1歳になったばかりの孫に会いに、長男夫婦の家を訪ねました。
前回会ったのは生後1か月。
抱っこされて眠るだけだった小さな赤ちゃんが、つかまり立ちをし、笑うようになったと聞き、この日を心待ちにしていました。
固まったままの孫
部屋に入ると、孫(以下、あっくん)は長男の横にぴたりとくっつき、あおむけのまま固まっていました。
手も足も動かさず、ただじっと私を見つめています。
私が少し動くたび、目だけがゆっくり追いかけてくる。
泣きもしないし、笑いもしない。
その緊張が、部屋の空気まで静かにしてしまうようでした。
「私のこと、保育園の先生だと思わないかな」
と冗談を言うと、長男が即答。
「保育園の先生、みんな若いんだよね」
……おい。
少しずつ縮まる距離
長男夫婦と話しながら、おもちゃを一つずつ出して遊び始めます。
私がおもちゃを手に取るたび、あっくんの視線が動く。
興味がじりじりと勝ち始め、固まっていた体が少しずつ動き、やがて小さな声も聞こえてきました。
初対面同士がお互いの距離を測っているような、穏やかな時間です。
絵本で急接近
あっくんの大好きな「だるまさん」の絵本を読むと、空気がふっと変わりました。
続いて積み木遊び。
私が積む → あっくんが壊す。
また積む → また壊す。
「あああーっ!」と大げさに残念がるたびに、キャッキャッと声をあげてあっくん大笑い。
その単純な繰り返しが、いつの間にか二人だけの遊びになっていました。
小さな手が伸びてきた
遊んでいるうちに、あっくんが私の膝にそっと手をかけ、そのまま体を預けてきました。
さっきまで身動きひとつしなかった子とは思えない変化に、思わず頬がゆるみます。
あっくんが私に慣れるまで、およそ1時間。
その頃には私の膝がすっかり定位置になりました。

ママ特製のあっくんケーキ
ママ特製の赤ちゃんケーキを夢中で頬張る姿を見ながら、
「ああ、1歳ってこんな感じだったなあ」
と、遠い昔の子育ての日々を思い出します。
膝に伝わる小さな重みは、記憶よりもずっとあたたかく感じられました。
また会う日まで
帰る間際、今度は長女が抱っこさせてもらいました。
すると、あっくんの表情はまた最初のようにピンと固まります。
生まれてまだ1年。
それでも人の表情や空気を敏感に感じ取り、自分なりの距離を決めているのでしょう。
今日のあっくんは、目だけで私を追いかけるところから始まり、最後は私の膝の上で笑っていました。
次に会うときは、どんな顔で迎えてくれるのでしょう。
その小さな成長を、これからもゆっくり楽しみにしていたいと思います。
しかし。
1歳でも、相手の歳はわかるのね⋯⋯。



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