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【実家の片づけ】自分が捨てられないモノを子どもに託すのは酷である

実家の片づけって、どうしてこうもやる気が起きないものなのでしょう。
それは、そこにあるモノが自分のモノではないから。
そして、そこにあるモノには親の想いが込められているから。

それでも少しずつ、やっていくしかありません。
今回は、大量にある額縁を片付けることにしました。

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実家の納戸の片づけが進まないわけ

実家の納戸は2階にあります。


▲実家の納戸

以前は、床が見えないほどモノが置かれていたのですが、これでも5年かけて少しずつ片づけを進めてきました。
それでも、まだまだ要らないモノがたくさんあります。

なのに、片づけが進まない理由は、日常生活を送る上では視界に入らない場所だからです。
使うことのないモノであふれていても、扉を閉めて蓋をしてしまえば、見て見ぬ振りができるからです。

「いつか」「そのうち」片付けようと思っていても、重い腰はなかなか上がらないのですよねぇ。

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大量の額縁処分

ところが、今回は思わぬ理由で長期お正月休みに突入してしまいました。
子どもたちも帰省しないし、夫と2人の静かなお正月になりますが、だからといって1日ダラダラ過ごすのはもったいない。

そんなわけで、これまで目を背けていた実家の納戸の片づけをすることにしました。


▲昭和初期のおひな様 父の姉のために買ったらしい

ただし。
「おひな様」なんていうハードルの高いものは置いといて。

一度に全部やろうとするから、げんなりしてしまいますが、「1日ひとつ捨て」のつもりで片付けに取り組むことにしました。

それが「額縁」です。


▲ダンボール箱に入った額縁

亡くなった父は、趣味のひとつとして水彩画を描いていました。
それを額縁に入れて、部屋のあちこちに飾っていました。

実家に帰省するたびに額縁の絵は入れ替わっていたので、父が頻繁に絵を描いていたということがわかります。

そして、古い絵は額縁とともに2階の納戸へ保管されていました。

 


▲タンスの上にも額縁が積み上げられている

額縁は、中の絵を取り出して、木製の枠の場合は可燃ゴミへ。
アルミなどの金属製の枠やガラスは不燃ごみへ分別しなければなりません。

これがもう面倒で面倒で。
だけども、そんなこと言ってたら終わらないですもんね。

見覚えのある絵が出てくると、しばし見入ってしまったりと、なかなか作業が進みませんが、額縁の紙の部分はかなり朽ちてきていて、もう十分に役目を果たしたのだと悟りました。

 


▲額縁の不燃ごみの部分

埃だらけの額縁の分別作業は小一時間ほど要しました。
そうして気が付いたことがあります。

モノの役目

父母は昭和一桁世代。
いわゆるモノは捨てられない人たちです。

それは子どもの頃戦争を経験し、モノのなかった時代を知っているから。
その後の高度経済成長期で、平和や豊かさの象徴がモノであったから。

また、うちの母はモノを捨てようとすると「かわいそうだ」と言います。
モノには魂が宿ると言いますから、気持ちはわからなくもありません。

だけども、モノには役目を終える時がやってきます。
どんなに想いの込められたモノでも、今の生活に合わなくなれば、十分役目を果たしたとみて、さようならをする必要があると思っています。


▲父が描いていた水彩画

おそらく、父が描いた絵もそうなのでしょう。
父が新しい絵を描いた時点で、以前の絵は飾って愛でて十分役目を果たしたはずです。

自分のモノは自分で片付ける

自分の描いた絵を処分することができず、とりあえず納戸に保管していた父。
しかし、それらの絵は二度と日の目をみることはありませんでした。

そして、毎年毎年増えていく納戸の絵。

父自身が処分できなかったモノを、私が処分しなければならないなんて、酷だよなぁ・・・と、何度も何度も思いながら、額縁の解体をしました。

そして、この思いを我が子へは残したくない。
そんなことも強く思いました。

「死んだら全部捨ててくれ」というのが母の口癖ですが、自分のモノは自分でなんとかしようよ・・・。
冷たくなった手を温めながら、そんなことを感じていました。


▲長男5歳の時の絵

とはいえ、長男が幼い頃に描いた絵まで額縁に飾っていて、それを見たら心がほっこり癒されたのも事実です。

子どもたちの絵は写真に撮って、家族LINEに転送しました。

まだまだ実家の片づけは続きます。

 

