6月上旬、鎌倉の大仏様に会いにいってきました。
大仏様と言えば奈良の大仏様が有名ですが、鎌倉の大仏様は外に鎮座されているので、青い空によく映えます。
しかも、その姿を360度あらゆる方向から眺めることができるので、私は大仏様の後姿があまりにもキュートで惚れてしまいました。
鎌倉大仏は高徳院の本尊
鎌倉の大仏様は有名ですが、創立者や初代住職は不詳だというのですから、ちょっと謎を秘めた大仏様でもあるんですね。
1252年から10年前後の歳月をかけて造立されたそうですから、現在あるお姿は750年ほど前に造られたということになります。
10時過ぎ、仁王門前到着。
長谷寺から徒歩10分で着きました。
こちらからの続きです。
拝観受付で200円を払い、洗水舎で手を清め、顔を上げると大仏様!
青い空と森を後ろに座っていらっしゃるので、思っていたよりは大きくない印象です。
修学旅行で、奈良の大仏様を初めて観たときには、腰が抜けるほどびっくりしました。
その大仏様が入っている建物の大きさにもさらにびっくりした記憶があります。
なので、自然の中にあるせいか、鎌倉の大仏様は「あれ?このくらいの大きさか・・」と拍子抜けしたくらい。
この日は平日だったせいか、小学生の社会科見学の団体が多かったです。
美男の大仏様
さて、大仏様の近くまで寄ると、やっぱり大きい。
大仏様の前にお供えされたスイカと比較しても、その大きさがわかるかと思います。
銅製で作られた大仏様、昔は建物の中にあったそうですが、1498年の地震と津波で建物が倒壊してしまったそう。
その後は建物を建てることもなかったわけで、きっと大仏様は自然の中がお好きだったのでしょうね。
しかし、この日の最高気温は28度。
直射日光を浴びて、大仏様も暑そうに見えました。
ところで、ガイドブックには鎌倉の大仏様は美男子だと書かれておりました。
美男子か・・・?
あ、いや、失礼。きっと・・・美男子なんでしょう。
耳はピアスを入れられるよう、穴があいているし、イケイケ男子ですかね。
というのは冗談ですが、大仏様の耳の穴は耳朶環(じだかん)といい、智恵や人々の声を聞く慈愛を表しているそうですよ。
ほほぉー。
鎌倉の大仏様の後ろ姿がキュート
なんといっても、建物の中に入っていないむき出しの大仏様ですから、360度ぐるりと姿を見ることができるのがうれしい。
後ろに周ってみてみると、あれ?意外と猫背やん?
そして、背中には窓がある!
さすがの大仏様も、背中を開いて暑さをしのんでいるのか、その姿があまりにもキュート。
人間も大仏様も暑いときには暑いのだ!という親近感。
鎌倉の大仏様、ステキです。
さらに大仏様の後ろ側の台座の下にある「連弁」と呼ばれるもの。
蓮の葉っぱをモチーフにし、大仏様の周囲に32枚作られる予定だったそうですが、なぜか4枚しかありません。
社会科見学に来ていた小学生たちに説明していた先生のお話によれば、江戸時代に造られた連弁は、想定よりも寄付金が集まらず4枚しか作れなかったそうです。
うーん。大仏様も庶民的。
ますます惚れる(笑)。
大仏様胎内拝観もできる
鎌倉の大仏様は、360度姿を見られるだけではなく、なんと大仏様の中に入ることもできるんです。
「胎内拝観」といって、20円払って中に入ることができます。
晴天の外から中に入ると、目が慣れないので真っ暗な世界。
急な階段を手探りで上がると、ようやく目が慣れてきてぼんやりと見えてきます。
なんのことはない、銅で作られた大仏様の内側なのですが、銅の板をパッチワーク的につなぎ合わせている感じ。
しかし、この技術が750年以上も前にやっていたのかと思えば、すごいですよね。
一緒に胎内拝観した小学生たちに説明していた先生の話によれば(←毎度ちゃっかり聞いている)、大仏様の背中に開いた窓は、大仏様を作ったときに残った土やその他の不要物を、この窓から出していたそうで。
そうかぁ。
大仏様が暑さをしのぐための窓じゃなかったんですねぇー。
高徳院御朱印
高徳院の御朱印は、大仏様の横にある売店脇の御朱印所でいただくことができます。
御朱印は300円で、番号札を渡されるので5~10分程度待ちます。
2種類の御朱印があるそうですが、特に指定もせずにいただいた御朱印がこれ。
ご本尊の「阿弥陀如来」。
流れるような美しい御朱印です。
拝観時間:8:00~17:30(10~3月は~17:00)無休
ご利益:極楽往生、長寿
拝観料:200円
住所:鎌倉市長谷4-2-28 ℡:0467-22-0703
江ノ電長谷駅から徒歩7分
この後、江ノ電に乗って鎌倉駅へ戻りました。
鎌倉駅前、鎌倉茶々の抹茶アイスが美味しぃ~!
このあと、鎌倉八幡宮へ向かいます。
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