父が乗っていた車は、廃車手続きすることにしました。
10年以上経つ車でしたし、あちこちぶつけたりこすったりした形跡があります。
亡くなった車の廃車手続きは、所有者がディーラーだったため比較的簡単にできそうです。
故人の車をどうするか問題
先日、ディーラーから連絡がありました。
「車をどうしますか?」と。
営業マンは父の知り合いで、長い間お付き合いさせてもらっていました。
亡くなる前日まで車を運転していた父が突然亡くなったことを、大変驚いておりました。
その時は、父の車のことまで頭が回らなかったので、「まだどうするか決めかねている」とお返事しました。
次男が「おじいさんの車、どうするの?」と、欲しそうにしていたことも思い出したのですが、次男はまだ大学2年生。
学生の間は、車を持たせることは反対ですし(安全面、保険などの関係で)、父の車は10年以上は乗っていた車で、あちこちぶつけたりこすったりした形跡もあります。
母や夫と相談し、父の車は廃車手続きをすることにしました。
亡くなった人の車の処分
亡くなった父の車を売却するにしても廃車するにしても、やはり手続きがとてもめんどうです。
所有者が亡くなった場合は、いったん名義変更しなければ譲渡も売却も廃車もできないという事実。
「死んだから、廃車にしていいよ」というわけにはいかないのです。
車は父の財産として数えられるので、相続人全員の印鑑証明と遺産分割協議書に署名捺印してもらわなければなりません。
仮に、父の車の名義を私にするならば、相続人である母や姉などの印鑑証明書が必要になるし、”父の車は私に財産として相続させますよ”という遺産分割協議書に相続人全員の署名捺印が必要となるってこと。
相続人が遠方に住んでいたりした場合は、本当に大変ですよね。
いずれにしろ、まずは父の車の名義変更をしなければなりません。
車の所有者は誰だ?
ところがです。
車検証を確認すると、父の車の所有者はディーラーになっていたのです。
そして使用者が父。
所有者がディーラーになる場合というのは、例えばローンを組んで買った場合だそうですが、父は車は現金一括払いで買っています。
実は、所有者をディーラーにしておくと、売却時の手続きが簡略化できるというメリットがあります。
印鑑証明書なども必要ないし、車のアフターフォローもしっかりディーラーで管理できるので、高齢で車を買い替えた父の場合、所有者はディーラーにしておいたほうがよかったのでしょうね。(そのような説明が実際にあったかどうかは不明ですが)
父の車の所有者がディーラーだったおかげで、比較的簡単に廃車手続きをすることができそうです。
廃車手続きに必要な書類
とはいえ、必要な書類はそれなりにあります。
- 除籍謄本(コピー可)
- 車検証
- 申請者の印鑑証明書
- 申請者の印鑑(実印)
申請者は私になるので、私の印鑑証明書を市役所へもらいにいかなければなりません。
自動車税はどうなる?
父が亡くなってから間もなく届いた自動車納税通知書。
「振替日に口座から引き落としします」という案内でした。
しかし、父の口座はすでに凍結されています。
さらに、廃車にするのだから税金はいったいどうすればいいの?と、ディーラーに相談すると「4月から6月までの3か月分を県民税支払い窓口で分納するという形をとってください」とのことでした。
1年分を全納してしまうと、後で廃車後の税金が戻ってくるそうですが、これも亡くなった場合にはさらにややこしくなるそうなのです。
父の車は今月いっぱいで廃車手続きを完了するミッションができましたので、私は早急に必要書類を取り寄せて、ディーラーに渡さなければいけません。
ま、除籍謄本はすでに手元にあるので、自分の印鑑証明書をとってくればいいのですけどね。
廃車手続き手数料
ディーラーで廃車手続きを頼む場合は、レッカー代や廃車手続き手数料が数万円かかるようです。
長い間お付き合いしてきたディーラーなので、もしかしたら「手数料など要りません」なんて言わないかな?
もし手数料がかかるようなら、私はディーラーに所有者解除の手続きをしてもらい、所有者を私自身に変更したうえで、廃車買い取り業者に売却することも考えました。
しかし、ディーラーは「通常ですと2万円くらいかかりますが、(父とは)長いお付き合いでお世話になったので、手数料は必要ありません」とのこと。
というわけで、このままディーラーに廃車手続きを依頼することにしました。
重量税還付金
車検の残りがある場合は、自動車重量税の還付があるとのこと。
父の車は、半年以上の車検が残っているので、少しは還付されるのかな?
その場合は、申請者(私)の還付金が振り込まれる口座の情報も提供しなければならないようですが、そういった説明はディーラーからはありませんでした。
もしかしたら、ディーラー側では父の車を廃車せずに海外へ売却してしまうつもりだろうか?
ならば、手数料は要りませんと言ったのも納得できます。
廃車証明書をもらったほうがいいのかな?
