昨年末から老健施設でお世話になっていた母が、このたびグループホームへ転居することになりました。
引っ越しは今週末です。
老健の次に考えたのはグループホーム
次の暮らしの場として最初に検討したのは、家から比較的近い2つの施設、「Мグループホーム」と「Sグループホーム」でした。
「Мグループホーム」は、社会福祉協議会が運営しており、安心感のある施設です。
しかし、驚いたことに待機者が10人もおり、年間の入れ替えは2〜3人とのこと。
順番が回ってくるのは3年後かもしれない、という状況でした。
一方の「Sグループホーム」は現在満室ながら、待機者はゼロ。
「空きが出ればすぐに入れる」とのことで、実際に申し込みに行ってみました。
ただ、施設の中を見てみると、やや狭く感じ、閉塞感や臭いが気になる点も。
スタッフの方は話しやすく安心感がありましたが、「ここで母が落ち着いて過ごせるだろうか…」という迷いが残りました。
思いがけない出会い「Kグループホーム」
そんなとき、ふと思い出したのが「Kグループホーム」。
東京に本社がある企業が運営しており、「サービスが行き届いている分、費用が高め」と耳にしていた施設です。
「聞くだけなら…」という軽い気持ちで電話をしてみたところ、「ちょうど今一部屋空いています」との返事。
それならば、と翌日さっそく見学に伺いました。
直感的に「ここがいい」と思えた理由
施設に入った瞬間に感じたのは、空気のやわらかさと、ゆったりとした穏やかな雰囲気。
入居されている方々が、テレビを見たり洗濯物を干したりと、それぞれのペースで日常を過ごしていて、とても和やかな印象でした。
案内してくださったケアマネさんも親しみやすく、終始丁寧に対応してくださいました。
とくに驚いたのは、母の現役時代の職業について尋ねてくださったこと。
これまでの施設では聞かれることがなかったので、「母という人」そのものに関心を持っていただけたようで、とても嬉しかったです。
さらに、ケアマネさんが偶然にも私と同じ町内の方で、ご縁を感じる出会いとなりました。
費用とサービス内容に納得
気になっていた費用面も、実際には現在の老健施設と大きな差はなく、むしろサービス内容の手厚さに驚かされました。
- 通院時はスタッフが付き添ってくれる(母は血圧と認知症の薬を服用中)
- 洗濯もサービス内に含まれている
- 急変時には近隣の病院へ連絡し、搬送の手配までしてくれる
さらに「ご家族が忙しければ、持ち物への名前書きもこちらでしますよ」とのこと。
家族の役目は「面会のみ」で大丈夫、という徹底ぶりに、安心感が深まりました。
いよいよ引っ越しの日が近づいて
今週末、いよいよ母がグループホームへ引っ越します。
当日は、ケアマネさんが老健施設まで迎えに来てくださる予定です。
私が連れて行ってもいいのですが、直接会うと心がざわついてしまいそうで…。
本人にとっても、「いつの間にか場所が変わっていた」くらいの方が、混乱が少なくて済むのではと思っています。(環境が変わると不穏になるのは致し方ないです)
新しいグループホームでは、面会は基本的にいつでも可能。(年中無休)
「夜8時くらいまでは皆さん起きてますから、お仕事帰りでも大丈夫ですよ~」とおっしゃっていただきました。(私は夜には行かないと思いますが…)
また、月に一度、母の様子を写真付きのお便りで知らせてくださるとのことで、それも今から楽しみです。
おわりに
施設選びは、なかなかすんなりとは進みませんでした。
でも、実際に見学して、スタッフの方々と話し、「ここなら母も安心して暮らせそう」と思える場所に出会えたことに、今は心からほっとしています。
もちろん、不安がゼロになったわけではありません。
それでも、母の日々が少しでも穏やかで、笑顔のあるものになることを願っています。
ところで。
老健では寝具一式は施設の方で用意してあるので、必要ありませんでしたが、グループホームでは、個室にベッドはあるものの、敷布団や掛け布団などの寝具はこちらで用意しなけれはなりません。
施設が変われば、準備するものも違ってくるんだなぁ…と、またひとつ勉強になりました。
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