冬が深まるにつれ、庭は賑やかな彩りから静けさをまとった景色へと変わりました。
枯れた花たちは、季節の移ろいを語るように佇んでいます。
今年は「自然のままに」とそのままにしておくつもりでしたが、次第にその見た目が気になり始めました。
そこで、「枯れた花を春まで残すメリットとデメリット」を考えながら、冬の庭との向き合い方を見つめ直してみました。
枯れた花を残すメリット
冬の庭を楽しむヒント
1. 自然の防寒材になる
枯れた植物が土を覆うことで、寒冷地の庭では特に役立つ「天然の毛布」の役割を果たします。

そこまで「毛布」となっていないような…
春を迎えるまでの土壌保護として、これほど頼もしい存在はありません。
2. 生き物たちの冬の隠れ家に
枯れた茎や落ちた種は、昆虫や小鳥たちにとって大切な隠れ家や食料源。
自然と共存する庭を目指すなら、この効果を見逃せません。
3. こぼれ種からの発芽に期待
春になれば、残しておいた種が新しい芽を出すことがあります。
マリーゴールドやコスモスなどは発芽率が高く、次のシーズンも自然に彩りを楽しめることが。
4. 冬景色のアクセントになる
枯れた花に雪が積もれば、静寂な冬景色にアースカラーのアクセントが加わります。

この景色、嫌いじゃないのよ
その姿は、小さなアートのように趣深いものです。
枯れた花を残すデメリット
気をつけたいポイント
1. 病害虫の温床になる可能性
病気にかかった植物を放置すると、春に再び問題を引き起こすことがあります。

害虫のために温かい寝床を提供しているかもしれない
また、害虫が冬を越しやすくなるリスクも。
2. 庭が雑然と見える
枯れた植物が多すぎると、いくら「趣がある」と自分に言い聞かせても、他人には「手入れ不足の庭」に見えるかもしれません。
来客時には、「あえてこのままにしてるんですよ」と言い訳する羽目になることも……。(←私のことです)
3. 新芽の成長を妨げる
枯れた茎や葉が場所を占領していると、新しい芽が出るスペースがなくなってしまうことがあります。
4. 土中の栄養分を奪う
枯れた植物が分解される過程で、土中の窒素を消費してしまい、春に植える新しい植物の生育に影響を与えることも。
私の選択
「自然のドライフラワー風アートな庭」を目指して、このまま春を迎えるつもりでした。

雪が溶けるとビミョーな景観
初めのうちは「これも味がある」と思っていたのですが、やはり気になる!
そこで、寒波が和らぎ、日差しが心地よく感じられた休日に思い切って枯れた花をすべて片付けました。
ただし、コキアだけは残しました。
理由は簡単です。
丸いフォルムが冬の庭に素敵なアクセントを加えてくれるから。
薄茶色に変わった姿も美しく、雪が積もるとさらに映える、その佇まいの魅力を昨年も体験していたからです。
翌朝、感じたこと
片付けた庭に、翌朝雪が積もりました。

寒波到来
残しておいたコキアには白い雪が優しく乗り、その姿はまるで冬のオブジェのようです。

雪景色でコキアもかわいい姿
コキアは、雪が降るとまるでハリネズミのようにも見えるんですよね。
とってもかわいいです。

バラの花壇
今回、枯れた花をどう扱うかを考えたことで、「残すべきもの」と「片付けるべきもの」を選ぶ大切さを改めて実感。
冬の庭は一見地味に見えますが、手をかけて向き合うことで、新しい魅力や楽しみを見つけられるものだと気づきました。
雪国には雪国のガーデニングがあります!(ほとんど外に出ませんが)
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