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子どもの独立 大学を卒業したら子どもにお金を出さない愛と勇気を

先日、社会人となって一人暮らしをしている長男を訪ねました。
相変わらず痩せてはいたけれど、それなりに自炊している様子もわかりました。
会社の中では、自分なりにモチベーションを保つための努力をしているということもわかりました。
仕事のこと、人間関係のこと、おそらく母親の私にはすべて語っているわけではないでしょうけど、元来ポジティブな長男のことなので、きっと大丈夫でしょう。

社会的にも経済的にも独立した長男が、精神的にも独立したのだと感じた時、うれしく感じる部分よりもどこか寂しさを感じたのは、きっと母親なら誰もが感じるところではないでしょうか。

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子どもが一人暮らしをするということ

長男は関東の大学へ進学したので、高校を卒業すると同時に親元を離れ一人暮らしを始めました。
しっかり者のように見られる長男ですが、実は時々ヌケていて何かをやらかします。
ただし、親元を離れてしまうと日々の暮らしぶりは親の視野には入らなくなるので、心身共に元気で暮らしてくれたらそれで良しと思うしかありません。

長男が大学生の間、記憶に残る出来事としては2つありました。
ひとつめは、親に了解を得ないままインターネット光回線の契約をしてしまったこと。
この時は、長男がまだ未成年だったため、無事に解約することができましたが、親子共々良い勉強となりました。

http://nettosyuunyuu2012.blog.fc2.com/blog-entry-481.html

 

ふたつめは、長男が帯状疱疹に罹ってしまったこと。
背中が痛くて整形受診をし、原因がわからないので後日MRI検査をすることになったと、事後報告がありました。
大学3年生の時のことでしたが、自分で病院へ行くくらいですからよほど痛かったのでしょうね。
なのに、親には事後報告し「ちょっと痛いけど大丈夫だから」と、安心させるようなメールを送ってきた長男が、なんだか急に大人になったと感じました。
もう親を頼らずとも、自分で判断し自分で行動に移した長男に対して、少しだけ寂さも覚えました。

結局、その後帯状疱疹だということが判明し、MRI検査はキャンセルしたのですが、この出来事も長男の食生活を見直すよい機会となりました。

http://nettosyuunyuu2012.blog.fc2.com/blog-entry-823.html

 

我が子が一人暮らしをするということは、親はすぐに駆け付けることもできない上、手をかけてあげることもできないということです。
だからこそ18年間の子育てというのは、親の生きる知恵を十分子どもに教え、引き継いでいく貴重な時間でもあるのです。

そして、今は携帯電話という便利なツールもあるのですから、必要な時にはしっかり活用すべきだということも一言付け加えておきたい。

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我が子が大学を卒業しても

家計における教育資金とは、大学進学のための費用だったのだと、今だからこそつくづく思います。

子どもが小さい頃ももちろんお金はかかりますが、大学生のピーク時に比べたら本当に微々たるもの。
だから、子どもが大学を卒業すれば親の負担は一気に減ることになります。

ところが、大学を卒業してすぐにお金の負担は終わるわけではありませんでした。
子どもが就職して最初のお給料が振り込まれるまでの間の生活費や引っ越し費用、アパートの初期費用などは援助してやらなければなりませんでしたから。

http://nettosyuunyuu2012.blog.fc2.com/blog-entry-1250.html

社会人となった子どもにお金を出さない愛と勇気を

2018年の大卒求人倍率は1.78倍でした。(リクルートワークス発表)
売り手市場ですから、過去にあった就職氷河期のように、大学を卒業しても就職できないという学生は随分少なくなったことでしょう。

それでも、大学を卒業したからといって就職できるとは限りません。
病気や事故で働くことができない場合もありますし、自分が希望する職種につけない場合もあるかもしれません。

幸い長男は就職し、社会的にも経済的にもそして精神的にも独立しました。
しかし、お給料でやりくりしていくのは大変だと思われます。
ついつい、必要なものはないの?何か欲しいものはある?と心配してしまいます。

だけど。

子どもを本当に自立させたいのであれば、いつまでも子どものためにお金を出すことは辞めなければなりません。
初めての東北での一人暮らしで寒いだろうと、こたつや電気ストーブを買ってやったり(←私だ)、部屋の蛍光灯が薄暗いからとLEDシーリングライトに交換してやったり(←私だ)していてはダメなのです。