あ・・・。
車の所有者はディーラーなのだから、売却しようが廃車にしようが、ディーラーの勝手なのか?
ということは、自動車税の還付もないのか?
うーん。
この辺をディーラーにツッコんで聞くことができなかったので、必要書類を渡すときに、ツッコんでみたいと思います。
今は、必要な情報がネットで調べられる時代になったので、損をしないよう人任せではなく自分でも勉強しないといけませんね。
コメント
ええ~そうなんですか!
廃車の手続きも大変なのね。所有者をディーラーにするという方法があるんですね。
勉強になりました。
うちの父は5年前に車に乗るのを止め、名義を替えて長女が乗っています。
えりあママさんへ♪
何をするにも、人が亡くなるということは大変なことなんですねー。
亡くなる前に名義を変えるのが一番いいですね。
娘さんが車に乗ってくれて、お父さんも喜んでいることでしょうね。
ディーラーのままにしておくとこんなメリットがあったとは目からウロコです。
昨今高齢者の事故がクローズアップされていますが、実家愛知県三河地方(トヨタのお膝元)は車がなくては生活できません。なので心配の種ではあります。(運転し続けることに)
今回も興味深いお話ありがとうございます。
ぬーぼーさんへ♪
うちも田舎なので車がないと生活できません。
高齢の父が運転することに、いつも心配していました。
結局、最期まで父は車で事故ることもなく、所有者もディーラーだったので、私たちに迷惑をかけないようにして逝ったのかな、と思ってます。
数年前にコメントをしたことのあるためこです。覚えていらっしゃるかわかりませんが、お久しぶりです^^
ここ最近のお父様関係のブログ、私も祖父を亡くし、まさに私の祖母と母を見ているようでした。。
断捨離できず、自分が死んだ時は全部処分してくれというセリフや、香典返しの意見が変わること、他にも共通点がたくさん…
何も出来ないから任せるという割には口ばっかり出してきて結局動くのは母と私で、大変でした。
最近は祖父の保険金がわずかですが入った事から某職員から案内があったらしく「自分の葬式代と、少しくらいは子供達に残せるようにと思って」と割に合わない貯蓄型の保険に入れられそうになっていました(結局は損だと本人が気付き入りませんでしたが)
母達兄弟に少しくらい残してくれても、きっと祖母宅&離れの物置になっている別宅を片付けたら赤字です。お金を残すことより今のうちから物を処分してくれよ~と思ったところです(薄情な孫ですみません)
四十九日が終わったかと思えば、もう初盆の事で騒ぎ出していて、食器を買い足していました。使えるのはたくさんあるのに(*_*)
すみません、ついつい長々と愚痴ってしまいました。偶然でしたが、似たような状況にあり、別の角度からの情報もたくさんあったのでとても勉強になりました!
まだ色々と忙しい時期だとは思いますが体調には気を付けてお過ごしくださいm(__)m
ためこさんへ♪
そうそう、任せるよとか言いながら、結局は口は出すんですよね(^_^;)
まあ、口が出せるくらい元気だと思わなければいけませんね。
うちは父が亡くなって、母も少しずつ不要なものを捨てるような気持ちになったと思います。
とはいえ、もはや自分ではなにもできないので、私がやるしかないんですけどね。
せめて私は子どもたちに迷惑をかけないようにしなくては、とつくづく思います。
はじめまして。今年3月に突然父が他界し、悲しむ暇もなくいろいろな手続きに追われている者です。私は現在・・・海外在住で、父の葬儀が終わった後は一度日本から離れ、また7月に残された母を訪れて処理を手伝う予定でおりました。そんな中、理由はわかりませんが、妹と義理の弟が父の車を勝手に廃車にしてしまったのですが(7月に車を使うかもしれないので、廃車はその後にしてほしかったのですが)、相続人全員の印鑑証明書も遺産分割協議書の無い中で廃車にしたようで、どのように処理をしたのか不安になって来ました。実は父の処理がはじまっていから、考えの違いが生じ、妹夫婦との仲に亀裂が入っている状況でもあり(今までは仲が良かったのに)長女である自分も、人任せにせずに手続きを済ませていかなければと思っています。車の件以外にも、とても参考になりました。ありがとうございました。
Kazさんへ♪
はじめまして。
お父様、突然亡くなられたのですね。ご心中お察しいたします。
妹さんが車を廃車手続きしたとのこと。
それができたということは、車の所有者はディーラーだったのかもしれませんね。
遺産が多い少ないに関係なく、遺産分割協議書は絶対に作っておいたほうがいいです。
どんなに仲の良い兄弟姉妹でも、「言った」「言わない」「聞いていない」はもめる原因となりますもんね。
海外に住んでいらっしゃるのなら、なおさら不安は大きいと思います。
みなさんでしっかりじっくり話し合いができるといいですね。