スポンサーリンク

「会いに行けるナマハゲ!」秋田に来たらユネスコ無形文化遺産のなまはげ館へぜひ!

男鹿のナマハゲがユネスコ無形文化遺産に登録されたのが昨年のこと。
すごいよ、秋田のナマハゲが世界遺産だよ!と驚いた私ですが、実はホンモノのナマハゲにお会いしたことが1度もない。

そんなわけで、男鹿のなまはげ館へナマハゲに会いに行ってきました。
そうです。
会いにいけるアイドルじゃないけれど、ナマハゲも会いにいけるのです。

スポンサーリンク

男鹿のナマハゲとは

秋田県男鹿半島の一部の地域に伝わる民俗行事がナマハゲ。

「泣く子はいねが~!」と叫びながら、家の中にズカズカ上がりこんでくる姿は、まさに鬼のように怖いものですが、実はナマハゲって神様の使いなのよね。

冬に怠けて火にあたってばかりいると、手足が赤くなる火型のことを「ナモミ」と言いますが、この「ナモミを剥ぐ」という言葉がなまって「ナマハゲ」になったそうで、ナマハゲは人々の怠惰をいましめるために各家を周って歩きます。

家庭の主婦的目線から言わせていただけば、大晦日の夜に家に上がり込んで、怠けていないかチェックしにくるなんて余計なお世話よね!と言いたいところですが、神様の化身であるナマハゲは災いを祓い、豊作・豊漁・吉事をもたらす来訪神なのですから、各家ではお酒を用意して丁重に迎えて、もてなすというわけです。

スポンサーリンク

会いにいけるナマハゲ 男鹿真山伝承館

そんなありがたいナマハゲに会いにいけるのが男鹿真山伝承館。おがしんざんでんしょうかん

誤解のないように言っておきますが、秋田に住んでいれば必ず家にナマハゲがやってくるわけではありません。
昔、夫の転勤で千葉や埼玉に住んでいたころ、自己紹介で秋田出身だと言うと必ず「ナマハゲ来るんでしょ?」と言われたものですが、ちがいますから。

ですから私も生のナマハゲに会うのは初めてです。

囲炉裏のある民家を再現した場所で待っていると、「ウォー!ウォー!」という地鳴りのような声とともにナマハゲが家にやってきます。

ちなみに、ナマハゲはいきなり家の中に上がり込むという無礼な方々ではありません。
先立という案内人がいて、先に「これからナマハゲが来ますよ」と知らせてくれます。
その辺は神の使いですから、きちんとしています。

しかしナマハゲ。
家に入るなり「泣く子はいねが、怠け者はいねが!」と家中探し回ります。

それまで私の隣で「ジュース飲みたい~」とぐずっていた3歳くらいの男の子も、ナマハゲ登場でピタリと泣き止み、固まりました。

 

家のご主人は「寒いところ良く来てくださいました」とお酒を注いでもてなします。

ナマハゲは「ナマハゲ台帳」なるものを持ち歩いていて、その家の子どもが宿題をちっともせずに遊んでばかりいるとか、この家に嫁いできた嫁は家の仕事をせずにカラオケばっかり行っているとか、すべてお見通しとばかりに言い当てます。

 

そしてその場にいない子どもや嫁を「どこかに隠しているんじゃないか」とばかりにいきなり家の中を探し回り、私たち客席(笑)にも乱入してくるというわけです。

 

5歳くらいの女の子はパニックとなり泣きじゃくりますし、逆に3歳くらいの男の子はニコニコ顔でナマハゲと握手しています。

まさにテンヤワンヤのナマハゲライブです。

私が何に感動したかって、このナマハゲライブをやっている地元の方々。
一度も噛むこともなく、よどみのない秋田弁で抑揚つけてセリフを言い、まさに劇団四季顔負けじゃないですか!

20分ほどの小劇場のために、どれほど練習をしたことでしょう。
これを30分おきに1日13回も演じるんですよね?

地元の方々の熱意に目頭が熱くなったナマハゲライブでした。(変なところに感動)
これからもユネスコ無形文化遺産を守るためにがんばってほしいです。

なまはげ館

お隣のなまはげ館には、ナマハゲの歴史の解説や、ナマハゲ変身コーナーもあり、またお土産屋さんもあって、ナマハゲの魅力が満載です。

でも圧巻なのは、150体を超えるナマハゲの展示。

男鹿といえども集落ごとにナマハゲの姿はちがっていて、それが実におもしろいのですよ。

 

こんなの夜に会ったら腰抜かす。

 

ディズニー「リロ&スティッチ」のスティッチのようなナマハゲもいるし。

 

ツノの生えたナマハゲもいれば、髪の毛フサフサのナマハゲもいるし。

 

集落ごとに神様の化身の姿は違って見えるんだろうなぁ。

ナマハゲに会える時間と場所

会いに行けるアイドルならぬナマハゲは、なんと!年中無休いつでも会いに行くことができます。

【ナマハゲに会える時間】
4~11月
9:00・9:30・10:00・10:30・11:00・11:30
13:30・14:00・14:30・15:00・15:30・16:00・16:30
12月~3月の土日祝日および12月31日
9:30・10:30・11:30・13:30・14:30・15:30
※1/1・2は9:00・9:30・10:00・10:30・11:00・11:30・13:30・14:00・14:30・15:00・15:30
【ナマハゲに会える場所】
男鹿真山伝承館
住所:〒010-0686 男鹿市北浦真山字水喰沢
TEL 0185-22-5050  FAX 0185-22-5080
詳細はなまはげ館HPをチェックしてみてください。

 

ナマハゲが着ている藁は、ナマハゲがウォー、ウォーと歩き回るうちにいくつか落としていきますが、この藁を持ち帰るとご利益があるそうですよ。

いずれにせよ年中無休のナマハゲさんたちに敬意を払いたいものです。

 

コメント

  1. さくらゆ より:

    ただいま帰省中の大学生の長男。小さい頃はテレビで観たナマハゲがけっこうなトラウマで、悪いことをした時の「ナマハゲが来るよ〜!」は効き目抜群でした(笑)

    春休みに友達と東北地方ノープラン旅行を計画中らしいので、この情報を伝えてみよう!ありがとうございました。
    私もいつか訪れてみたいな…

    中国地方在住のわが家、そろそろ台風の影響が出始めてます。

    • そらはな より:

      さくらゆさんへ♪
      うふふっ(๑•﹏•)
      ナマハゲ怖いですよね。子どもならホントにトラウマなるかも〜。
      春休みに友だちとノープラン旅行なんて!これぞ学生ならでは!
      こういうのがずーっと思い出に残るんですよね。
      私も関東より西はなかなか行く機会がないのですが、いつか行ってみたい!