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大学生になって一人暮らしをする子どもを見守る親の心得 2人の息子の経験から

この春から、お子さんが進学や就職で親元を離れ、一人暮らしを始める方も多いでしょう。
いろいろな不安は尽きませんが、一番の心配は我が子が病気や怪我をした時、どうするのかということ。

我が家の長男も次男も、比較的身体は丈夫な方だと思うのですが、大学4年間の中で「健康保険証」を利用する場面が、それぞれ1回ずつありました。
一人暮らしをする子どもを見守る親の心得として、長男、次男から学んだことをまとめました。

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長男が初めて1人で病院受診をしたのは整形外科だった

長男が健康保険証を初めて使ったのは、大学3年生の時。
数日前から肩こりがひどくなり、痛みがどんどん増してきて、なんとなく腫れてきたようにも感じて、整形外科を受診したと、連絡がありました。

「レントゲンをとったけど原因がわからないから、来週MRIをとることになった。」という長男からの事後報告に驚く私。

なぜなら、大学生になって一人暮らしを始めた長男からは、鼻水が出る、咳が出る、喉が痛い、熱が出た、と、その都度すぐに連絡がきていたのですから。
そのたびに長男へ持たせていた薬の中から、飲むべき薬を指示し、数日経てば症状も落ち着くというパターンを繰り返していたので、病院受診なんてしたことがなかったのですよね。

だから、私になんの相談もなく整形外科を受診したという長男の報告は、逆によほど痛かったのではないだろうか?よほど腫れているのではないだろうか?だから心配かけまいと、何も言わなかったのではないかと、心配になりました。

この時私は「子どもを一人暮らしさせる時の親の心構え」として3つのことを学びました。

我が子を信頼すること
経済的・精神的支えになること
親のほうが早く子離れができるようにすること

そして、結局長男の診断名は「帯状疱疹」でした。
この時は、親子共々食生活の大切さについても学びました。

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次男が初めて病院受診したのは夜間救急外来だった

次男も、高校生の頃までは病気知らずの健康体。
「オレも熱を出して学校休みたい」と嘆くくらい、次男は丈夫でした。

そんな次男も大学生になって一人暮らしをするようになると、しょっちゅう熱を出したと連絡がきました。
「お母さんのバランスのよい食事を食べなくなったせいか、すぐに風邪をひくようになった」と、次男に言われたときには、そうでしょうとも!そうでしょうともっ!と、得意になりましたもん、私。

しかし、次男もまた持たせておいた薬を飲めば、数日で回復していたので、病院受診するということはありませんでした。

そんな次男が初めて病院受診をしたのは、やはり長男と同じ大学3年生の時。
しかも、夜間救急外来に運ばれるという事態に、私も相当慌てました。

この時も、「子どもの一人暮らしを見守る親の心得」として、私は2つの大事なことを学びました。

寛大な心
冷静な判断力

子どもの一人暮らしを見守る親の心得
トンネルを抜けるとそこは雪国だった。 そう、まさにそんな感じ。 木々の枝葉に、昨夜の雪が凍りついていて、それが昇ってきた...

今となっては笑い話ですが、子どものことを信じる気持ちって、本当に大変です。
親もまだ親になりきれていないのですからね。

子どもの自立とは

子どもの自立とは、生活的自立、精神的自立、そして経済的自立が出来たときが、本当の自立だといいます。

自分の身の回りのことは自分でできるようにする生活的自立は、親元で暮らす高校生までに身につけたいものですよね。
だから、子どもが中学生になったら、親は子どもの部屋には勝手に入るものではないし、子ども部屋を勝手に掃除するなんてことは、絶対にやってはいけないと、その昔知り合いの心理学の先生に言われていました。
私は、ほぼほぼこれを忠実に実行しました。(単に自分の仕事を増やしたくなかっただけとも言う)

精神的自立とは、自分のことは自分で考えて行動することだと思っています。
だから、親元を離れて暮らすようになる大学生の時に、一番培えるものだと思うのです。
子どもの行動が親の視界には入らなくなりますから、その分心配でもありますが、子どもが本当に精神的自立ができるように、親も子どもを信じる力が必要になります。

