今年も庭の片隅でふきのとうが顔を出しているのを見つけました。
「食べたい!」
そんな衝動に駆られたのは、やっぱり野菜や山菜が本当においしいと感じられるようになったからでしょうか。
毎年気づくと成長しすぎてしまうふきのとうですが、今年はしっかり採取して、春の味覚を楽しむことにしました。
ふきのとうの食べごろは?
ふきのとうはアクが強い山菜ですが、つぼみがまだ固く閉じているものは苦みが少なく、おいしく食べられます。

ふきのとうが顔を出す時期になりました
しかし、成長がとても早く、あっという間に開いてしまうんですよね。
そもそも、ふきのとうの苦みは つぼみの部分に多く含まれている ので、大きくなりすぎるとアクが強くなります。
このほろ苦さを「春の香り」と感じる方も多いですが、苦みが苦手な方は、できるだけ小ぶりなものを選ぶのがおすすめです。
今年の庭では、すでにつぼみが開きかけているものもありましたが、せっかくの春の恵み。迷わず収穫しました!
ふきのとうの下処理
採ってきたふきのとうは、やっぱり 天ぷらが一番!
シンプルな調理法で、素材そのものの味を丸ごと楽しめるのが魅力です。
おひたしや和え物にする場合は、下茹でしてアク抜きが必要ですが、天ぷらなら面倒な下処理は不要。

水にしばらく浸して汚れを取り除きます
① つぼみを囲む葉っぱを開き、流水で土や汚れを取り除く
② 茶色くなった葉の部分はカットする
③ キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取る
これだけで、春の味覚をおいしくいただく準備は完了です。
サクサクに揚げる!ふきのとうの天ぷらレシピ
開いた葉の部分に薄力粉をまぶしてから、衣をつけます。
衣に卵は使わず、カラッと軽い食感 に仕上がるレシピがこちら。
〈天ぷら衣のレシピ〉
- 薄力粉 … 1/2カップ
- 片栗粉 … 大さじ1杯
- 水 … 75ml
- お酢 … 大さじ1杯
- 塩 … ひとつまみ
ポイントは お酢を加えること!
これにより、衣がカラッと揚がりやすくなり、冷めてもベタつきにくくなります。
つぼみには衣をつけず、葉っぱの部分だけ衣をくぐらせて揚げます。
つぼみがコロンとしているので、火の通り加減が少し難しいですが、この 丸い形がかわいらしくてお気に入り。
揚げたてを食べると…
葉っぱはサクサク、つぼみはふんわり。
そこに、ふきのとう特有の ほろ苦さと香り が広がり、まさに春の味!
油で揚げることで苦みとアクはマイルドになりますが、それでも少しは苦い。
でも、この苦みがクセになるんですよね。
ふきのとうの栄養と効能
ふきのとうは カリウムが豊富 で、体内の余分なナトリウム(塩分)を排出する働きがあります。
そのため、高血圧の予防やむくみ解消に効果が期待できます。
また、ふきのとうに含まれる フキノール酸 には抗酸化作用があり、老化防止や免疫力アップにも良いとされています。
とはいえ、旬の短い山菜なので 「毎日食べて健康維持!」とはいきませんが、
「この時期にしか味わえない」
「春を感じられる」
そんな特別感があるだけでも、ふきのとうは貴重な食材だと思います。
春の味覚を楽しむ幸せ
雪解けとともに、ほんのわずかな期間だけ楽しめるふきのとう。

家の北側にはまだ雪が残っています
若い頃は特に意識しませんでしたが、年齢を重ねるにつれて、旬の食材をその時期に味わえることの幸せ をしみじみと感じるようになりました。
「春の訪れを五感で楽しむ」
そんな小さな喜びを大切にしながら、また来年も、庭のふきのとうを楽しみにしたいと思います。

ふきのとう これは雄株?
歳を重ねるって、なんて素敵なんでしょう!
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