6月の雨上がり、しおれていくナスを何度見送ったことでしょう。
順調に育ってきたと思った矢先、ある日突然しおれてしまう。
半身萎凋病は、そんな絶望感を何度も味わわせる病気でした。
けれど2年前から。
ナスは発病することなく、今年も無事に初収穫を迎えることができました。
これは偶然ではなく、我が家の土壌や気候に合った育て方が、ようやく形になってきた結果だと感じています。
今年の育て方
結論から言うと、初期のストレスをできるだけ減らし、土壌病害が入り込みにくい環境を作ることが成功のポイントでした。
1.定植後すぐに行灯で苗を保護する

ナスは定植したらすぐ行灯掛け
秋田の春から初夏は気温が安定せず、強風や雨の日も少なくありません。
苗は少し揺れるだけでも根に負担がかかり、それが病気の入り口になることがあります。
そこで、定植後すぐに行灯で囲いました。
・低温や強風によるストレスを和らげる
・雨の跳ね返りを防ぐ
・根の活着を促す
この「初期の守り」が、病気予防の第一歩になったと感じています。
2.行灯を外すタイミングを慎重に見極める

行灯を外したら支柱を立てる
行灯は早く外せばいいわけではありません。
株が「もう外でも大丈夫」と思えるくらいまで育ってから外しています。
目安にしているのは次の4つです。
・草丈が行灯を超えた
・気温が安定している
・主茎が鉛筆ほどの太さになった
・風で揺れても株元がぐらつかない
この条件がそろってから外すようにしています。
3.行灯を外す日にベンレート水和剤を株元へ灌注する

行灯を外したら株元にベンレート水和剤を灌あ(注
半身萎凋病は土壌病害です。
そのため、我が家では葉へ散布するよりも、株元へ灌注する方法が効果的だと感じています。
実際、葉面散布だけでは発病を防げませんでしたが、株元への灌注に切り替えてからは、2年続けて発病せずに育っています。
行灯でしっかり根を育てた状態で薬剤を灌注することで、病原菌が侵入しにくい環境づくりにつながったのではないかと考えています。
そして迎えた7月最初の収穫

今年もまだ病気になっていないナス
7月初め。
つやつやと黒く輝く初ナスを収穫しました。
もう少し大きくしてもよかったのですが、包丁を入れた瞬間のみずみずしい断面を想像したら、待ちきれませんでした(笑)。

ナスの実がなりはじめました
今年のナスは葉色が濃く、茎もしっかり太く、実にも張りがあります。
半身萎凋病の気配は、今のところまったく見られません。
「これが健康なナスなんだ。」
そんな姿を、10年前の自分に見せてあげたい気持ちになりました。
我が家の環境に合った育て方を、ようやく再現できるようになった。
そんな確かな手応えを感じた夏です。

ナス初収穫
秋まで収穫を目指して
昨年は剪定と更新剪定を行い、秋まで長く収穫を楽しむことができました。
今年も枝を更新しながら、できるだけ長く収穫を続けたいと思っています。

試行錯誤を重ねてきた家庭菜園ですが、ようやく我が家に合ったナス栽培の形が見えてきました。
もちろん、毎年気象条件は違うので同じ結果になるとは限りません。
それでも今年のナスは、「環境に合った育て方を見つけられた」という大きな自信を与えてくれました。

今年は2株 スクスクと成長中
失敗を繰り返し、そのたびに原因を考え、少しずつ改善していく。
その積み重ねが、ようやく今年の収穫につながったのだと思います。
だからこそ、家庭菜園はやめられません。
以前は必ず病気になっていた⬇️



コメント
ナスの第一果は、これくらいで収穫でいいんじゃないですかね!
あまりに小さくても食べ応え?がないですし、普通に大きくしてしまうと後々影響ありそうで。
生育後半の萎凋病ならまだしも、初期のうちは悲しいですよね。
書かれていた対策の他にも、株元に殺菌がわりのネギを添えてあったり、支柱も株元から遠いので刺す時に根を傷付ける心配もないですよね。
まずは初物おめでとうございます。採れすぎて困ってしまうくらい、水と追肥もしっかりと。楽しみです。
そう言えば水ですが、萎凋病が出た場合、がっつり灌水で菌を洗い流すと言うか、地中深くに落とせると言う説もあります。
ゆうさんへ
えええええー!
灌水で菌を洗い流す!!!
そんなこと、考えたこともなかったですから、びっくりです!
それで菌を深ーく落とせるのなら、ぜひそうしたいー!
ナスの初収穫は、他の野菜と一緒に、甘酢あんかけにしていただきました!
そうですよね、初物は大きくしすぎないほうがよいですもんね!
たっぷりの灌水で萎凋病を克服された方はご近所さんに居まして、発症後すぐに浴びるほど灌水して、追って納豆菌を自家培養(納豆パックをぬるま湯に浸して種菌として放置。手持ちの微生物資材でも良いかと)して水に混ぜて灌注されたそうです。
必ずしも上手く行くとは限らないとは思いますが、万が一発症してしまった際は、そのまま見送る前にダメ元で試してみる価値はありそうです。
治ると言っても、すぐのすぐではなく、ダメになった葉は摘葉しますので印象としては剪定更新(当地では冬が早いので、ほぼする人は居ませんが)した感じになろうかと思います。
もちろん、発症させないのが一番ですけどね!
ゆうさんへ
納豆菌!!!!
すごいですー!こんなこと、家庭菜園の本にも書いていませんし、まさに実践されている方の知恵ですねー!
害虫なら取り除けばいいですが、病気は発病しちゃったら、治すのは難しいですもんね。
だからこそ、ダメ元でなんでもやってみるのは良いと思いました!
私も、いろいろやってみよう⋯。
はじめまして。
トマトの虫よけストッキングで検索してこちらにやってきて、共感することが多くて読み込ませていただきました。
隣の山形県で家庭菜園を始めて3年目の初心者です。
ちなみに同い年です♪
庄内なんでウチの畑も風が強く、ナスがまともに育たずに悩んでました。トマトは普通にできるので風が原因らしいのに気づいたのはつい最近。防風ネットを張って様子見中です。
これからも家庭菜園やライフスタイルを参考にさせていただきますのでよろしくお願いします。
屋根なしさんへ
はじめまして。
庄内、よいところですよね。
同じく日本海側の風の強い地域なので、台風が通り過ぎたあとは、塩害にも悩まされます。
最近は台風直撃はないですが、家庭菜園は一般的なことは当てはまらないことも多く、自分で試行錯誤するしかないですよね。
毎日、なにかを発見して楽しむのが目標ですー!