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生きがい症候群と花鳥風月心の誓い

「生きがい症候群」という言葉があるそうです。
何かしなければいけないと思うのに、何も見つけられない。
何か目標を持ち充実した生活を送らなければいけないと思えば思うほど、何をしたらよいのかわからない。
すると、何も見つけらない自分が不安になり、ダメな人間だと思い込む。
定年退職後、生きがい症候群に陥ってしまう人が増えてきているのだとか。

だけど、生きがいって自分が決めること。
人と比べず、自分がやりたいことを好きにやっていたら、それは立派な生きがいなんですよね。

だから生きがいは、毎日変わってもいいのではないかなーと、思っています。

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紫陽花周辺の清掃活動

そんなわけで、今日の私の生きがいは、紫陽花周辺をきれいにすること。
昨年の秋、伸び放題だった紫陽花をバッサバッサと切りまくったのですが、ちゃんと新芽が息吹きだしました。

紫陽花の生命力ってすばらしい。
あんなに適当に切ったのに、ちゃんと芽が出てきてるんだもの。

 

先日、柿の木を伐採したことで、日の目を浴びるようになった紫陽花。
お隣の家の塀の脇に植えられているのですが、うっそうと生い茂る柿の木の葉っぱにより、日陰でひっそりと咲いていた紫陽花なのです。
夏は、柿の木と紫陽花の間に蜘蛛の巣が張り、この場所は近寄りたくもありませんでした。

だけど、柿の木がなくなったら、まるでスポットライトを浴びたかのように、紫陽花がかわいらしく見えてきた。

 

同時に、紫陽花の下に幾層にも積もった落ち葉や枝が、とても目立つようになり、非常に気になるようにもなりました。

 

さて、本日の生きがいは、紫陽花周辺の清掃活動にしましょう。
ここをきれいにしたら、また違った景色が見えてくるかもしれません。

 

息子たちのサッカー観戦に利用していた折り畳みイスが、こんなところで大活躍。
しゃがみこんで落ち葉を拾っていたら、確実に腰と膝を痛めます。
イスに座りながら、自分のペースでやっていきます。

幾層にも積もった落ち葉は、拾い集めるごとに悪臭あり。
腐葉土と言えば、聞こえはいいけれど、これじゃあ私の理想とする庭には、程遠い。

 

落ち葉を拾い集めて、枝を拾って、雑草を刈ること2時間。
とりあえず、紫陽花周辺はすっきりきれいになりました。

 

柿の切り株の前に座り、ぼーっと眺めていたら、なんだか風が心地よくなってきて、あんなに大嫌いだったこの場所が、とても快適なんです。

お隣の塀に沿って、紫陽花を並べて植えるのもいいかも・・・なんて想像しながら、なんだかワクワクしてきました。

きれいになってよかった。今日も生きててよかった。
そんな風に思えることって、まさに「生きがい」です。

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生きがい症候群

定年後は、資格を取るために学校へ通っている・・・とか。
市のボランティア活動に参加している・・・とか。
趣味の絵画教室に通い仲間と交流を深めている・・・とか。

世のため、人のために活動し、充実した毎日を送らなければダメだと思い込み、自分にはなんの生きがいもないと落ち込んでしまう。
または、生きがいを探し求めて、不安だけが蓄積されていく。

こういった精神的不安定は「生きがい症候群」なのかもしれません。

しかし、生きがいとは「生きていてよかったと思えるようなこと」
だから、人と比べる必要もないし、何も世のため人のために活動することだけが、生きがいではないのです。

自分がよければそれで良し・・・ってところでしょうか。
だから、家族団らんが生きがいであってもいいのだし、庭の草取りが生きがいであってもいいのだし、劇団四季を観にいくことも生きがい。

人は人。
自分は自分。
それでいいのです。

花鳥風月

久しぶりに友人と会った時のこと。
彼女も、私と同じような悩みを抱えていました。

親が突然怒り出すとか、使わないモノをいつまでもとっておく、なんて話しにお互い共感しあい、その後話題は庭の草取りのことに。

彼女は、長男の同級生のお母さんであり、お互い子どもがサッカーをやっていたので、毎週のようにサッカーグランドへ出かけては、息子たちの応援をした仲間でもあります。
明けても暮れてもサッカーの話をしていた私たちが、今では、どうやったら庭の草取りを楽に行えるか・・・なんて話をしているのが、なんだかおかしくって。

