8月にも入り、家庭菜園の夏野菜たちが次から次へと収穫でき、毎日うれしい悲鳴を上げています。
春に畑のど真ん中に植えたマリーゴールドもまた、次から次へと花を咲かせ、途切れることがありません。
しかも手入れはほとんどしておらず植えっぱなし。
こんなに長期に渡って咲き続けるマリーゴールドが優秀すぎるので、そのすばらしさについて語りたい。
マリーゴールドってどんな花?
家庭菜園2年目となる今年、畑にマリーゴールドを植えました。
場所は、畑のセンターど真ん中。
ホームセンターで、とても小さな苗が10個の連結ポットに入ったもの2つ分と、普通サイズのポット苗4つで、合わせて1,000円分ほど購入しました。
実は私、以前はマリーゴールドのドギツイ色が苦手で、これまで植えようと思ったことは1度もありません。
ところが今年は、鮮やかな発色のオレンジと黄色に心惹かれ、マリーゴールドがかわいらしく見えたのですから不思議なものです。
マリーゴールドはとても丈夫で育てやすい花。
品種は多種多様にあり、草丈も20cm~100cmに及ぶものもあります。
暑さにも強く、また開花期が4月~12月までと非常に長いため、秋になってもお庭を彩ってくれます。
マリーゴールドが、麦わら帽子をかぶった人の姿に見えたことはないけれど、畑に定植作業をしている私の頭の中には、あいみょんさんの歌声がずーっと流れていました。
それくらいノリノリで植えたマリーゴールド。
しかし、そもそも私がマリーゴールドを植えようと思ったのは、家庭菜園の野菜のコンパニオンプランツとして活躍してもらおうと思ったからです。
コンパニオンプランツとは
コンパニオンプランツは、共存作物とも呼ばれます。
近くに植えたり混植したりすることで、お互いに良い影響を及ぼし合う植物のことです。
野菜を育てる上で、コンパニオンプランツを利用すると、虫を寄せ付けにくくしたり、根張りや色艶のよい植物を育てる力になってくれると言われていますが、効果は一定ではありません。
しかし、相性の良い植物同士を組み合わせることで、相乗効果がもたらされるわけですから、利用しない手はありません。
中でもマリーゴールドは様々な植物と非常に相性が良いお花です。
独特の葉っぱの香りは、虫を寄せ付けない効果がありますし、マリーゴールドの根から出る分泌液は、土壌中のセンチュウを駆除する効果もあるとされています。
実際に土の中まで見たことはないのでセンチュウ効果はわからないけれど、確かにマリーゴールドの香りは独特で鼻につきます。
しかしそれも、花の近くに寄らないと香りはわかりませんから、花壇や畑に植える分にはまったく問題ありません。
【マリーゴールドと相性の良い野菜一覧】
野菜一覧 | 効 果 |
キャベツ | 土の中のセンチュウ抑制効果 |
大根 | 土の中のセンチュウ抑制効果 |
ラディッシュ | モンシロチョウ、ヨトウムシから守ってくれる |
きゅうり | 土の中のセンチュウ抑制効果 土を活性化させる |
トマト | 病害虫を防ぐ 生育の促進効果 |
ピーマン | 土の中のセンチュウ抑制効果 土を活性化させる |
じゃがいも | 土の中のセンチュウ抑制効果 |
ブロッコリー | 土の中のセンチュウ抑制効果 |
カリフラワー | 土の中のセンチュウ抑制効果 |
マメ類 | 害虫を防ぐ 生育の促進効果 土の中のセンチュウ抑制効果 |
ざっと調べただけでも、ポピュラーな家庭菜園の野菜のほとんどがマリーゴールドと相性抜群です。
実際にじゃがいものコンパニオンプランツとしてどうだったのか?
さて、じゃがいものコンパニオンプランツとして植えたマリーゴールド。
センチュウ抑制効果があるとされますが、実際にじゃがいもの生育はどうだったのか?
と、その前に、じゃがいもの根にセンチュウが寄生するとどうなるかというお話です。
土壌中に生息するセンチュウのメスは、根の部分で大量の卵を生み、体は胞嚢となり卵を守ります。
その卵が孵化すると、再び根に卵を生むというサイクルを繰り返します。
ぎゃーっ!
この時点ですでに気持ち悪い。
そんなセンチュウに取りつかれたジャガイモは、栄養を吸い取られ枯れてしまいます。
そして寄生した植物が枯れても、10年以上は休眠状態を維持し、次なる植物が育つのをじっと待っているわけで、輪作や農薬もあまり効果がありません。
センチュウ、恐ろしすぎ!
なお、ジャガイモにつくセンチュウは、ナス科植物(ナス、トマト、ピーマンなど)に限定されていて、他の植物には寄生しません。
だけど、ナス科植物といったら、家庭菜園では主役を張る野菜たちばかり。
だから、やっぱりセンチュウ被害は恐ろしいのです。
じゃがいもの隣に植えたマリーゴールドが効果があったかどうかは定かではありませんが、センチュウと思われる被害はありませんでした。
掘り起こしたじゃがいもの根も健全な状態だったので、センチュウに寄生はされていないと思われました。
これもマリーゴールド効果のおかげ!と思うことにしましょう。
畑に植えたいお花No.1マリーゴールド
しかし、私が最もマリーゴールドを気に入った点は、ほったらかしでどんどん咲いてどんどん増える!というところ。
定植するときに、株元に少しだけ化成肥料をパラパラとまきましたが、その後はほったらかし。
水やりも天然の雨まかせ。
茎の剪定などもしていません。
なのに。
定植した時はこんな状態だったのが・・・。
今はこんなにも増えてボリュームアップしました。
6月頃には、一度花がほとんどつかなくなったので、もう終わりかと思ったのですが、その後盛り返し、今では次々に花を咲かせています。
ほったらかしといっても、花が終わって萎れたものは取り除きます。
そして、こぼれた種から勝手に芽が出て新たなマリーゴールドが増えていっています。
じゃがいもを植えていた場所は、今ではオクラとキャベツに様変わりをしていますが、マリーゴールドだけは変わらぬ姿で・・・、いかいや以前よりももっと豪華に咲き誇っています。
夏にはヨトウムシ、アブラムシ、ハダニの被害を受けることがあるといいますが、今のところは大丈夫そうです。
また、夏の高温期に株が弱ってきて花が咲かなくなったら、半分くらいに刈り込むことで、再び花が咲くようになるといいますから、こんなに手間いらずの優秀なお花ってありますか?
マリーゴールドのビタミンカラーは、元気がもらえますよねっ!
めちゃくちゃ気に入ったマリーゴールド。
マイベスト&No.1のお花です。
来年は、種から育てて、もっとたくさんのマリーゴールドで畑を彩りたいな。
コメント
マリーゴールドは植物染めにも優秀な染料です!
元気になれる色ですよね。(*^-^*)
今は植物染めしていませんが、以前は植物で染めて
帯や着物を織っていました。
シマリスさんへ♪
マリーゴールド、植物染にも使われるんですね。
きっときれいな発色になるんだろうなぁ・・・。
自分で染めた布で帯や着物を織るって、素敵です(#^^#)