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カード類が行方不明 認知症の物忘れは治らないことを理解する

机の上に2枚のレシートが並べられていました。
某ドラッグストアのレシートで、日付は5月。

母に問うと「おじいさんがいつもこのお店で買い物をしていた」と言い、そのレシートに記されたポイントを、交換してきて欲しいとのこと。

そのドラッグストアのカードは、母がどこかにしまい忘れていまだ行方不明。

しかし、ポイントを交換するという考えは、しっかりしてるんですね。

 

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行方不明のもの

父が亡くなった後に、紛失してしまったものがいくつかあります。

1.車の鍵

父の車を廃車にすることを決め、数日後に自宅に引き取りにくることになった時、父の車の鍵をわかりやすいようにと、実家のダイニングテーブルの上に出しておきました。

テーブルの上には、父の関係書類を入れたケースを置いていて、そのケースの中に車の鍵を入れたのですが、その時は母も了解し「車屋さんに渡せばいいのよね」と、納得していたのです。

ところが後日、鍵が見当たらない。

車の鍵には太い紐がついていて、おそらく父も紛失しないよう目立つようにしていたのだと思われますが、その目立つ鍵がないのです。

母に聞くと「あら?どこにいったかしら?そうえいばここにあったわよねぇ」と言いながら探してみたものの、やっぱりない。

仏さまにあげてきたかしら?おじいさんの引き出しの中かしら?
母も一生懸命思い出そうとしますが、どこからも出てきませんでした。

結局スペアキーを渡し、廃車の引き渡しは無事終了しました。

その後、母に「車の鍵、どこにいったんだろうね」と聞くと
「私が知るわけないでしょ!」と怒り出したので、この件については2度と口に出すことはしていません。

 

2.財布の中のカード

父の葬儀後、父の財布の中身を確認しました。

数枚のお札と小銭、数枚のポイントカードやクレジットカード。
そして1枚のメモには、自分の名前と自宅の電話番号、姉と夫と私の携帯電話番号。
さらに、父の友人や町内関係の方の名前と電話番号。

ああ・・・、外出先で倒れた時に連絡先を書いて財布に入れていたんだなぁ・・・なんていう父の想いは、葬儀が済んでからわかったことでした。

その財布を母に手渡しておいたのですが、しばらくして母は財布の中のお金をすべて数え、お札と小銭をきっちり分けてビニール袋に入れていたのです。

そして財布の中にあったカード類はすべてなくなっていました。

ま、いっかー。
お店のポイントカードと、トヨタのクレジットカードが入っていたはずだけど、もう使うことはないんだから・・・、なんてその時は私もあまり深くは考えていませんでした。

母に聞いても「カードなんて入ってなかったよ。お金だけだったよ」と言うので。

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カードなんて最初からなかった

いったいどこからレシートを出してきたのでしょう。
今頃になって父が生前買い物をしたドラッグストアのレシートを、そろえて机の上に置いておく母の行動は、実に不思議で不可解。

「どうしたの?これ」と、母に聞くと
「ポイントが交換できるかと思って」と言うではありませんか。

なるほど。
レシートにはポイントが2,000P以上たまっていると表示されています。

金額にしたら2,000円以上だもんね。
そりゃ、私だって交換したいわよ。

「カードがないとポイントは交換できないの。レシートだけじゃ無理だよ」

と母に告げた時、黙っていればいいものを、私は再度言ってしまったのです。

「おじいさんの財布の中にあったカードはどこにやったの?」

すると母、突如怒り出す。

「いったい私がどこにカードをやるっていうのよ!カードなんて最初からなかったよ!」

「いや、いや、あったって。私、財布の中見た時、カード入っていたの見たもん」

「じゃあ私がカードをどこかに寄せたって言うの?そんなの知らない!」

「おじいさんのカード、大事だと思ってどこかにしまったんじゃない?」

「どうしておじいさんのものをしまわなきゃならないのよ!カードなんて最初からないよ!」

 

嗚呼・・・。

余計なことをまた言ってしまいました。

しかし、急に怒り出すんだもんなぁ・・・。
まともに取り合っていたら、喧嘩になっちゃうよなぁ・・・。

 

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物忘れは治らない

母は、今のところ日常生活には支障がないので、軽度認知障害なのだと思っています。

物忘れは初期のころから現れる症状のひとつですが、脳の領域がうまく働かなくなるために起こるとされています。

よって、本人の努力で改善することはできないのです。

物忘れを思い出させようと、ヒントを与えたり問いただしたりしてしまいがちですが、それらはまったく効果がありません。

そればかりか、本人を精神的に追い詰めることになります。

本人も覚えていないことに不安になったり驚いたりしているわけですが、ここに本人の元来の性格や気質が加わって、さらにいろいろな症状が出てくるのでしょうね。

母の場合は、突然怒り出す。

プライドもあるでしょうから、覚えていないということを必死に否定しようと、攻撃的になるのでしょう。

友達に「親と同じ土俵に上がらないこと」と常々言われておりますが、私の場合、上がりたくてしょうがない(笑)。

まだまだ修業が足りない私でした。

 

それにしても!

