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自分の数珠を自分で作りたいと思ったわけと天然石パワー

先日、松島の円通院で作った数珠が届きました。
自分で石を選び、自分で組み合わせを考えて、自分で糸を通した世界にひとつだけのオリジナル数珠です。

パワーストーンに興味のある方は、数珠を自分で作るという方法もおススメです。

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数珠作りのきっかけ

最初に断っておきますが、私はパワーストーンとか石の力とか、そういった類のものにはまったく疎い方です。
そもそもパワーストーンって天然石でしょ?
それって鉱物でしょ?
魔法の石じゃあるまいし、そんな鉱物で何か願いが叶ったり厄除けとなったりするワケがないじゃん!
科学的に証明されなければ、基本的には信じない。
極めて現実的な考えです。

そんな私が、天然石で自分の数珠を作ってみたいと思うようになったきっかけは、やはり父の死が大きいでしょう。
父の葬儀の際に私が持っていた数珠は、その昔母から渡されたもの。
私にとっては、単なる葬儀用グッズでしかありませんでした。
数珠というものは仏様やご先祖様、故人と心を通い合わせるための仏具ですが、その数珠になんの思い入れもないので、私は心が通じるわけがなかったのです。

父が亡くなったことで、自分の死というものについても考えるようになりました。
何かにすがりたいわけではありませんが、残りの人生は、これまで見えていなかった、いや、見てこなかった様々なものを感じながら、穏やかに最期を迎えたい。
そんな気持ちが沸いてきて、仏陀の言葉にも感銘を受けるようになりました。

さらに、昨年から神社仏閣巡りに興味を持ち、御朱印をみては喜ぶ自分の姿に、私自身が一番驚いています。
高校生の時の選択科目で「日本史」ではなく「世界史」を選んだのは、日本の武将や仏閣などの建造物の漢字を覚えるのが嫌だったから。
世界史ならば、カタカナだから楽だもんね。

そんな単純な私が、今、この歳になって日本の歴史や仏教に興味を持つようになったのですから、ほんと人生どこで何が転機となるかわからないものです。

松島の円通院で数珠作り体験ができると知って、これも何かのめぐり合わせだと感じました。

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数珠の作り方

円通院で作ることができる数珠は、ブレスレットタイプのいわゆるパワーストーン系と、お葬式や法事の際に持つ御念珠タイプのものがあります。

御念珠も、大きく分けると「本式数珠」と「略式数珠」の二種類があります。
もっと厳密に分けると、宗派により数珠の形がちがってくるので、最近は宗派を問わず使える略式数珠がコンパクトで持ち運びやすく人気となっているようです。

 

円通院で作る御念珠は、主珠(おもだま)が全部で32個に親玉1個と二天(にてん)珠が2個のもの。
親玉の下にはボサと房がつきます。

オリジナル数珠作り

円通院ではあらかじめ作られた御念珠も買うことができます。

石の大きさや房の種類などにより、お値段7,500円~。
主珠と房の色は同じような色にしているものが多いです。

 

しかし、ここで買ったらやっぱり私はなんの感情も沸かないでしょう。
自分で石を選んで自分で作るからこそ、そこに愛着と思い入れと言う感情が沸くのです。

天然石の持つ意味などまったくわからないので、ここは好きな色や惹かれる石を選ぼうと思いました。

 

輪を作る主珠は、気持ちが落ち着くやさしい色がいいな・・・ということで、紫色の藤雲石(とううんせき)か、淡いピンク色の紅水晶にしよう。

 

だけど紅水晶があまりにも淡いのに対して、藤雲石は石の中に雲のような白い模様が入っていて、ひとつひとつの表情がみんなちがうんです。
並べ方によっては、全然ちがった表情の御念珠ができそう!と思い、主珠は藤雲石に決定。

 

次に二天珠選びですが、これは主珠よりも一回り小さい石を選びます。
これを紅水晶にしてみようかな・・・と思ったのですが、うーん、なんだかボヤけた印象かな。

 

二天はクリアな水晶にしたほうが、藤雲石も引き締まる感じ。
なので、二天珠は水晶で決定。

 

そして親玉。
これを二天珠と同じ水晶にするべきか。

 

または、親玉も藤雲石にする?

 

二天珠を紅水晶にして、親玉を水晶にするか?

 

親玉を紅水晶にする?

 


親玉を虎目石にすると、いろんな意味でパワーを感じてキョーレツ。

こんな感じで石をとっかえひっかえ悩む、悩む。さらに悩む。
ヘタに石の持つ意味なんてわからなくてよかったと思いましたよ。
天然石の意味を知っていたら、さらに雑念が入ってきて、もっと時間がかかっていたと思われます。

結局、水晶も紅水晶も入れたくて、二天珠を水晶、親玉を紅水晶にいたしました。

 

さらに、房の色も選べちゃうんですよね。
ふつうは、主珠の色と似たような色にするそうですが、せっかくオリジナルの御念珠作りですから、ちょっと遊び心もあっていいのでは?

