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介護サービス利用 訪問調査で聞かれたこと

 

母の介護サービス利用のための申請をし、自宅へ要介護認定調査員の方が聞き取り調査にやってきました。

介護や支援が必要であると認定されなければ、介護サービスは利用できないのです。

認定調査員が母にどのような聞き取り調査をしたのか、要点をまとめました。

 

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介護サービス利用の申請

介護サービスを利用するためには、市役所の介護保険担当窓口または、地域包括支援センターで申請の手続きをします。

介護保険証と印鑑が必要となります。

 

父が亡くなったあと、母の物忘れがひどくなり、さらには攻撃的な態度に困ってることを、母のかかりつけ医に相談したところ、認知症の薬を処方していただき、介護認定の申請をするよう勧められました。

病院で地域包括支援センターに電話を入れていただいたので、その後の申請手続きはとてもスムーズに行うことができました。

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主治医の意見書

翌週、母をかかりつけ医に連れて行きました。

母は、血圧の薬を飲んでいて、半年に1度は検査(採血・採尿検査・心電図・レントゲンなど)を受けているのですが、今回も「そろそろ検査の時期だから」ということにしました。

認知症かもしれない、介護サービス申請のための検査・・・なんて言ったら、絶対に拒否的態度を取ると思ったので、あくまでも定期健診という名目で、病院側にも話を合わせてもらいました。

母の日常生活についての簡単な質問もありました。

 

医師からの意見書は、後日介護認定審査会での判定のために必要となり、病院から市役所へ送られることになります。

 

訪問調査

申請の手続きをすると、後日市役所から、訪問調査のための日程はいつがいいかという電話連絡が入ります。

この時も母には、「健康調査で訪問に来る」と告げました。

 

「朝は何時に起きますか?」「夜は何時に寝ますか?」という簡単な質問形式で始まり、実にやさしく、そして共感的姿勢で調査員の方は上手に母の話を引き出していきます。

股関節の手術をしているので正座ができないこと、長時間歩くことができないことを母が話すと、それに関連して「足の爪は切ることができますか?」「回覧板はご自分でお隣に届けにいっているのですか?」などと、関連付けて質問をしていく様子は、まさにプロ!

日常の生活の様子として、食事は自分で作っているのか、お風呂は毎日入っているのか、着替えはどうしているのか、歯の手入れはどうやっているのかなどの質問。

そして調査員の方の必ず肯定し共感する姿勢に、母もとても話しやすいのか、シャキシャキと話す、話す(笑)。

認知機能の確認として、「ここに記入するので下のお名前を教えてください」「漢字はどう書きますか?」「生年月日は?」という質問にも、てきぱきと答える母。

「だんなさんが亡くなったのはいつだったのですか?」「亡くなってから何カ月になりますか?」など、今の季節を確認する質問も、とても自然な流れで聞いてくるので、本当に健康調査のような流れに、横で聞いている私は心の中で何度(お見事!)と叫んだことか・・・。

 

聞き取り調査は20分ほどで終了しました。

調査員の方が帰られたあと、母が言いました。

「こうやってわざわざ訪ねてくるなんて、あの人たちも大変だわねー。仕事だからやらなきゃならないんだろうねぇ。お隣の奥さんも一人暮らしだから、きっとこの後訪問しに行ったんじゃないかしら」

 

ははははは・・・。

お隣の奥さんは、今でも踊りを習っていて、頭もしっかり冴えているから、介護認定のための訪問調査には行かないと思うけど・・・。(私の心の声)

 

電話で確認

認定調査員の方から数時間後、私の携帯に連絡が入りました。

今日の母の話で、どこか間違っているところはなかったかという確認です。

父が亡くなってから物忘れ、置き忘れが顕著になったこと。
母が自分でしまい忘れたまま、いまだに行方不明になっているモノがあること。
新しい手続き関係は一切理解できず、判断力決断力を求めたらパニックになり私のことを泥棒だと言ったこと。
毎日、同じことを何回も聞いてくること。

そんなことを付け加えて伝えました。

 

認定結果は、2~3週間後郵送で届くそうです。

 