親は子どもの世話を一生し続けることはできません。
親は子どもより先に逝くのだし、先に逝くべきなのですから。

子どものことを本当に愛し、想うのならば、一日でも早く親離れ子離れするべきなのでしょう。
社会人となった子どもには、お金を出さないということは、親の愛と勇気でもあるのです。

なんて言いながら、長男のところへ泊めてもらった時には、長男の大好きな日本酒をお土産に、美味しい夕食を驕りましたけどね。
これは子どもにお金を出したのではなく、お世話になったお礼として・・・ということにしておきます。

子どもの独立は、うれしくもあり、ちょっとだけ寂しくもあり・・・ってところでしょうか。

 

 

コメント

  1. デビ陸 より:

    そうなんですよね。よおくわかります。ふぅ~。家の息子24歳、新卒就職後1年もせずに会社を辞めて、派遣の夜間シフトの二勤二休で働いています。ちゃんと働いてはいるんですけど、同居なので息子の生活が丸わかりでイライラします。昼間ゲームばっかりするなよ、一人で生活してみろよ、出て行け~、と言いたい、、、親の仕事は、子供が一人でちゃんと生きていけるようにすること、、、分かっているのに、現実は、、、あ~情けない、、、

    • そらはな より:

      デビ陸さんへ♪
      こんにちは(#^^#)
      息子さん、自分で考えての転職できちんと働いているのですからご立派です。
      同居していると、いろいろ目につくことはあるでしょうから、お気持ちはよーくわかります。
      未成年だった子どもの時のように、親が口出ししたところで聞く耳持たないでしょうしねぇ。
      ここは見て見ぬふりで、親は自分の好きなことをしれっとやっていくしかないのかもしれませんね。

      • デビ陸 より:

        返信、有難うございます。とっても嬉しいです。
        そうですよね、親は親でストレスを貯めない様に軽やかに生きていきましょう。
        母さんは太陽だから、、、

  2. まき より:

    初めまして。我が家も奨学金を借りずに学校に行かせ社会に出す!と頑張ってきました。この春から社会人になる娘が2人おります。教育費から解放される〜と喜んだのも束の間。新生活の準備費用があったんですねー!!
    あまり考えて来なかったので今青くなってます(・_・;

    これからもそらはなさんのブログ楽しみにしてます。

    • そらはな より:

      まきさんへ♪
      はじめまして(#^^#)
      娘さん、お二人そろって社会人となるのですね。おめでとうございます。
      女の子は、男の子とまたちがったところで、いろいろ心配ごともあるでしょうし、お金もかかるでしょうね。
      うちはまだまだ教育費がかかりますが、並行して自分たちの老後資金も貯めていかなければならないので、気を引き締めてやっていきたいと思います。

  3. しろくろ より:

    はじめまして!
    そらはなさんのブログを共感と尊敬✨をもって読ませて頂いているアラフィフです!

    私も、子ども2人が社会に出る時借金を背負った状態ではしんどいだろうと、仕送りやお小遣いは少なめにしつつ、なんとか奨学金を借りずにやりくりしました。

    少ない収入が幸いして(笑)、ダメ元で申請したら大学の授業料が半額免除になったのも有難かったです。

    2人が社会人となり、ヤレヤレ〰と思ったら!今度は結婚&出産&孫…といった予想よりも早い出費の数々に、嬉しい悲鳴をあげています。
    これから益々、そらはなさんの賢い節約術を参考にしなきゃと思います。

    • そらはな より:

      しろくろさんへ♪
      はじめまして(#^^#)
      お子さんの大学の授業料が半額免除になったということは、成績優秀じゃないとできることではないでしょうから、親孝行なお子さんです。
      そして、子どもが社会人になっても、節目節目でお金はかかるのですよねぇ。
      おめでたいことなので、本当にうれしい悲鳴ですが、こうやってお金は巡り巡っていくんだろうなぁ。
      我が家はもう少し教育費がかかるので、がんばりどころです。

  4. hanamodangomo より:

    こんにちは♪
    二度めのコメントです。

    大学出したら、終わり、、、と私も思ってました。
    確かに学費の様に大金は必要なくなりますが結婚、孫誕生と今度は別の出費が待ってました。
    我が家は長男がハワイ挙式となり家族全員分の渡航費用だけでもかなり掛かったのでお祝いは相場とされてる金額の半分ほどにしました。
    それでも、二人だけでやるつもりだからそれは受け取れない‼️
    ハワイに来てもらうだけでも大変なのに申し訳ないと言ってくれましたがお祝いだからと強制的に渡しました。
    孫も誕生からお食い初め、初節句、クリスマス等々、ま、これは嬉しい出費ですけどまあまあ掛かります。
    私は孫産まれてからは毎月孫貯金をしてこれらの出費に備えてます。

