一年越しでたどり着いた上高地。山道の先にあった景色

昨年は松本まで行きながら、上高地にたどり着くことができませんでした。

そんなわけで、今年はリベンジです。

あずさ1号で松本駅に到着したのは9時38分。
予約していたアルピコ交通の直通バスに乗り込みました。

昨年果たせなかった上高地行き。
今年こそ晴天の上高地が待っている──そんな期待を胸に、バスはゆっくりと松本駅を出発しました。

松本駅から直通バスで上高地へ

市街地を抜けると、窓の外の景色は一気に深い緑へと変わっていきます。
道幅は次第に狭くなり、暗く細いトンネルが次々と現れました。

「本当にこのトンネル通るの?」
対向車線から大型バスが来るたびに、少しハラハラします。

「これ、本当にすれ違えるのかな……」
そんな不安がよぎりますが、運転手さんは慣れた様子で淡々とハンドルを操り、何事もないように進んでいきます。

運転が好きな私でも、この道を運転しろと言われたら即答でお断りです。
もっとも、上高地はマイカー規制があるので、その心配はないのですけれどね。

上高地直前で起きた接触

上高地まであと少しという場所で、対向車線から大型バスが現れました。
しかも場所はカーブ。
長い車体同士がどうやってすれ違うのかと見守っていると、両方のバスがじりじりと慎重に進みます。

車体同士の距離は、ほんの数センチ。
「これは無理なのでは……」
そう思った次の瞬間、車内から「ああーっ!」という声。

どうやらバス同士が接触したようです。
車内の空気が一瞬止まった気がしました。

え?どうなるの?
到着は何時になるの?
目前まで来て、また上高地にたどり着けないの?

そんな考えが頭をよぎります。

ところが運転手さんは驚くほど冷静でした。
「少々お待ちくださいね」そう声をかけてバスを降り、相手の運転手さんと状況を確認。
数分後には戻ってきて、そのまま出発しました。

接触はごく軽微だったのでしょう。
何より印象的だったのは、その落ち着いた対応です。
乗客も誰ひとり騒ぐことなく、静かに成り行きを見守っていました。

あの安心感は、日々この険しい道を走る運転手さんたちへの信頼から生まれていたのかもしれません。

昨年の通行止め。その理由がようやくわかりました

昨年、上高地へ行けなかった理由は雨による通行止めでした。
松本市内ではそれほど雨が降っていなかったため、
「このくらいの雨なら通してくれてもいいのに」
そんなことを思ったものです。

ところが今回、実際にこの道を走ってみて考えが変わりました。
上高地へ向かう道路は、想像以上に厳しいものでした。

狭い道路、連続するカーブ、暗くて細いトンネル、大型バス同士がすれ違うだけでも緊張する区間、片側には川、反対側には山の斜面、途中にはダムもあるこの道なら、雨で通行止めになるのも当然です。

むしろ安全を守るためには必要な判断だと感じました。

雄大な自然、まぶしい新緑、透き通る川の流れ。
普段は人を魅了する景色も、ひとたび天候が崩れれば別の顔を見せます。

自然の美しさと厳しさ。
その両方を、この山道で実感しました。

上高地は五感が震える景色でした

そしてバスは無事に上高地バスターミナルへ到着しました。

写真で何度も見てきた河童橋が目の前にある〜!

バスを降りた瞬間、安堵と興奮が交互に押し寄せました。
「やっと来たよ、上高地!」

目にしみるような新緑。
そよそよと心地よい風。
写真やSNSで何度も見てきた景色なのに、実際にここに立つとまったく違います。

空気の匂い。
肌をなでる風。
山々に囲まれた圧倒的なスケール感。
五感すべてで上高地を感じました。

昨年は、松本まで来ながら行けなかった上高地。
前日に届いた通行止めの知らせに心底がっかりした夜。
しかたがないので、2日連続で訪れた松本城。(これはこれでよかったけれど)

でも、そのおかげで今があります。
なにより気候は最高!
目の前の景色を見ていると、感慨もひとしおです。

本当に来られたんだ⋯。
一年越しのリベンジが、ようやく叶いました。

そしてここから、上高地の絶景との出会いが始まります。

河童橋から明神池まで往復2時間!
森林浴が気持ち良いー!

続き⬇️

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