴーヤですが・・・
9月にはご覧の通り。
朝晩すっかり涼しくなった今日この頃ですが、ゴーヤは大盛況です。
ゴーヤの種の取り方と保存方法
そんなゴーヤの種を取って、来年も育てるためには、ゴーヤの実をしっかり完熟させてから種を採取することになります。
完熟させるといっても、難しいことはなにもなく、収穫せずにそのままほっとくだけです。
ゴーヤが完熟すると真っ黄色になり、さらに実は破裂して、中から真っ赤に熟した種が出てきます。
種は赤いゼリー状のぬるぬるしたものに包まれていますので、これを水できれいに洗い流します。
すると中から茶色に熟した種が出てきます。
ぷっくりとした肉厚の種です。
これを数日間日陰でしっかり乾燥させたら、紙につつんで冷蔵庫の中で保管します。
ゴーヤの種の保存で気を付けることは、とにかくしっかり乾燥させること。
数カ月以上保存することになるので、カビないようにしなければなりません。
ゴーヤの収穫数
昨年は、9月末までゴーヤを収穫し、収穫総数は60本以上となりました。
まだもう少し収穫できるはずでしたが、その後台風並みの爆弾低気圧がやってきて、あっけなく幕切れとなりました。
今年のゴーヤの収穫数は、これまでで40本。
果たして、どこまで収穫できるかわかりませんが、最後はしっかりゴーヤを完熟させて種を採取したいと思います。
来年も自家採取した種で、ゴーヤが育てられますように。
*この記事は、2020年9月にアップしたものを加筆修正しました。
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