見た目のアンチエイジングよりも感性を磨きたい

3か月ぶりに髪を切りました。
コロナ禍で自粛していたわけではありません。
もともと美容院へ行くのがあまり好きではないからです。

そんな私ですが、若い頃より今の髪質がとてもまとまりやすくて好きだということに、最近気が付きました。

サラサラヘアに憧れていた20代の頃

学生時代、私の席の斜め前に座っていたヒロミちゃん。
彼女のロングヘアは、まるでシャンプーのCMに出てくるようなサラサラのストレートでとても美しかったのを覚えています。

ヘアカラーもストレートパーマもかけていないのに、ヒロミちゃんの少し明るい髪の色と、細くてスルンと落ちるまっすぐな髪の毛は、私の憧れでもありました。

対する私の髪の毛は、太くて黒くて量も多め。
直毛なんだけど少しクセもあり、娘がよく言っていた「アホ毛」と呼ばれる縮れ毛もピョンピョン飛び出しているという、非常にまとめにくい剛毛でありました。

流行はやりにのって聖子ちゃんカットにしてみれば、自分ではブローがうまくできずおばさんパーマネントヘアになり、髪を伸ばしてソバージュにしてみれば、やたら広がるヤンキーヘアのようになり、まとめ髪をしようと編み込みにしてみれば、馬をひく手綱のようになり、「DESIRE」を歌う明菜ちゃんのようなストレートボブにしてみれば、毛量多めのコケシのようになり…と、若いころの私のヘアスタイルへの挑戦は果てしなく続いたものです。

50代の今の髪質が一番気に入っている

そんな私ですが、実は40代半ばを過ぎた頃から、髪の毛がしっとりまとまるようになってきました。
たぶん、歳とともに髪の毛も薄くなってきたのでしょうけど、もともと毛量も多く剛毛だったので、なんだか今の髪の量がちょうどいいのです。

そのうえ、今はシャンプーやコンディショナーの質もかなりよくなり、自分で洗っても髪の毛がまとまりよく落ち着きます。

豆乳シャンプー使ってます

若いころ憧れたヒロミちゃんのような髪の毛にはなれないけれど、50代の今の髪の毛が一番まとまりよくて好きだということに、最近気が付きました。

まだ白髪染めもしたことがないし、今の状態を少しでも長く維持出来たらいいなぁ・・・と思っています。

見た目のアンチエイジングよりも

私の髪の毛が剛毛だろうと薄毛になろうと、そんなことには興味ないと思いますが、何が言いたいのかというと、人間は常に変化していく生き物だということです。

若いころはコンプレックスだった髪の毛も、30年も経った今ではとても気に入っているのですから、歳をとるのも悪くないなぁ・・・と思っています。

もちろんシミやシワは30年で格段に増えましたけれど、自分の人生経験が刻まれた証だと思えば、悪くないかもしれません。

結局、見た目の「老い」というものは自然現象には逆らえないわけです。
だけど、感性や生き方や身のこなしや体力的なものは、自分次第で若さを保つことができます。

私が、今の髪質が一番好きだと思えるのも、「老い」を肯定的に捉えることができている証拠かも。

見た目のアンチエイジングよりも、感性を磨きたい。
そして、年齢相応の身だしなみができればそれでよいのかなー・・・なんて、美容室嫌いの私がちょっとつぶやいてみました。