スポンサーリンク

ふるさと納税の始め方 お得とか節税になると言われても結局手元にお金がなければできないのよね

ふるさと納税制度が始まったのは2008年のこと。
そして私がこの制度に興味を持ったのが2014年のこと。
当時いろいろ調べたのですが、結局私はこの年、ふるさと納税をするに至りませんでした。

あれから4年後の今年、ふるさと納税を始めました。
理由は、私の考え方の変化と我が家の家族構成の変化にありました。

スポンサーリンク

ふるさと納税とは

制度が始まって11年めとなりますから、ふるさと納税の認知率はほぼ100%だそうです。
しかし、実際にふるさと納税をやっている人は10人に1人だとか。

特定の市町村に寄付をすれば、実質2,000円でその何倍もする地域の特産品がもらえる制度でしょ?
確定申告すれば、税金として納めた分が返ってくるんでしょ?

以前、ふるさと納税についていろいろ調べた時、こんな風に思っていました。
特産品ももらえるし、節税対策にもなるんだから、いろんな節約方法を模索していた私が、これをやらないわけがない。

しかし結局この年、私はふるさと納税はしませんでした。

スポンサーリンク

毎月届く地域の特産品

当時、テレビで紹介されていたふるさと納税を利用する一家は、毎月届く地域の特産品が、高級ブランド肉や果物など、定価5,000円相当の品物。

えーっ!
わずか2,000円の寄付で、5,000円の特産品が毎月届くの?
めっちゃお得じゃん!
これはやらなきゃ損じゃん!

さっそく私もふるさと納税について調べました。
そしてわかったことがありました。

テレビで紹介されていた一家のように、毎月5,000円相当の特産品が届く定期便は、少なくとも10万円は寄付しなければならない返礼品です。

うーん、10万円の寄付かぁ。
でも、毎月5,000円相当の品物が届くのなら、年間6万円でしょ?
10万円寄付しても、あとでお金が戻ってきて実質2,000円になるんだよね?
これで6万円の特産品がいただけるのなら、ふるさと納税、やらなきゃ損じゃん!

と思ったら大間違いでした。

ふるさと納税寄付金額には上限がある

私が10万円を寄付するとがんばっても、できないんですよ。
いや、寄付はできます。
ただ、めちゃくちゃ損をすることになります。

ふるさと納税の寄付金額は、年収や家族構成などにより、控除される寄付金額上限が設けられています。
共働きの我が家で、例えば年収500万円(←盛ってます)の私は、実質2,000円でできる寄付金額上限は、61,000円。

つまり、私が毎月届く特産品欲しさに、10万円の寄付をしたならば、上限額61,000円を超えた分は自腹となるので、2,000円+39,000円で41,000円を寄付することになります。

41,000円÷12か月=3,416円ですから、毎月3,400円を払って特産品を取り寄せしていることになり、たいしてお得感はありません。
これだったら、何が届くかわからない特産品よりも、自分で選んで買った方がいいもんねぇ。
しかも、根っから庶民なので、毎月3,400円のお取り寄せなんてしないもんなぁ。

ちなみにテレビで紹介されていた一家のように、10万円の寄付をするには、年収700万円なければなりません。
さらに、年収1億円の人の寄付上限金額は、431万6千円だって!
430万円寄付しても、実質2,000円でいいってことですよね?

ふるさと納税って、結局お金持ちが得する制度じゃないの?
と、当時グレたものでした。

税金の還付が受けられるわけではない

以前、私がふるさと納税についてよくわかっていなかったところが、「実質2,000円」というキーワード。
例えば6万円を寄付して、確定申告すれば後で58,000円が戻ってくるのだと思っていましたが、これは間違いです。

ふるさと納税をすると税金の還付が受けられるのではなく、来年の住民税が安くなるということなんです。
6万円から2千円を引いた5万8千円分が、来年の住民税から引かれて安くなります。

住民税は毎月お給料から引かれているので、58,000円÷12か月=4,833円。
今年の所得に対して住民税が反映されるのが、来年の6月からなので、ここから1年間約4,800円住民税が安くなりますが、あまり還付されたという実感は薄いかもしれません。

ふるさと納税をして、「実質2,000円」で返礼品を手に入れて、5万8千円すべてが回収できるのは、1年間住民税が安くなった後の1年6か月後なんです。

結局、ふるさと納税がお得だとか言っても、手元に先立つお金がなければ、寄付もできないってことなんですよね。

ふるさと納税の確定申告が楽になった

しかし、ふるさと納税制度も少しずつ便利になってきました。
以前は、ふるさと納税をしたら自分で確定申告をしなければならなかったので、それが面倒だったりしました。
しかし、今は「ワンストップ特例制度」というのがあります。

