物盗られ妄想対処の仕方 わかっちゃいるけど気分は悪い

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久々に母の物盗られ妄想です。
最近は母も穏やかで落ち着いていたのですが、やはり自分の親に疑われるということは、悲しい感情よりも先に、怒りが先に出てきてしまいます。
母は認知症なのだから仕方がないと理解はしていても、自分の対応の仕方がまずかったなぁと、後になってから反省。

母の物盗られ妄想にどう対処すべきだったのか、考えました。

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「あんた、どこにやった?」通帳紛失

2か月に1度くらいの割合で、母の通帳の記帳をしています。
その日も銀行に行く用事があったので、母に通帳を貸してくれるよう話しました。
記憶力も判断力も低下している母ですが、通帳だけは自分の引き出しにしまっていて、自分で管理しています。
もっとも管理といっても、お金の出し入れや記帳はすべて私がやっているのですから、母はただ手元に置いているだけ。
それでも記帳された通帳をみて、母は自分が管理していると思っているので、それでいいのです。

夕方帰宅して、母へ記帳済の通帳を手渡しました。
するとその夜、母が通帳を手にやってきて言いました。
「あんた、今日はなにしに通帳持って行ったんだ?」

「ほら、ここに記帳してきたんだよ」と、母に通帳を開いて見せると、母は「なんにも記帳されてないじゃない」と言います。
再度、今日の日付と記帳になっている部分の日付を確認し、母に伝えるとなんだか納得しない様子ながらも、自分の部屋へ戻っていきました。

そして5分後、再び母登場。
「あんた通帳どこにやった?返してくれ」と母。

紛失したのは旧通帳だった

母の話をよく聞いてみると、母が「返してくれ」と言っている通帳は、その日、記帳してきたものではなく、その前の旧通帳。
実は、前回1月に記帳したときに通帳記入欄がいっぱいになったため、新しい通帳となりました。
その時に、母へは旧通帳と新通帳を返しています。

今回、記帳するため母から渡された通帳は新しい通帳1冊のみ。
だから旧通帳なんぞ触ってもいなければ見てもいない。
ちなみにモノを捨てられない母は、これまでの歴代通帳をすべて大事にしまっているのですが、今回記帳した新通帳がまだ1ページ目だったので、旧通帳と比べてみたくなったのでしょうね。
そして、いつもの引き出しにどんなに探しても、旧通帳が見当たらないので、「無くなった」=「娘(私)が持って行った」と思い込んだのでしょう。

物盗られ妄想

認知症の人が、記憶障害により「物が無くなった」と騒ぎ出す理由は2つあるといいます。
ひとつは、記憶力の低下により自分で置いた物の場所がわからなくなった時。
もうひとつは、普段は引き出しの奥にしまい込んでいるものを何かの拍子に思い出した時。

いずれも自分でしまっているのですから、無くなったら自分で探せばいいようなものですが、それをすぐに人のせいにしてしまうのは、認知症特有の自己有利の法則によるものだと言われます。
自分の不利になることは認めない。
なんて自分勝手で自己中な!と思いますが、認知症は知的機能も低下するため、本能面がむき出しになってしまいます。

だから、母が「無くなった、どこにやった、返してくれ」と言ったとしても、いちいちそれに反発し怒ったところで、なんの解決にもなりません。

売り言葉に買い言葉

わかってます。わかっているんですけどねぇ。
ここ1年くらいは母が穏やかで落ち着いていたものですから、久々に母から「物を盗った」と疑われて、カチンときちゃいました。

それでも一生懸命母と一緒に通帳を探しましたよ。
母が大事なものをしまいこんでいる引き出しの中を一緒にみましたよ。
他の場所を探そうとすると母は
「私は大事なものはこの引き出しにしか入れていない」と言うので、その引き出しの中身を全部出して探そうとしました。すると母には
「ごちゃごちゃになるからやめてくれ」と言われ、次第に怒りの沸点がふつふつと沸いてくるのがわかりましたよ。

なので、これ以上何か言うとケンカになると思い、黙り込むことにしました。
すると母は引き出しの中の書類をひとつひとつ説明し始めました。
これは銀行の書類だからこうしてくれ、とか、こっちは年金の書類でこうなっている、とか。

聞いているうちにだんだん腹が立ってきて、思わず言ってしまいました。
「知ってるよ!だってそれらの手続きしたの私だもん!」
それでも母は説明を続けるので、今度はもっと大きな声で言いました。
「わかってるって!だって私が何度も何度も銀行に行って手続きしたんだもの!」と。

そうすると母も声を荒げて言いました。
「あんたがやるの当たり前でしょ!90歳近い私にできるわけないんだから!」と。

あんたがやるの当たり前?そんな言い方ってないでしょ?
私の頭の中は噴火寸前でしたが、母が声を荒げたことで、私もはっと我に返りました。
いかん、いかん。
私が怒って母に言ったから、母も怒り出してしまったのです。

認知症の人にどんなに説明したところで、その内容は忘れてしまうのだから無駄なことなんです。
それよりも、感情をむき出しにして怒ってしまうと、相手にも嫌な感情だけは伝わり、感情的に返してくるという悪循環に陥るのです。
売り言葉に買い言葉。

なにも認知症の人との会話に限らず、人と人との会話でも感情的に話すというのは、火に油を注ぐという典型ではありませんか。

嗚呼、反省。

認知症の始まり?私を泥棒だと言った母・・・そりゃないよ
抑えようとしても込み上げる嗚咽は、父が亡くなった時とはまた別の感情が入り混じっていました。 悔しさ、悲しさ、情けなさ・・・、それらがドロドロに渦を巻いていて、子どもの頃母に理不尽な怒られ方をした時の記憶がよみがえってきました。 ...