    そんなこんなで子供は社会人になってもなんやかんやと掛かります。
    自分達の老後資金を考えながら、社会人の子供達に必要な資金(主にお祝いですが)も計画的に用意される事をおすすめします

    • そらはな より:

      hanamodangomoさんへ♪
      こんにちは(#^^#)
      ああー、そうですよね。
      子どもの結婚、出産、そして孫費用。
      今度は、教育費としてではなく、交際費として貯めていかなければなりませんね。
      アドバイスありがとうございます。
      限られた収入の中でやりくりするには、何事も計画的にってことが大事ですね。

  5. ちかちか より:

    そらはなさんも、そらはなさんのご長男さんもえらいなぁとため息しつつ拝見しました。
    うちの次男はもうすぐ就職して一年ですが、いまだにお金をかけてやることになっています。突き放す事ができない私が甘いのですが、家賃の保証人なので払えないときは出すしかないです。キャッシングに手を出されるよりましと思って。。
    ここに入りたいとずっと思って何度もインターシップ行って面接くぐり抜けて第一志望で入った会社ですが、思ってたより給料が安く、福利厚生もなく、毎日残業してやっと出た金額から家賃を払うと大学時代よりも少ない金額でやっていかないとなりません。ところが営業で立て替えた費用、交通費などが出るまで1ヶ月以上待つ、職場のお葬式で交際費、新人で呼びつけられた忘年会四つ、ここまでは仕方ないけど、遊んだお金まで正直に申告してきて、払って下さい、とは。。貸して下さいと言わないのです。どうしたらやっていけるのかよく考えろ!と言いましたが、東京の家賃では安い方ですが、それでも自宅通いの同期とは自由になるお金が違うのですが、付き合いもしないとならない。旅行会社なので勉強のためと言って各地に泊まりで出かけるのよね。これが大きくて、お金が貯まるまで待ってと言えばいいのに。私達も老後資金を貯めないとならないのに、就職した次男にまだ払う事になるとは思わなかった。。帰って来いと言うのは簡単だけどこちらには次男のやりたい仕事がない。現実を見るしかないけれど、親子とも悩んでいます。
    長文すみません。

    • そらはな より:

      ちかちかさんへ♪
      息子さん、旅行会社でしたね。
      仕事のためとはいえ、自腹で研修行くようなもんですよね。
      仕事を早く覚えたいがために、休日も観光地などへ勉強にでかけることを、親として「辞めろ」とは言えないですよね。
      限られたお給料の中で、何に重点を置いてどう使うかは本人の自由ですが、将来のことも考えられるようになってほしいなぁ、と、我が息子をみていてもそう思います。
      親の悩みは尽きないですね・・・(-_-;)

  6. T M ♪ より:

    全く同感です!
    奨学金のときに書きたいと思いながら、
    子どもなし、教員経験少々の私が書くのは憚られ断念(>_<) なのに、空花さんに便乗して出てきちゃいました。

    親から子への愛の究極は、
    自分たち親がいなくても生きていけるようにしてやること。
    その目標に照らし合わせながら、ひとり立ちさせるまでを手探りで進むしかないんだろうと思います。
    だからこそ、ひとり立ちせるまで共に過ごす時間がいかに大切か
    ── 今日までただただ庇護下でヌクヌクしていて、明日からは成人したから大学卒業したから、さあ自立!と言われてもね、困ると思うから。
    ことはお金だけにも限らないと思います。

    皆さん、お金をかけ、手をかけ、心をかけ…手塩にかけて育てるんですよね。
    が、お金をかけ過ぎ、手をかけ過ぎ、トンデモナイことになった例、いくつか見ました、
    知人でも、身内でも、生徒でも。
    全くの第三者視点で
    よい循環でお幸せなご家庭と、
    悪循環のようになってむごいことになっているご家庭と…
    何が分かれ道だったのかしらといつも思います。
    経済的に余裕があった方が確かに生きやすいけれど、
    これに関してはお金のゆとりの問題だけではないと言えます。
    私たち (と、私たち以前) の時代と違って今は、特段甘やかそうと思っていなくとも ものすごく甘やかすことができてしまう時代だから、
    しっかりと成長して自立するチャンスを逸しやすいかと思います。
    難しいですね。