お互いの息子たちは、もう社会人として仕事してるんだものね。私たちも歳をとるわけです。

彼女が言いました。

「歳をとると、花鳥風月の順にやってくるんだって」

えっ?カチョウフウゲツの順番?なにそれ?
そう聞き返す私に、彼女が説明してくれました。

子育てがひと段落すると、まず最初に庭の草花に目がいくようになる。
草花を育てるようになると、庭にやってくる小鳥をもかわいがるようになる。
そうこうしているうちに、季節の移り変わりを肌で感じて、風の匂いにも敏感になってくる。

そして最後は月。
月を見上げるようになったら、人生も終盤に近づいた時なんだって!

 

マジか。

たしかに私は今、庭木の手入れにハマっている。
でも、インコを飼いだした時から、カラスやスズメですらかわいいと思っている。

そして、先日紫陽花周辺をきれいにしたら、その場にたたずんで、風が心地よいと感じたワ!!

だったら、もう私には月しか残ってないじゃん!

毎日を大切に丁寧に生きようと、心に誓った次第・・・。

 

 

コメント

  1. るり玉 より:

    こんにちは。
    そらはなさんの手でひとつひとつの植物が心地良さそうになって、
    紫陽花の新芽が青々と可愛いですね。
    人は人、自分は自分。ほんとにそう思います。
    毎日のように中学校へ行って花壇に這いつくばって花と話をしている私に
    「大変だねぇ、よくやるよね」なんて人には言われることがありますが、
    私はとっても楽しくて幸せを感じているので、それでいいのです。
    収穫した種をブログでお譲りしたりもして、新しい土地でまたお花を咲かせてくれるのが楽しみ。
    私が死んでもどこかでこぼれた種からお花が咲いてる…と思ったら、
    死ぬのも怖くなくなってきた(これは言い過ぎかしら)
    花鳥風月、ほんとにそう!
    お花が可愛い、最近は野鳥のさえずりやふっくらした姿が可愛くて♪
    そして季節の変わり目の風の香りに気づくし…。
    ほんとあとは月だけです(笑)
    きゃー(≧∇≦)
    毎日「今日も楽しかった」と思える時間を積み重ねていきたいですね。

    • そらはな より:

      るり玉さんへ♪
      毎日のように中学校へ行ってるのですね(#^^#)
      るり玉さんのような方がいるから、学校の花壇もいつもきれいなお花が咲いていたんだなぁ・・・なんて今更ながら思いました。
      本当にありがたいことです。
      ところで、るり玉さんブログやってるのですか?
      よろしければ、ブログ名を教えていただければ、遊びにいきたいのですが・・・。
      今日、三日月をみました。
      まだ月をみても、さほど感慨深くはならなかったので、まだ人生も終盤ではないのかな・・・(^-^;

  2. さくらぎ より:

    生きがい症候群、まさしく今の私みたいで思わず初コメントさせていただきました。
    子育ても終わりに近付き、空の巣症候群になりつつあります!
    我が子もそらはなさんと同じような兄弟構成で、長男大学院2年、次男大学3年、長女高校2年で、上2人は一人暮らししています。
    長女も自宅通いだと大学の選択肢が狭まると言って、家を出る可能性大です。
    今日のブログを読んでとても勇気づけられました!
    毎日を大切に丁寧に感謝しながら過ごさないといけないなぁ、と改めて思うことが出来ました。ありがとうございました。
    余談ですが私の亡き母も秋田出身でした。

    • そらはな より:

      さくらぎさんへ♪
      はじめまして(#^^#)
      お子さん、まさにうちと一緒なんですね。
      うちは田舎なので、自宅から大学へ通うという選択肢はありません。なので、来年は娘も確実に家を出ます。
      お金はまだまだかかるけれど、ようやく子どもたちから手が離れるんですもの。
      今度は、本当に自分のやりたいことを好きにできる時間なんですよね。
      節約と賢いお金の使い方をして、時には心が豊かになれるような、そんな生き方をしていきたいものです。
      お母さま、秋田出身だったのですね。こんなところにも、なんだかご縁を感じます(#^^#)