父のドラッグストアのカード、どこにあるんだろう?
母の性格上、絶対に捨ててはいないと思うので(車の鍵も見つかっていないし)、いずれどこかとんでもないところから出てくるでしょうね。

まさかポイントカードは凍結されていないだろうから、カードが出てきたらさっそくポイントを交換してこよう・・・と、そんな風に気持ちを切り替えなければ、また頭痛がひどくなる一方だわ・・・。

コメント

  1. kumakuma より:

    わが家では、義父の一回忌を済ませた所です。
    心療内科に行き薬が合ったおかげか、随分良くなった。ときれいごとを前書きましたが、
    しまむらで何着かばあさんに私が買い冬に着たものを、今、すでにこの服なんだべ?みたいな状態なのに、しばらく(何年も)タンスの中見たこと無いと思うけど、最近出してきて、知らない服有る、要らない服有る、なんで、要らない服、タンスに入れるの、投げたら良いべ!!!ってすごい剣幕で来ます。記憶が無くなった服、私がタンスに入れたって事で、自分が納得しているみたいです。腹立たしい限りです。義姉が近くに居るので、また、知らない服が出て来ないように、タンスや、押し入れ、見てもらったら?って言ったら後は無い、娘心配するべだって! 娘には気を使い嫁には、暴言吐いて良いのか~~
    義姉は事の真相知っていますが~~ 後は出て来ないと言ったのに、週一、3回位続きました。良くお金とか財布無くなったとか聞くのの、古着バージョンですかねぇ。

    おじいさんを亡くして、心が乱れているのが、わかるから、話を聞いてくれる先生に行って見よう、とか言って 早めに、病院に行くことを、お勧めします。

    • そらはな より:

      kumakumaさんへ♪
      ああー、お金の古着バージョンですかぁ。
      そんなパターンもあるんですね。
      その服は、冬には着ていたのに、今はお気に召さないってことなんでしょうかねぇ。
      脳の機能って本当に不思議なもんです。
      母を病院に連れていきたいのですが、母の性格上無理なような気がします。
      よほど何かきっかけがなければ行くとは言わないでしょうねぇ・・・。
      なんとかチャンスをうかがっているところです。

  2. ゆきこ より:

    はじめまして。
    秋田県出身、千葉県に嫁いだ者です。
    ポイントカードのポイント、最終利用日から1年で末梢なんてことはないてすか?
    節約生活をする者としては気になります!

    私は認知症に関わるクリニックのナースをしています。
    認知症の進みを遅らせる薬、お母様飲んでくれないかなと思いました。
    たた、本人が素直に認めるケースはマレで、「元気なのになんでここにいるんだろう?」って話しているおじいちゃん、けっこういます。
    うちのクリニックは、二度目以降の診察は本人は来なくても大丈夫です。

    余計なお世話でしたらごめんなさい。

    • そらはな より:

      ゆきこさんへ♪
      はじめまして(#^^#)
      そうですねー。ポイントカードって1年使ってなければダメになるものが多いですもんね。
      1年以内に見つかるといいのですけどね・・・。
      母には、認知症のお薬飲んでもらいたいです。
      私が困っているのは、母の攻撃的なところ。でも、これって昔からそういう気質でしたから、薬を飲んだところでマイルドになるものなんでしょうか。
      母の場合は、プライドも高いですから、病院自体へ連れていくことがとても困難だと思うのです。
      なにかきっかけがあればいいのですけどねぇ・・・。
      様子をみてチャンスがあれば怒らせないよう、声掛けしてみます。
      ありがとうございます。

  3. ゆきこ より:

    受診のきっかけですよね……
    体の隅々まで検査してもらおう(お父様をいい例にして)、お母さんにまで同じ死に方されたら辛いから、なんて迫真の演技で。

    うちの患者さんでは、家族をさんざん泥棒扱いしてたのがなくなった、なんてのはよく聞きます。病院の予約時に、本人は自分を認知症だなんて微塵も思っていないなど、ある程度情報を話しておけば当日スムーズに話が進むと思います。
    苦しんでいた家族が、ためらわずにもっと早く受診すれば良かったというのは何度も聞いてきたので、そらはなさんも頑張って下さいね!

    • そらはな より:

      ゆきこさんへ♪
      アドバイスありがとうございます。
      例え母が認知症でなくても、軽度認知障害であっても、やっぱり早期に診断してもらえば、いろんな対応ができますもんね。
      定期的に血圧の薬をもらっている病院があるのですが、その先生に相談してみようと思っています。
      母の場合は、絶対絶対素直に「うん」とは言わないのが、よーくわかるからです。
      「お母さんまで同じ死に方…云々」なんて言ったら、母は「いつでも死んでいいから!」って絶対言うと思うのですよねぇ・・・。
      嗚呼・・・、がんばります。