続き↓

【実家の片づけ】大量のお椀とお盆に決別 罪悪感は自分の代で決別
実家の納戸に永い間眠っていた大量のお椀やお盆。 それらをようやく片付けることができました。 これまで見て見ぬふりをしてき...

コメント

  1. akanekoazu より:

    普段使わない部屋の荷物…私も課題です商売をしていた姑が亡くなり店と故人の部屋の大量の荷物を悪戦苦闘しながら片付けています。部屋は何とか進んでますが、シャッターの閉まった暗い店に入る度沢山の什器や諸々の荷物に心が折れます。生前、荷物が多いのでは?と問いかければ、私が死んだら好きにすれば良いから!が決め台詞でした。
    私は息子や将来のパートナーの方にはとても言えないですね。

    • シナモン より:

      そらはなさん、こんにちは。シナモンです。
      私も夫の実家の片付けやりました。義母も亡くなり誰も住まなくなった家だったので、私は、最終的には業者に頼みました。夫の実家は、テレビでよくみるいわゆるゴミ屋敷の一歩手前状態だったからです。まだ、遺品整理とかこれほどブームになっていない頃だったので、割と安く済みました。
      今は、神棚と仏壇、ダイニングテーブルと椅子程度しかない状態になっています。
      ただ、神棚、仏壇もいずれはなんとかしないといけない時期が来ると思っています。どちらも結構大きいタイプなので。

      そらはなさんのお父様の絵、素敵ですね。ご実家の片付いたお部屋に飾られても良さそうに思いました。

      • そらはな より:

        シナモンさんへ♪
        実家の片づけもホントに大変ですよね。
        神棚や仏壇は、悩んじゃいますね。
        実家にも神棚と仏壇があるのですが、うちも将来的にはなんとかしないといけません。
        父の絵は、実家のリビングにもいくつか飾られているので、何年も納戸に置きっぱなしになっていたものは、すべて処分いたしました。
        最初からなかったものと言い聞かせて、ようやく捨てることができました。(^-^;

    • そらはな より:

      akanekoazuさんへ♪
      シャッターの閉まったくらい店。
      沢山の什器や諸々の荷物。
      光景が目に浮かぶようです。
      使わないのにとりあえず取っておく。
      私たちの親世代は、当たり前のことなのかもしれませんね。
      私も実家の納戸には、まだまだ強敵がたくさんいます。
      一気に片付けたい反面、新たなものを発掘すると気分が滅入ってしまい、なかなか進みませんねぇ(^-^;
      片づけは、自分のためにやっていきしかないですね。

  2. りん より:

    はじめまして。
    母の認知症の状況が似ている為勉強にさせていただいております。
    私の母(76歳)も私が「片付けなよ」と言うと、「私が死んだら全部捨てて」と毎回言ってきます。自分でやってほしいって本当にわかります。簡単に言うけどこの量簡単じゃないよ、、ですよね。自分の子供には絶対にそんな事言いたくないと今から思います。

    • そらはな より:

      りんさんへ♪
      こんにちは(#^^#)
      たぶん以前の私は、親に対して期待もしていたので、片付けられない親をみてとてもイライラしました。
      でも今はもう無理なんだという諦めの域に達したので、自分のペースで進めていくしかないと思っています。
      不思議と腹も立ちませんし(笑)、せめて子どもには同じ思いをさせたくないという気持ちでやっています。
      お互いボチボチやっていきましょうね!(^^)!