    コレ!という何か一つの方程式があるわけじゃなく、
    社会状況、家庭の状況、子供の性質、学校との関わり等いろんなこととバランスをとって、
    その子のことをしっかり見て
    オーダーメードな対応が要るんだと思うんです。そこに心をかけるんですね。

    先日とあるブログで読んだことですが
    高校生の息子さん中学生の娘さんに、お弁当箱は必ず自分で洗うことを課しているのだそうです。試験前だろうと、疲れていようと、必ず。
    受験生の娘さんが、学校でそのことを話すとクラスメイト(男子)に お前かわいそう と言われたんですって。
    …私は、それをかわいそうと感じるその子がむしろかわいそうと思いました。
    お子さんをお持ちの皆さんはどうでしょうか。
    ちなみに、反抗期真っ盛りのその娘さんは、
    作ってもらってるんだから 洗うくらい当たり前じゃんねーっ と憤慨していたそうです。
    未来に明るいものを感じました。私はね。
    いろんな考え方があると思います。
    敬愛する町田貞子さんは、家庭の中に年齢に応じた役割があって責任を負うことは子供のために必要というようなことを書いていらっしゃいました。
    子供のためは、おそらくは自己肯定感や精神の安定、成長のために でしょう。
    古風過ぎる躾でしょうか…。

    ひとり立ちさせたなら、木の上に立って見ると書いて、正に〝親〟なんでしょうね。
    見守る。
    ただね、本当の本当に困り果てたとき、自殺ではなく逃げ込める先がすべての人にありますようにと祈らずにはいられません。
    願わくはそれが親であり家族であるといいですね。

    子ナシの御託でした。失礼しました。
    世の親御さんたちのご苦労が報われますように。

    • そらはな より:

      TM♪さんへ♪
      私も、過ぎたからこそああすればよかった、こうすればよかったと思うことしきりなのですが、子育ての渦中にあるときは、やっぱり余裕がなかったなぁ。
      子どもにお弁当箱を洗わせるお話は、いいなぁと思いました。
      うちは3人の子どもたちが小学生のころまでは、食事後の食器洗いもお手伝いさせていたのですが、中高になって部活が忙しくなるといつの間にかそれらも消滅しましたね。
      子どもって、小さい頃からやってきたことが必ず身に付くと思うので、愛情かけてやってきたことは、決して無駄にならないと思っています。
      受験が終わったら、娘に一日ついてもらって、家事を一から十までやらせてみたいと思っています。
      だって娘はベッドのシーツを洗うことすら知らないでしょうから。

  7. どんぐり より:

    はじめまして。
    今現在、正に そらはな様が書かれていた状況におります。

    うちは、2ヶ月に1度の仕送りだったので、この2月の頭に最後の送金が終わり…
    やれやれと思った直後に、息子の新天地での、賃貸物件初期費用に43万の見積書を見て…愕然としました。

    その他に、家電類や 生活用品、飛行機代やらで、15万。

    初任給が出るまでの、生活費として10万。

    全く 計算に入れてなかったお金に、大慌てです^^;

    もっと早くに、そらはな様の投稿記事を、拝見できていたらぁ~と悔やみます。
    (とはいえ、初任給出るまでの生活費…などで検索してたどり着いたのですが^^;)

    しかしながら…
    同じ思いをされた方がいらっしゃったと分かっただけで、心が軽くなりました*ˊᵕˋ*

    ありがとうございました(*ˊ˘ˋ*)

    • そらはな より:

      どんぐりさんへ♪
      はじめまして(#^^#)
      息子さん、卒業なんですね。おめでとうございます。
      新生活スタートはお金がかかるものですね。
      大学入学時だけではなく、就職時もだとは、私も頭から抜けておりました。
      68万円の出費は大きいですが、息子さんが新生活を無事にスタートさせることができ、その後独立すると思えば、応援費用としてはしかたがないのかな・・・とも思います。
      まだまだ親のスネは細くなる一方ですね。

  8. どんぐり より:

    ↑のコメントは
    そらはな様の 2016年の

    「大学を卒業したら終わりではなかった 子どもが本当に独立するまでにかかったお金」

    の 投稿記事へ、宛てたものです^^;