母が老健施設に入所してから3ヶ月が過ぎました。
当初は環境の変化に戸惑うこともありましたが、スタッフの温かい対応のおかげで、母は今ではすっかり施設の暮らしに馴染んでいます。
しかし、老健はあくまでも「在宅復帰を目指すための施設」。
このままずっといられるわけではありません。
そこで、次のステップとして「グループホーム」を検討することにしました。
2つのグループホーム候補
いざ探し始めると、グループホームと一口に言っても、それぞれ特徴や雰囲気が異なります。
現在、候補として考えているのは2つの施設です。
まずは、それぞれに電話で問い合わせをしました。
① 家から近いグループホーム
この施設は、約20年前に完成した際に父と母が見学に訪れたことがあり、私にとっても馴染みのある場所です。
周囲の環境も落ち着いており、居室の広さや設備も申し分ありません。
そして何より、両親が「ここならいいかもしれない」と思っていた施設。
これまでは、母の生活環境についてすべて私が決めてきました。
しかし、この施設だけは、母自身がかつて足を運び、自分の目で見た場所なのです。
だからこそ、ここに入居できたらいいなという気持ちが、私の中に強くあります。
しかし、現在の入所希望の待機者が10人。
年間2〜3人が入居できるペースのため、順番待ちの期間はかなり長くなりそうです。
申し込みについては家族が行うことも可能ですが、母の現在の状況を把握するため、老健施設から申し込みをしてほしいと言われました。
② 内科病院に併設されたグループホーム
こちらの施設は、入居中に何かあれば、そのまま併設された内科病院に入院できるという医療面での安心感があります。
さらに、看取り対応も可能。
ただし、街なかにあるため居室はやや狭めです。
その一方で、申し込みは24時間受け付けており、手続きもスムーズに進むとのこと。
申込書を提出すると、グループホーム側から母のいる老健に連絡を入れ、情報共有を行う仕組みとなっています。
どちらの施設も、対応してくれたスタッフの印象が良く、安心できる雰囲気でした。
そのため、まずはこの2つのグループホームに申し込むことにしました。
これからどうする?
入居時期は未定ですが、母も今年で94歳になります。
現在、大きな病気はなく、服薬も血圧と認知症の薬のみです。
しかし、年齢を考えると、いずれ老衰という形で最期を迎えることになるでしょう。
そのとき、どんな環境が母にとって最適なのかを考える必要があります。
そう思うと、医療のサポートが手厚い「病院併設のグループホーム」の方が安心なのではないか、と考え始めています。
一方で、両親が「いつかのために」と見学に行った施設にもこだわっています。
ただ、心情的にこだわっているのは私だけです。
認知症の母にとっては、安心・安全・快適な環境であればどこでも変わらないのです。
実際、母は今の老健施設を「自分の家」だと思っているのですから。
今後のアクション
✔第一希望のグループホームの進捗を確認しつつ、待機期間の長さを考慮する
✔病院併設のグループホームの状況も把握しながら、母の状態を見守る
✔必要に応じて他の選択肢も探る
グループホームの申し込みを済ませておけば、空きが出るまでは今の老健施設に滞在できます。
今後も母の状況を見ながら、最適な選択をしていきたいと思います。
介護は「見えない未来」と向き合うこと
それにしても、介護というのは本当に先の見通しが不明なものです。
子育て中は、我が子が少しずつできることが増え、成長していく喜びがありました。
しかし、介護はその逆。
親が少しずつできなくなっていくのを見守る切なさがあります。
「いつまでこの状態が続くのか」
「この選択は正しいのか」
そんな問いを抱えながら、試行錯誤の連続です。
今、この瞬間でさえ、私のこの考えが正しいのかどうかは、自分でもわからないままです。

コメント
そらはなさん、こんにちは。
今、父の施設の手続きで移動中です。
ケアハウスの空き待ちをして、ショートステイに入所していました。
たまたま、二週間待ちで空きが出ました。ただ、父は高齢かつお世話する家族が近くにいないとのことで、優先されたようです。
病院併設の施設なので、認知機能はまだ大丈夫ですが、血圧やコレステロールに便秘薬、糖尿病系などの薬をたくさん服用しているので、父には最適かな、と。
空き待ちもヤキモキしますが、二週間で施設の手続き、忙しいです。
父が納得して入所希望の施設なので、嬉しい忙しさです。
そらはなさんのお母様も納得の施設に早く入居できるといいですね。
乙女座の乙女さんへ
遠距離介護、お疲れ様です。
なんと!2週間で空いたんですね。よかったですね。
親にとっての最適な施設選びは、私にとってはプレッシャーでもあります。
でも、どこに入所しても母はきっとわからない。おそらくそこが家だと思うはずです。
安心して暮らせる場所が一番ですよね。
そらはなさんの前の記事にあった施設への新聞配達、父の施設でも可能でした。情報ありがとうございます。
数人で回し読みになるより、父が喜んでいました。
また、施設の方々も古新聞は色々な事に使うことができるので、喜ばれています!
乙女座の乙女さんへ
私も最初は、施設でも新聞があるんだから、わざわざ母のところへ届ける必要ある?って思いましたが、母は自分新聞がいつもある…ってことに安心を覚えてるのだから、それでよかったと思いました。
お父様も、My 新聞があってよかったですねー!
そらはなさん、こんにちは。
施設探し、いかがでしょうか。
私の父はグループホームに入所していて、
私が感じたことを少しだけ書きます。
施設の中に看護師さんがいるかご確認ください。
私の父の施設には看護師さんがいらっしゃって(24時間では無いけど)
看護師さんが父を見て、医師に相談しているようです。
父は問題行動が少しあるので、その辺の状況もかかりつけ医に
相談して、薬を変えたりしているようです。
他の施設では看護師さんがいないところもあって、
多分、今のように手厚いサポートは無かっただろうなと思います。
問題行動がなければ、不要かもしれませんが。
あと、痰吸入等の医療行為が発生すると
医療行為が出来る施設に移動になります。
その辺りも少し確認しておくと今後の予備知識になるかと思います。
いろいろと大変だと思いますが、お互い体調を崩さないように
無理をしすぎないように対応していきましょう。
良いご縁があると良いですね。
とりのこいろさんへ
実体験情報は一番ためになります。
グループホームでも、看護師がいるところとそうでないところがあるのですね。
いずれ母もできないことが増えていくだろうし、体の機能も衰えていくでしょうから、そうなった時のことも考えてしまいます。
まぁ、先のことを心配してもきりがないんですけどね。
今できることを精一杯やってみたいと思います。