スポンサーリンク

グループホーム入居から1か月|施設が家族の代わりにしてくれたこと

母がグループホームに入居してから、一か月が過ぎました。

先日、そのグループホームから郵送でお便りが届きました。
中には、母のお部屋を担当してくださっている介護士さんからの丁寧な手紙が入っていました。

この1か月間の様子が詳しくまとめられており、読みながら胸がいっぱいになりました。

スポンサーリンク

施設がしてくれたことに、ただただ感謝

まず書かれていたのは、かかりつけ医に母を連れて行き、一通りの検査を受けて異常がなかったという報告。
そして、これまでと同様に認知症と血圧の薬を処方してもらったこと。

私が付き添っていたときと変わらない…いえ、それ以上にきめ細やかな対応に驚きました。

入居当初は「家に帰るから、電話して」といった“帰宅願望”があったものの、今では「ここが自分の家だ」と話しているそうです。

グループホームの皆さんが、母の気持ちに丁寧に寄り添い、安心できる居場所を作ってくださったおかげです。

スポンサーリンク

母の笑顔が写った写真たち

封筒には、母の写真も何枚か同封されていました。

施設での食事風景、他の入所者の方々と一緒に歌を歌っている姿、お花見に出かけたときの様子…どの写真も、母が穏やかな表情で写っていて、見ているこちらまでうれしくなりました。

細やかな記録と心遣いに驚く

診療明細書や、施設で毎月発行している新聞、立替金明細書も同封されていました。

その中には、ドラックストアで購入された「ニベアクリーム」の記載がありました。
そろそろ無くなる頃だと思っていたので、「持って行かなきゃ」と思っていた矢先のこと。

まさかグループホーム側でここまで対応してくださるとは…本当にありがたくて、思わず声が出ました。

一番驚いたのは、運営会議報告書

中でも、私がいちばん驚いたのは「グループホーム運営会議報告書」でした。

参加者は、施設のケアマネジャー、市役所職員、民生委員、家族代表者など。

現状の報告や行事の様子、入所者の反応や今後の予定などが丁寧に記されていて、それに対する各参加者の総評や感想までが綴られていました。

家族代表者の「ここに入所してよかった」という言葉が、とても印象に残っています。

私もまったく同じ気持ちでしたから。

家族の代わりを担ってくれる場所

母が在宅の頃は、母の身の回りのことはすべて私が担っていました。

病院の付き添い、薬の管理、スキンケア用品の補充、季節ごとの衣類や寝具の準備、食事の管理、おやつの補充、そして日々の声かけ…。

けれど今は、グループホームの職員の皆さんが、そのすべてを、私以上に丁寧に、温かく支えてくださっています。

「施設に入れること」は、悪いことじゃない

正直、母を施設に預けることに迷いがなかったわけではありません。
「寂しい思いをさせるのでは」「家で最後まで見るべきでは」と、何度も自問自答しました。

そして、私自身が母を施設にお願いすることに一番罪悪感を抱いていたのだと思います。

同居の娘がいるのに、親を施設に預けて、なんて娘だ!…なんて周囲の人に思われないだろうか…

そんな余計なことまで考えていました。

でも今、母の穏やかな表情と、丁寧な支援体制を目の当たりにして、心から「施設に入れて、そしてここでよかった」と思えています。

あのときの決断は、罪悪感を抱くものではなく、誇れる選択だったのだと、今ならそう思います。
そして、あの時決断した自分と、背中を押してくれた姉に、感謝の気持ちでいっぱいです。

まとめ

グループホームは、単なる“預け先”ではありません。
家族の役割を、専門性と愛情で担ってくれる、頼れるパートナーです。

母にとっても、私にとっても、ここは「新しい家族の形」を実感させてくれる大切な場所になりました。

週末、母へ会いに行ってきます。

 

 

コメント

  1. ひろ より:

    そらはなさん、こんにちは。

    そらはなさんの母上のグループホーム、素晴らしい対応をして下さっていますね。
    記事を拝見しつつ感心してしまいました。そこまでの対応、なかなか聞いたこと
    がないです。良いところを見つけましたね^^

    私の母、大往生しました。
    午前中、私が面会に行き、好物のプリンを食べ、ほうじ茶を何度もおかわりして、
    「あんたが来てくれるのが一番嬉しい。また来てね。気をつけて帰り」
    というのが最後の言葉でした。

    昼食もオヤツもしっかり食べ、リハビリへ向かうための車椅子上で意識を失った
    そうです。
    自宅で夕飯のキャベツを切っていたら、病院からの呼び出し。病室に私が入って、
    1時間余りで母は天に召されました。最期を看取らせてくれて、娘孝行な母でした。

    これから、各種手続き、相続、などなど頑張らねばなりません。
    あと数年は生きていてくれそう・・・と、母の様子を見ていて期待していましたが、
    甘かったなぁ・・・

    思いもしていない脳梗塞でした。

    だからって、「生きておられる内に親孝行してね!」などと言いません。
    人の命って、本当に分からないものですもん。
    介護しながらも、自分の人生を充実させていかないと・・・って思います。

    長々ごめんなさいね

    • そらはな より:

      ひろさんへ
      コメント読み進めるうちに、え?え?え?と、なりました。
      お母様、最期までしっかりしていて、おいしいものも食べて、娘さんにも会えて…。
      でも、こんな突然の別れもあるんですね。
      そして、これは自分自身だって、いつどうなるかわからないもの。
      ひろさんがおっしゃるように、自分の人生を一生懸命生きたい!と思いました。
      うちの父が生前言っていた言葉。
      「子供の頃(戦争中)は、明日死ぬかもしれない、と思って生きてきた。今(高齢になってから)は、明日死んでもいい、と思えるよう今日を一生懸命生きたい」
      本当に、いつどうなるかは、誰にもわからないですものね。
      ひろさんも、これから悲しんでるヒマがないほど忙しいと思いますが、どうかお身体に気をつけてお過ごしください。