朝の水撒きは、庭の様子を静かに確認する時間でもあります。
その日、芝生の上にだけ、場違いな赤がひとつ。
「なんだろう?」と歩み寄ると⋯
小玉スイカ!!
スイカの畝からは、ゆうに5mは離れた場所です。
ヤラレタ!と即座に思いました。
芝生の真ん中に残された“食事跡”

やややっ!?もしやあれは⋯?
芝生ゾーンの中央に転がるスイカは、まるでそこで豪快に食事をしたかのような無残な姿。
どうやって茎からちぎったのだろう。
どうやってここまで運んだのだろう。
口にくわえて運んだのか、
それとも器用に前足で抱えて歩いたのか。
その場で食べずに芝生まで運んだのは、スイカに土がつくのが嫌だったから?そんな想像が次から次へと湧いてきます。

小玉スイカ⋯きれいにくり抜かれている
よく見ると、スイカのタネは綺麗に残っているので、どうやら ハクビシンはタネを食べない ようです。
数年前に白昼堂々畑を横切るハクビシンを目撃して以来、毎年なんらかの被害はあるので、ハクビシンで犯人決定です。
ネットの有無で被害が分かれた
今回、はっきりとわかったことがあります。
ナイロンの野菜ネットをかけていた“まもなく食べ頃”の小玉スイカは無事でした。

まもなく食べ頃の小玉スイカ
ネットがあると取る気が萎えたのか、めんどくさそうと思ったのか。
あるいは重くて運べないと思ったのか。
小玉スイカはトマトのように追熟が難しく、早めに収穫することはできません。
だからこそ、ネットは小玉スイカにとって確かな抑止力になる。
今回の出来事で、そう強く感じました。
かわいさと憎さと
そしてもうひとつ気づいたことがあります。
例えはよくないけれど、
「犯人と人質の間に妙な信頼関係が生まれる」という話があるように、私もハクビシンに対して少しばかり かわいい とさえ思ってきているのです。
なんということでしょう!?
まだ熟していないスイカを食べる姿、必死に手でスイカを運ぶ姿を想像すると、イメージ的には『ライオンキング』の ティモン。
バカだなぁ、と少し笑いが出てしまいます。
ただ、我が家のハクビシンは今のところトマトとスイカだけを食べ、きゅうり・ナス・ピーマンには目もくれません。
友人宅ではきゅうりまで食べられているというから、もし被害が全部に及んだら——
やっぱり 可愛さ余って憎さ百倍 になるのかもしれません。

こんなに食い散らかしやがってっ!デレキで拾い集めました
夏の畑では、思い通りにならないことが時々起きます。
それでも、芝生の上で赤いスイカの残骸を見つめていると、こうした小さな事件も含めて、季節の風景はどこか愛おしいものです。(←ホントウかっ?)



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