申請書を寄附した自治体に送ることで、控除上限額内で寄附した合計寄附額のうち2,000円を差し引いた額が、住民税から全額控除されるようになりました。
自分で確定申告をしなくてもいいのです。

ただし、医療費控除など自分で確定申告をする場合は、ワンストップ特例制度は受けることができません。

私は、元々医療費控除など自分で確定申告していたので、さほど苦ではないのですけどね。

楽天市場で買い物感覚でふるさと納税ができるようになった

楽天市場でもふるさと納税ができるようになりました。
楽天市場ヘビーユーザーの私にとっては、とても魅力的でした。

だって、自分が欲しい品物をまるで買い物するのと同じように、買い物かごに入れてポチっとするだけ。
しかも、楽天スーパーポイントもたまります。
ワンストップ特例制度は利用しないので、「不要」のところにチェックを入れるだけ。
すると1週間以内に、寄付をした市町村から「寄付金受領証明書」というのが届きます。
これを確定申告の時に使うことになります。

また、楽天市場では口コミ評価があるので、それを大いに参考にしながら返礼品を選びます。
返礼品は、地域の特産品と言いながらも、必ずしも満足できるようなものばかりではないのだと、口コミを見ているとよくわかります。

寄付金は、何も一度に上限額全部を寄付する必要はありません。
1万円と5千円の寄付を数回に分けて・・・というように小分けにしたほうが、届いた特産品を余らせたり腐らせたりすることもなく、また冷凍庫に入りきれないということもないので、良いなと思っています。

 

先日届いた西伊豆町のふるさと納税返礼品は、【ふるさと納税】藤文の「ふるさと干物セット」
口コミの良さで選びましたが、夫と2人冬までかかってゆっくりと食べたいと思います。

ふるさと納税は来年への投資

4年前にふるさと納税を始めなかったのは、やはり寄付するお金がもったいないと感じてしまったから。
あの頃は、長男大学4年生、次男が大学1年生、そして娘は高校1年生。
我が家にとって、教育費がピークの年でした。

ふるさと納税が、どんなにお得だと言われても、お金が戻ってくるのは1年後であり、しかも現金でまとめて還付されるわけではなく、住民税が安くなるだけ。

トータルで考えれば、ふるさと納税の返礼品にお肉や海産物を選べば、食費の足しにもなるし、来年は住民税も安くなるのだから、その分手取り収入も増え、貯金にも回せ、長い期間を経ての投資だと思えばいいわけです。
しかし、先に寄付金という形でお金を支払わなければならないのは事実で、家計に余裕がなければ、やっぱりふるさと納税をするのは無理があるなぁと思ってしまいます。

私は、長男が独立したこと、次男も来年には社会人となること、そして娘が大学生となって家を出たことで、日常は夫と地味~に暮らしています。
突然の出費というのはなくなりました。

次男や娘にかかるお金は、予想がついているので、決まった額を淡々と仕送りするだけです。

ふるさと納税は、来年への投資と考え、さらに楽天市場で買い物するように簡単に寄付ができるようになったことで、まずはやってみようという気持になりました。

今月は、お肉類の返礼品を求めて、ふるさと納税する予定です。

 

ちなみに、ふるさと納税の寄付金上限金額は、正確な額を知るのは難しい。
自分の年収はあくまでも前年のものを参考にして計算しているわけで、例えば突如ボーナスカットになったとか、病欠で仕事を長期休んで収入が減ったなんて場合は、上限金額も下がります。
だから、上限金額はあくまでも目安として、少し控えめな金額を寄付する予定です。

 

コメント

  1. うみ より:

    はじめまして。
    四季が好きでオカメが好きでイオン株主と共通点が多く、実は何年も前からブログ拝見しております。

    色々と勉強させて頂く事も多く
    楽しみに覗きに来てます。
    ふるさと納税もそこまで進化したのですね。面倒なイメージが強くしたことがありませんでした。
    私も挑戦してみようかな。
    そういった学ぶ姿勢も憧れます。
    これからもブログ楽しみにしてます。

    • そらはな より:

      うみさんへ♪
      はじめまして(#^^#)
      おおーっ!四季にオカメインコにイオン株主ですかー!
      近くに住んでいたら、ぜひぜひ茶飲み友達になりたいものです。
      ふるさと納税は、私もしばらく遠ざけていたのですが、寄付の上限金額も以前よりも上がったし、なんといっても楽天市場でできるようになったことが、私にとっては踏み出す一歩となりました。
      やってみると、なんら難しいことはありませんでしたよ!(^^)!