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最近の母の言動

毎年親戚から届くお中元に対して、お返しとしてギフトカードを送っているのですが、今年も送ってほしいと母から1万円を渡されました。

翌日、また母は1万円を持ってきて「ギフトカード送って」と言うので、「お金はもうもらっているよ」と伝えると「あら!そうだった?」と言う母。

 

そして数日後
「さっき親戚から(お中元が)届いたって電話があった」と言って、私にまた1万円を渡そうとする母。

 

黙って受け取っていたら、私はすごいボッタクリお中元送り屋だよ・・・。
なーんて、おかしくて笑ってしまいました。

 

認知症の薬を飲むようになってから、なんとなくですが母の言動が穏やかになったような気がするのです。

嗚呼、母は以前こんな風に笑っていたよなぁ・・・なんて思い出すくらい、母の笑顔が見られるようになりました。

 

父が亡くなってからもうすぐ3か月。
時間の経過とともに、母も精神的に落ち着いてきたのだろうか。

それとも私が認知症について図書館で本を読み漁り、母への対応を変えたことで母も穏やかに落ち着いてきたのだろうか。

もしかしたら、早期に認知症の薬を飲み始めたことがよかったのだろうか。

 

何が功を奏したのかわかりませんが、とりあえず最近の母は、なんだか穏やかでいい感じなのです。

おかげで私もなんだか心穏やかでいられます。

 

お父さん。
早いもので、もう初盆なんですね。

 

コメント

  1. しろうさぎ より:

    こんにちは
    立秋を過ぎ暦の上では秋ですが暑い日が続いています。
    介護認定の手続きが済んで一山超えましたね。
    お母さまの状態も落ち着いているようで良かったです。

    これから新盆等で忙しくなると思いますが、無理をせず頑張ってください。

    • そらはな より:

      しろうさぎさんへ♪
      毎日暑いです。
      しかも秋田だけ、他の東北地方よりも気温が高いような・・・(^-^;
      午前中にお墓参りを済ませてきました。
      お盆と言う一区切りで、母も少しずつ父のものを整理しだしました。
      あせらずにゆっくりと母のペースに合わせてやっていきたいと思います。

  2. とも より:

    そらはなさん、こんにちは。
    介護認定、一歩前進ですね。
    訪問調査も、お母様がご機嫌良く受けれてよかったですね。
    認定されると、色々なサービスが受けれますよ。

    要支援で受けれないサービスでも、その人の生活に必要なものであれば、医師の承認書類とかは要りますが、受けれますよ。
    うちは、病院に通院の時に歩行が困難で、介助もたいへんなので、車椅子を借りてました。
    要支援は借りれないのですが、医師の承認書類を出してレンタルしてました。
    介護は、長期になるので、お互いにストレスが最小限になるようにサービスを活用してくださいね。毎日、ギラギラな暑さですが、お元気にお過ごしくださいね。

    • そらはな より:

      ともさんへ♪
      医師の承認書類ですか!
      そういうのもあるんですねー。
      やっぱりこういうことって、実際に利用している方からお話しを聞くのが一番ですね。
      包括支援センターも、認定員の方もとても親切に教えてくださるのですが、すべてを網羅して説明できる時間もないので、実際に利用する時になっていろいろわからないことも出てきそうです。
      介護は、家族だけでは絶対に無理だと思っています。
      いろいろなサービスを上手に利用していきたいです。
      情報ありがとうございます。

  3. えりあママ より:

    良かったですね。優しい方に来ていただいたんですね。
    これで要支援か要介護の認定がでれば、また前進ですね。
    「家に1人でいる時に困ることは無いか」の話からデイサービスをお母さんが利用したいと思うようになると良いですね。
    お母さんに合うような、認知症を少しでも遅らせるデイサービスが見つかるといいですね。
    そらはなさんも安心しますよね。

    • そらはな より:

      えりあママさんへ♪
      とりあえず要支援になればいいなぁ・・・と思っていますが、果たしてどうなんでしょう(;^ω^)
      もともと、出歩く母でもなかったので、デイサービスは「そんなもん要らない」と言うのは目に見えていますが、それでも今後どうなっていくかはわかりませんものね。
      ふと、私も同じような立場になったらどうするかなぁ・・・と思いました。
      劇団四季なら電動車椅子に乗ってでも観にいくんだけどなぁ・・・。