目の前には、絶対においしくないと思われるかぼちゃと、熟していない緑色のパプリカ。
だけど、捨てるなんてもったいなくてできません。
そんな時は、濃いめの味付けにして煮込めば、たいていのものはいただけます。
というわけで作ったのが「夏野菜ドライカレー」
これが想定外においしかったので、とりあえずあきらめずになんとかやってみるものだと、つくづく思いました。
坊ちゃんかぼちゃの収穫
長く伸びた坊ちゃんかぼちゃのツルが絡まってきたので、寄せようとしたら、かぼちゃがツルから取れてしまいました。

坊ちゃんかぼちゃ
かぼちゃは夫が育てているのですが、毎年植えたら植えっぱなし。
収穫できたらラッキーとしか思っていない男です。
しかし、今年は野菜を育てることに喜びを見出した私が、ちょっとだけ介入。
早めに親ヅルを切って、子ヅルを3本伸ばしながら育てたら、かぼちゃが成る、成る、うれしい悲鳴をあげています。
一見、立派に見える坊ちゃんかぼちゃですが、実はまだまだ未熟者。
おいしくないというのを私は知っています。

坊ちゃんかぼちゃのヘタ
かぼちゃの収穫時期は、ヘタの部分が白くコルク状になってから。
だから、まだ青々としたヘタのかぼちゃは、甘味もなければホクホク感もない、不味いかぼちゃなんです。

坊ちゃんかぼちゃ
だけど、あまりにも立派すぎるので、食べることにしました。
さて、どうやって食べましょうか。
未熟なパプリカ
赤のパプリカと黄色のパプリカを植えています。
最近になって、花から実を結び、あれよあれよという間に大きくなりました。

パプリカ
パプリカがピーマンの完熟形だと知ったのは、自分で育てるようになってから。
お店に並んでいるピーマンも熟せば赤色になるんです。
そして赤や黄色のパプリカも、最初は緑色なんですよね。
つまり未熟なパプリカなんです。
このまま色づくまで待っていようと思っていたのですが、完熟したパプリカの収穫は枝の5節より上のものからなんだそう。
株の疲労を避けるためで、ならば!とばかりに、未熟なパプリカをさっそく収穫しました。
さて、この熟していない緑色のパプリカは、どうやっていただきましょうか。
夏野菜ドライカレー
そんなわけで、目の前には不味いかぼちゃと、未熟なパプリカ。
とりあえず細かく切って煮込めば、不味いものもカバーできますよね。
ラタトゥイユもいいけれど、今回はドライカレーを作ることにしました。

かぼちゃとズッキーニとパプリカ
毎日のように収穫しているズッキーニもあることだし、カレー味はどんなものでもおいしくなるよね。
辛さと濃さで味をごまかす・・・とも言うけれど。

熟していないかぼちゃ
かぼちゃを切ったら、予想通り顔色の悪いかぼちゃ。
でも、いいんです。
煮込むから。
カレー味で。

ドライカレー
ズッキーニと緑のパプリカと顔色の悪いかぼちゃ。
あとは冷蔵庫にある人参と玉ねぎをさいの目に切って、ひき肉と炒めます。
ついでに自家製ローリエを入れて煮込めば、本格的な仕上がりになってきたではありませんか。

ドライカレー
家庭菜園夏野菜ドライカレーの完成です。

ドライカレー
食べてびっくり!
甘味のないかぼちゃをカレーで煮込んだことで、ホクホク感があってすごくおいしいの。
食感はじゃがいもに近い感じ。
じゃがいもだと言われたら、そう思うかも。
ズッキーニの食感もとてもいい。
そしてパプリカは、どこにいったかわからないほど存在感を消していましたし。
つまり、ピーマンのような苦みがないってことなんです。
かぼちゃとズッキーニの食感がひき立つ、おいしいドライカレーとなりました。
自分で育てた野菜は、どんなものでもおいしく感じるという、親バカならぬ野菜バカですかね?
でもいいんです。
いかにおいしく食べるか考えるのも、ボケ防止にはもってこいです。
コメント