  3. ちかちか より:

    私も、あとは月だわ〜
    と言っても、よく思うのは、そらはなさんはお家の中が片付いているから庭に時間をかけられるのではないかな、と。私は先に家の中をなんとかしないとならないので、あっちにもこっちにも中途半端に時間を取られてます。家の中を頑張らなくては。義父母の家も去年は手をつけてないので今年は頑張ろうと決めたのにもう5月だわ(泣)
    朝、庭に水やりしながら目立った雑草は引っこ抜く、というのを毎日やってます。実家の母は雑草を目の敵にしますが、私はそんなに気にならないので10分位ひと抱え取れたら終わり、ヒメツルソバというのだけは根っこまで抜きます。これは中国産、繁殖力強いのでご注意下さい。かわいい花と油断するとだーっと増えて枯れた時の汚さったら。。
    私の生きがい、何だろうと、義父母の介護が終わってカランと感じた時からいつも思ってます。でも人それぞれというそらはなさんに共感です。流されずに生きていこうと思います。そうすればもっと花鳥風月楽しめそうですね。

    • そらはな より:

      ちかちかさんへ♪
      今まで、庭のことはまったくなにもやってこなかったのですが、そのおかげで家の中の断捨離はぼちぼち進んできましたので、これも庭の管理をずーっとやってきてくれた父のおかげかな・・・なんて思うようになりました。
      物事に取り掛かるには、本当に気力が必要ですよね。これが年々失われていくというのだから、なんだか焦ります。
      せめて子どもたちには負担のかからないよう、整理していきたいと思っています。
      ヒメツルソバ検索してみました。
      ほんと、かわいい花ですね。我が家では見たことないです。
      庭の草取りをしていたら、雑草なのですが多肉植物っぽいのをみつけて、思わずガラス容器に移し替えました。
      なかなか良いです。もし枯れても、また庭からとってくればいい・・・という気軽さがいいですね。
      こんな些細なことにも、最近喜んでいますが、月はまだまだ先でいいかなぁー・・・。

  4. とも より:

    こんばんは。
    花鳥風月。我が家では花は夫が育てて、私が愛でる。鳥は毎朝スズメにご飯をあげてます。
    風はホットヨガでバテバテになった時、開いたドアからの風に救われる。笑。
    月は子供の塾の送迎時に、新月だわー。満月だわー。と観察してました。もー全部揃ってる⁈

    今日、ご近所の同世代の男の方が亡くなられて、お通夜に行って来ました。息子2人は成人してますが、まだ未婚なので孫も見れずに逝かれました。何だかショックです。
    改めて当たり前なんだけど、命=時間には限りがあることを思い知らせました。

    私の生きがいは?と聞かれたら、これ!って答えられないですね。若い時は欲が勝って、何か見つけなきゃと焦って疲れてました。時が過ぎて色んな経験を経て、そういう欲もいつの間にか小さくなりました。
    もしかして生きがいは既にあって、それに気付かずには生きているのかな?と思います。
    家族であったり、食べることであったり。無意識には過ぎる毎日の中にあるのかもしれませんね。
    今の自分の周りで見つけてみようかな。

    • そらはな より:

      ともさんへ♪
      旦那様、お花を育ててるんですね。
      うちの夫は主に野菜ですが、なんせ休日もほとんど家にいないので、いつも中途半端な感じで終わってしまいます。
      ま、あまり気負わずにってくらいが調度いいのかもしれませんね。
      同世代の方が亡くなるのはショックですね。もし自分が今死んだら・・・と思うと、心残りがたくさんありすぎて、あの世にいけないわぁ・・・。
      限りある時間ですが、毎日を大切に生きる積み重ねで、後悔しないようにやっていきたいです。
      そうそう、生きがいは既に自分がやっていることだったりしますよね。
      当たり前の毎日をもっと楽しんでいけたらいいなぁ・・・って思います。