  2. 水仙 より:

    こんにちは
    わたしはふるさと納税を楽しみにしています。お盆とお正月に合わせて決して自分では買わないような品を取り寄せています。
    住民税が下がることによって、私立高校に対する補助も増額になりました。子供が学生時代は恩恵がありました。
    今は家計の足しになるようなお肉とか取り寄せてます。そのういた食費を納税に使うようにしています。
    毎月定期に届くような生活ではないので、小さな他楽しみというところです。

    • そらはな より:

      水仙さんへ♪
      さすが!すでにふるさと納税を初めていたんですね。
      お盆とお正月に合わせてやるっていうのは、いいですねー。
      私も来年はそうしてみようと思いました。
      住民税が下がると、私立高校の補助も増額になるんですね。こんなお得もあったんですね。
      初めてみなければわからないことって、たくさんありますから、まずはやってみる。これに尽きます。

  3. るり玉 より:

    そらはなさん、こんにちは。

    細かいことが苦手で確定申告とか面倒に思えてふるさと納税はしたことがありませんでした。
    が。
    今回、初めて「ふるさとチョイス災害支援」をしました。
    返礼品なし、
    被災した自治体の事務負担を減らすための、被災していない自治体による代理寄付を選びました。
    例えば日赤などを通すと自治体に届くまでには相当の時間と手数料がかかりますが、
    ふるさと納税では、手数料も引かれず迅速に寄付した金額が満額自治体に届くので、
    これはとても良いシステムだと初めて身近に感じているところです。
    地震の災害のあった熊本県や、鬼怒川決壊で被害のあった常総市なども代理寄付を請け負ってくださり感謝しています。
    いつも心に留めて継続していきたいと思っています。

    ちょっと脱線したコメントでごめんなさいね(*>∀<*)ノ

    • そらはな より:

      るり玉さんへ♪
      ふるさとチョイス災害支援・・・っていうの、ありますね。
      今はいろんな手段で、いろんな寄付の仕方がありますから、自分のスタイルに合わせた方法が一番ですよね。
      寄付をするなら、日赤などを介せずふるさと納税のほうが、ダイレクトに届きますもんね。
      私も、心にとめておきます。
      情報ありがとうございました。

  4. たい子 より:

    ふるさと納税は今まで面倒で手を出してなかったのですが、最近、お金の勉強を始めたのでチャレンジしている最中です。
    ものすごーーくわかりやすい説明でした。
    ありがとうございます!

    • そらはな より:

      たい子さんへ♪
      たい子さんも、ふるさと納税始めたんですよね。
      届いた梨をみて、私と同じだ~って思ってました。
      これから梨のおいしい季節。私も梨にしようかなぁ、悩ましい・・・。

  5. う~りぃ より:

    そらはなさん、こんばんは。
    私は去年からふるさと納税を始めました。
    そらはなさんと一緒で楽天ベビーユーザーなので楽天スーパーセールの一店舗としてカウントされるのを狙って利用してます。
    自分では買わないちょっとな高級チーズセット、すき焼き肉なんかを選んでます。
    私のふるさと納税の考え方は『当たり前の納税をしてちょっとご褒美がもらえる』って感じかなぁ。
    当たり前に住んでいる自治体に納税をしても何もプレゼントはないけど、納税前払いしたらちょっとご褒美がもらえるって思ってます。
    私も見積り額より少なく納税しました。
    月に2000円程しか納税額は変わらず、もう少し出来たのではないかと思ってます。

    東京からの流出納税額が多いと聞いて私は密かにオリンピックを心配してます。
    長々とコメントすみませんでした。
    また色んな話を楽しみにしてます。

    • そらはな より:

      う~りぃさんへ♪
      楽天スーパーセールの時に頼めば、さらにお得ですね(#^^#)
      以前は、ふるさと納税って一度に全額分頼まなくちゃならないのかと思っていたのですが、小分けに頼めばいいんですもんね。
      まさにお買物感覚。
      納税でご褒美っていいですよね。
      話は脱線しますが、前回観たノートルダムの鐘の川口フロローに魅せられて、どうしても川口さんにまた会いたいと思っていたら、なんとなんと来年のレミゼラブルに出演が決まったそうで。
      これはもう観にいくしかない!とばかりに、今から計画を練っています。
      東京は、魅力的な街です。特に芸術面においては、地方では経験できないものが毎日たくさんあって、私、東京に住んでいたらミュージカル貧乏になりそう(;’∀’)
      つまり、私のような田舎者がわざわざお金を使うために東京へ行くわけですから、流出納税額が多くとも、大丈夫じゃないかと楽観的な私は思ってます(#^^#)

  6. すず より:

    そらはなさんこんばんはー。毎日雷ごろごろ怖いす!!
    東北地方は水害が大変だとニュースで見ました。川も海も山ももうすべてが怖い
    自然の力に人間ができることってないんだなぁ・・・としみじみ思います