 

真っ白な房はどうかしら?

 

濃いめのピンクはどうかしら?

 

親玉に合わせた灰桜色なんてどうかしら?

こんなことをしているから、目安の所要時間の40分なんてとっくに過ぎ、気が付けば1時間。
しかし石ひとつ選ぶのも、楽しすぎて時間を忘れておりました。

 

石が決まったら、それを順番にシリコンゴムに通してから、スタッフの方へ声をかけます。
すると、親玉に房をつけるための糸の色は何色にするか聞かれます。
たいていは房の色に合わせて選ぶそうで、ピンク色と白色の糸をすすめられたので、それに決めました。

あとは、職人さんんがピンクと白の糸で紐を編んでくれ、親玉と房をつけてくれ、完成したものをご本尊で供養してからの発送となるので、1週間ほどかかるとのことでした。

 

女性の場合は、天然石は小(8mm程度)サイズで7,500円~ですが、男性の場合は一回り大きい石のサイズにすることが多いので、お値段ももう少し上がります。

ちなみに、ネットで藤雲石の数珠はいくらくらいで売られているのか検索してみたら、8,000円~1万数千円くらいでした。

いやいや、こういうのって値段じゃないのよね。
いかに自分の気持ちが惹かれるかってところが大事なわけで。
だからやっぱり自分で作る自分だけのオリジナル数珠には、愛情が溢れるわけです。

自分だけの御念珠

5日後、待ちに待った御念珠が届きました。

ちゃんと桐の箱に入っていたので、うれしい。
しかも円通院の焼き印入り。

 

完成品がこちら。
藤雲石に紅水晶の親玉と水晶の二天珠。
房は灰桜色。

こういうツートンの御念珠ってなかなか見かけないので、自分ではとっても気に入っています。

 

職人さんが編んでくれたのは、この部分。
白とピンク色の糸が入り混じってきれいに作られており、この糸の色選びでもまた御念珠の表情がちがってくるのでしょうね。

 

藤雲石は、透き通っている部分と白く模様が描かれている部分が連なり、すごくきれいです。

 

二天の水晶と親玉の紅水晶との組み合わせもお気に入り。

 

手に取ると、ほどよい天然石の重さが感じられ、手にしっくりなじみます。

石の並べ方とか、石の持つ意味とかいろいろありますが、結局は自分がそれに対してどれくらい愛着を持てるかってところが大事なのだと思います。
だから、御念珠を自分で作るということは、私にとっては大いに意義がありました。

自分で選んだ天然石の持つ意味について調べてみましたが、当たっているのかそうでないのかは別にしても、信じる気持ちが大切なんだと思う、うん、きっとそうにちがいない。
今度は日常的に持てるブレスレットタイプの数珠を作りたいなぁと思ったのでした。

ところで、円通院で作った数珠は、無料で修理してくれます。
こういうアフターサービスもありがたいですね。

長年愛用すると、数珠の紐(ヒモ)が伸びてしまったり、切れてしまうことがございます。末長く安心してお使い頂けるように、当院でお作り頂いた数珠は、お直し(修理)を承っております。 ブレスレットタイプの数珠は、紐の交換を無料にて対応いたします。(数珠の玉の交換、念珠タイプの房や組み紐の交換が必要な場合は、実費をいただきます)

《送付先》

宗教法人 円通院
〒981-0213 宮城県松島町松島字町内67 TEL:022-354-3206

《同封いただくもの》

修理する数珠
修理内容を明記したもの。
ご連絡先電話番号又は携帯電話番号
返信先を記した返信用封筒を同封してください。
(お送りいただいた際の切手と同額分をお貼り下さい)
封筒に「数珠修理希望」とご記載下さい。

円通院HP http://www.entuuin.or.jp/jyuzu/

また訪ねたいなぁ。円通院。
こんな気持ちにさせるのも、パワーストーンの力ですかね?

仙台松島 冬の【円通院】自分だけの数珠作りと御朱印と
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さらに秋の紅葉ライトアップは、必見です。

 

コメント

  1. るり玉 より:

    こんにちは。

    そらはなさんのお念珠、落ち着いた女性らしい色合いで素敵ですね。
    自分でひとつひとつ石を選んで作る、自分の念を込めるというところに意味がありますね。
    そらはなさんのこれからの人生に寄り添ってくれるお念珠になりましたね。
    私もパワーストーンとかあまり信じる方ではないけれど、
    ちょっと心が弱ったとき、自分で作ってご供養していただいた石にそっと触れると心が落ち着けるような気がしますね。

    • そらはな より:

      るり玉さんへ♪
      きっと「信じる者は救われる」なんでしょう。
      私はそんな科学的じゃないものは、うさん臭くて好きではないのですが、神社仏閣に興味を持ったことで、数珠を作ってみたり歴史を調べてみたりと、いろんな世界が広がってきました。
      こういう入り方もいいなぁと思っています。
      石も、気持ちが入っているから心が落ち着くと、自分が信じる。それでいいのだと思いました(#^^#)