認知症 作用反作用の法則

「お風呂入ったから、お母さん先に入って」
母へそう伝えると、
「どうも、どうもありがとう。じゃあ、お先するね」と母。

結局、旧通帳は出てこなかったけれど、私が穏やかに淡々と話しをしていたら、母も
「まっ、古い通帳なんてなくてもいいんだけどね」と言って、この件は一件落着。

認知症の人に強く対応すると強く反発し、優しく対応すると穏やかに反応するというのが、認知症の作用反作用の法則であるならば、私が怒れば母も怒り出す。
しかし、母が怒りだしても私は穏やかに接しなければならないのですよね。

自分なりに学習したつもりでいましたが、久々の出来事につい感情的になってしまいました。
だって、最近の母は以前よりもずいぶんしっかりしていて、認知症も改善してきているのでは?と思っていた矢先でしたから。

まだまだ私は修行が足りませぬ。

 

 

コメント

  1. 匿名 より:

    他界した祖母を思い出しました。
    わたしの母が祖母から物盗り扱いされていまして、盗られたと主張するのは飴玉でした・・・
    母の場合は姑でしたが、そらはなさんは実のお母さまでしょうか?
    つながりが深いほど悲しみとつらみ(?)が入り混じりますよね。もちろん怒りみ(?)も。
    年寄りと一緒に生活していないとわからないことだと思います。
    わかるそれ!と思ったのでついコメントしてしまいました。

    • そらはな より:

      匿名さんへ♪
      こんにちは。
      私の場合は実母です。
      逆に、義母だったら、もっと淡々と割り切って接することができるのに・・・とも思います。
      いずれにせよ、身近で接する人は振り回されないよう、感情的になってはダメなんだなぁ・・・と日々思っているのですが、これがなかなか・・・ね。
      一緒に生活してみないとわからない感情ってありますよね。

  2. おじこ より:

    おじこです。私自身はアラフィフですが、地域の友人には元気な90代もいます。
    あの元気でほがらかな方々もいつかは認知症となり人柄が変わったようになってしまうのか~と思いながら読みました。

    • そらはな より:

      おじこさんへ♪
      元気な90代\(^o^)/
      ほんと、自分もそうでありたいと思いますねぇ。
      周りのことや人を忘れていくというのは、本当に悲しいことですね。
      きっと本人が一番悲しんでいるでしょう。
      いずれ私も行く道ですから、周囲の人を傷つけないような言動をとりたいものですが・・・。
      これも忘れていったら、もうどうにもなりませんよねぇ・・・。

  3. ルイコ より:

    こんばんは。
    綺麗な月夜に満開の桜が、春なんだなぁ~と、入りすぎた肩の力を抜いてくれます。
    この頃あなたに怒られてばかりね、と先日母にいわれ、私はしゅんとなりました。
    力を抜いて、明日は母と一緒に、綺麗ね~と、のんびり桜を眺めようと思います。
    そらはなさん、ここにも修行中の者がおります(o^^o)

    • そらはな より:

      ルイコさんへ♪
      春の陽気となりましたね。
      お花やきれいな景色をみると癒されますね。
      気持がいつも穏やかで澄んでいたらどんなにいいかと思います。
      私はどうも先を急ぐところがあるので、時にはぼーっとのんびりすることも必要ですね。

  4. とも より:

    こんばんは。こちらは今、桜が満開です

    親との付き合い方は、本当に難しいです。
    先日、母の通院のために帰省しました。
    その時、父と大ゲンカ!しかも路上で。あまり人前で取り乱すことの無い私ですが、この時はブチ切れてました。
    原因は、父のできないことを私に頼んでおきながら、ちょっと時間がかかったことに突然怒り出しました。
    私にしてみれば、できないことを助けてるのに、そんなことで怒るなら、自分で全部すればいい!
    加齢で怒りっぽくなったとしても、我慢できませんでした。年々頑固になっていくので、先が思い遣られます。まだまだ修行が必要です。

    母の認知症の検査結果がでました。
    前頭葉の萎縮はありますが、血流はだいたい正常でした。アルツハイマー型の認知症のチェックする項目にすべて当てはまる状態ではないので、アルツハイマーではないとのことでした。1、2年はこのままで良いようです。稀に検査は良くても、4割くらいは発症することもあるそうです。
    相変わらず同じことを何度も聞いてきます。
    残念ながら投薬も無いので、心配ですが、見守るしか無い状態です。

    • そらはな より:

      ともさんへ♪
      介護帰省お疲れさまでした。
      親と離れて暮らしていると、帰省にかかる労力と時間とお金も大変ですよね。
      お父様と路上で大喧嘩されたとのこと。
      ともさんにとっては、怒り心頭でしょうけど、第三者な私から見れば、ともさんもお父様も喧嘩する元気があって、まだまだお若いと思ってしまいました。
      私の母との出来事も、きっとよその方が見ればそんな感じに思うんだろうなぁ、なんて思うことができ、ちょっと肩の力がぬけました。
      お母様、とりあえずは問題なかったのですね。
      逆に特に治療薬も出ないとなれば、不安にもなりますよね。
      高齢の親と関わるのは、本当に忍耐が必要ですね。
      自分もそうなってしまうのかと思えば、いろいろ考えさせられます。

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