    え?娘ちゃん・・・1階同士でライン送ってきたんですかぁ???\(◎o◎)/!アンビリーバボー
    でもちょっと笑っちゃいました。

    ふるさと納税、私は今年3年目です。収入予定額を入力したらいくらまで寄付できるか?のシュミレーションができるので便利ですね。私は医療控除等の確定申告がここ数年はないのでワンストップでやっています
    2年目からは楽天。ポイントたまるし、米を中心としてる寄付なので年に数回同じ自治体に。今年はもうすでに自治体限度を超えてしまったのであと2回くらいお米を頼んで終わりかなぁ??と思っています
    先月お米10キロ、今月お米15キロとお魚セット、来月はお肉いろいろが届きます
    本当、リッチな家庭ならフルーツ定期便(年に数回お届け)とかやりたーい!
    我が家は一番助かるのはお米だからフルーツには手を出せません(+o+)
    去年は若干少なく寄付したので今年はもうちょいやろうと思います

    >現金でまとめて還付されるわけではなく、住民税が安くなるだけ。
    最初私も還付されるんだと思いました。還付だったらいいのになぁ・・・。まあ引かれるんだから文句は言えませんね~

    • そらはな より:

      すずさんへ♪
      一度雨が降ると、ハンパないくらい大量に降りますね。
      しかも竜巻発生まで!
      日本の気候は熱帯気候になったとつくづく思います。
      そうそう、娘の部屋は玄関を挟んでリビングの隣にあるのですが、LINEがくるんですよね。
      それに対してLINEで返す私も私ですが(^-^;
      返礼品にお米は助かりますよね。必ず消費するものですしね。
      私も、確実に消費するお肉や魚なんかがあれば助かるなぁ。
      今年の分の枠がもう少しあるので、いろいろ検討してみたいと思います。

  7. ちかちか より:

    こんばんは、そらはなさん。
    私の住む県の町にふるさと納税、ありがとうございます
    私も昨年初めてふるさと納税しました。5月に今年の地方税の納付書が送られてきて、どこに出ているのかじーっと見ても税金が減ってる様子がない。ネットで調べるとすごい小さい字で印字されてるようなのですが、出てないので市民税課に確定申告書と納付書持って行ってきました。結果、見落としがあった、申し訳ないということで、新しく納付書が送られてきました。
    自分で確認しないとせっかくのふるさと納税の恩恵が受けられないところでした。よかった〜
    昨年は手が届かなくなったうなぎを県内の産地から頂きましたが、今年は西日本の被災地へのふるさと納税にしようと思います。
    聞いた話で世田谷区の納税流出額は410億円?だそうです。予算に対してかなり大きい額です。お楽しみがなくなるのは嫌だけど、やはり本来の意味を逸脱してきてるのでしょうね。今後制度が変わるかもしれませんが、それまでは楽しみにやりたいと思います。

    • そらはな より:

      ちかちかさんへ♪
      静岡にお住まいでしたか!
      なんとなく私の勝手な想像で、ちかちかさんは京都の竹林がたくさんあるような場所に住んでいるのかと思っていました(;’∀’)
      一度だけ熱海と伊東に行ったことがあります。富士山が近くに迫り、それでいて海が近くてきれいで、よいところですね。
      しかし、ふるさと納税しても、見落とされるとまったく節税になりませんよね。
      そんなこともあるんですね。やっぱりすべてまかせないで、自分でもちゃんとチェックしないといけませんね。
      私も気をつけます。
      世田谷区の納税流出410億円!!すごいなー。
      返礼品も以前よりも縮小されたようですが、やっぱり魅力的な特産品はうれしいですもん。
      ふるさと納税を始めるきっかけにもなりますし、私もこの制度を楽しもうと思いました。

  8. オコジョ より:

    ふるさと納税を始めて、三年になります。
    各自治体から送られてくる返礼品と共に、そこの町紹介のパンフレットが同封
    されている事があり、それを読むのが楽しみの一つでもあります(^ ^)

    故郷から東京などの都会に人が出て行き、地方は人口が減少してしまう. . . . .。
    地方創生の一助になる、ふるさと納税制度。
    これからも応援していきたいなと思います。

    ちょうど今日、山形県寒河江市から美味しい桃が届きました!
    寒河江市はお米やサクランボなど、毎年リピートしております。

    • そらはな より:

      オコジョさんへ♪
      やややっ!ふるさと納税先輩ですね。
      その町を知るきっかけにもなるんですね、ふるさと納税って。
      私も、もっといろんな地方を知りたいと思いました。
      寒河江はサクランボの名産地ですねー。
      山形は果物王国ですから、美味しいことでしょう。
      なんだかふるさと納税がますます楽しくなってきた!