これは、親のほうも慣れるまでは大変でした。
そして、長男も次男も、ほどほど親に心配をかけつつも、そこそこ自力で、時には周囲の友人の力を借りながら解決してきました。

子どもが精神的自立をするためには、子ども自身が友人たちとのよい人間関係を築く力も必要なのだと思いました。
人間は決して1人では生きていけないものですからね。
離れて暮らす親よりも、近くの手助けしてくれる友人が一番の支えになっていきます。

そして最後の経済的自立。
子どもが自分の力だけで社会の中で生きていけること。
親に依存することなく、自分自身が生きていくために働くこと。

子どものためと言いながら、必要以上の手助けは、いずれ子ども自身を苦しめてしまうことになるかもしれません。

子育てが終わったら、親は親の生きる道を堂々と謳歌しようではありませんか。
それが自分のためであり、子どものためにもなりますもんね。

長男は、今年で社会人4年目。
次男は、新社会人となります。
そして、娘は大学2年生。
まだ子育ては終わっていないのですが、精神的には親として自立しつつあるかなぁ・・・と自分では思っています。

あ・・・。
近々、次男のところを訪ねたら、健康保険証を返してもらわなくてはね・・・。

 

コメント

  1. どんぐり より:

    え!知りませんでした。。
    中学生になったら、子供の部屋に掃除と言えども入ってはならぬ。。とは。。
    本当に、そらはなさんのブログは勉強になります。
    息子は、4月からピカピカのランドセルを背負って小学校に通います!
    いつか行く道、そらはなさんのブログを読んで親としての心構えを気づかされます。

    • そらはな より:

      どんぐりさんへ♪
      息子さん、新1年生になるのですね(#^^#)おめでとうございます。
      児童心理学の先生に、ちょうど長男が小学生の頃、言われた言葉でした。
      「中学生になったら、1人の人間として扱わなければならないので、例え子ども部屋でも親が勝手に掃除をしてはいけません」と。
      もちろんその子どもに合わせたやり方があるので、すべてがそうだとは限りませんけど、あまりにも子ども部屋が散らかり放題で、我慢ならずに親が掃除をする場合でも、「今日はあなたの部屋に掃除に入るよ」と、ちゃんと許可を得てから入りなさい・・・と言われました。
      考えてみれば、私も中学生の頃は、もう親が勝手に子ども部屋を掃除していなかったなぁ。
      もちろん勝手に掃除されるのも嫌だったし・・・。
      なんとなく、自分の親がやっていたように、私もやっているのだなぁ・・・ということに気付かされます。

  2. らん より:

    私も中学生の娘の部屋に勝手に入り、勝手に掃除機かけてました(^_^;)
    もちろん、机の上を触ったりとかはしてませんが、、、
    だからうちの子は自立心が育たないのかなぁ。

    4月からは受験生になりますが全然勉強してくれません。それはもうひどい成績です。
    なのでついつい口うるさくなるし、色々手助けしたくなっちゃうんですよね。
    言わずとも勉強して、りっぱに育っているそらはなさんのお子さん達。
    子育て法を教えて欲しいです~!

    • そらはな より:

      らんさんへ♪
      お子さんの部屋の掃除も、お子さんに一言声をかけてからやるのはどうでしょう。
      親が掃除をしてくれることに、ありがたいと思うお子さんもいるでしょうし、その辺はやっぱりケースバイケースでしょうかねぇ・・・。
      勉強も・・・、うちの子どもたちは、親が言ったところで素直に勉強するタイプではなかったので、言うだけ無駄でした。
      結局、勉強するのは子ども自身なのですから、子ども本人が自分で気づいて自分でやる気を起こさないと、無理なんですよね。
      親の言葉よりも、むしろ学校の先生の言葉が効果があったりしましたから、尊敬できる先生や先輩に出会えることが、一番なのかな・・・と今になって思います。