認知症 物忘れの症状が進んだ母のために今できること

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母が同じことを何度も言ったり聞いたりするのは、今に始まったことではありません。
しかし最近、母の物忘れの症状がより強くなったと感じることが増えてきました。

母が何かを忘れたり間違ったことを言った時、これまでの私は一生懸命それを訂正して母に事実をわかってもらおうと必死でした。

だけど、そんなことをしてもお互いにとって嫌な感情が残るだけで、何ひとついいことがない。
では、今の母に本当に必要なことは何だろう?ということを考えました。

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そろそろ灯油を入れにきてもらわなければ!

うちは二世帯住宅で、我が家も母が暮らす住居もFF式のストーブを使っています。
外には大きな灯油タンクがあり、そこから管を通って各部屋のストーブに供給されるようになっています。

灯油タンクは、灯油の残量がわかる目盛りがついていて、残量が少なくなったら灯油を配達してもらうようお店に電話をします。

昨シーズンまで、お店に電話をするのは母が行っていました。
母は認知障害はありますが、自分の身の回りのことは自分で行えていますし、灯油の配達をお願いする電話も今まで何十年とやってきたことなので、問題ありませんでした。

しかし、最近は視力も落ち、電話をかけるのも大変な母の様子をみて、今度からは私が母に代わって灯油の配達の電話を入れることにしたのです。

「明日、灯油を入れにきてもらうね」と、母へ伝えると、母も「私も、そう思っていたところだ」と言いました。
そして、私がお店に電話をしておくことを伝えると、「ああ、よかった。やっておいてね」と母。
翌朝、私がお店に電話を入れると、夕方までには配達に来てくれるとのことだったので、それを母に伝えて、私は外出をしました。

お昼頃帰宅すると、すでに給油に来てくれたということは、灯油タンクの目盛りを見てわかりました。
母の部屋へ行くと、テーブルの上には灯油の請求書が一枚。

しかし、母は給油に来たことをまったく覚えていませんでした。
それどころか、その日の午後母が私の部屋へやってきて、あわてたように言ったのです。

「そろそろ灯油入れにきてもらわなきゃならないでしょ!」と。

さらに、翌日も母は同じことを言いました。
その翌日も、母は同じことを言いにきました。

そのたびに灯油の請求書を母へ見せて、満タンに入れてもらったことを説明はしたのですが、このやり取りは3日間続きました。

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もの忘れの症状が進んだように思う

3年前に父が急逝してから、母の物忘れの症状は一気に進んだように思います。
とはいえ、母は自分の身の回りのことは自分ででき、日常生活は自立しているので、認知症でも初期の軽度認知障害だと思っていました。

介護認定は要介護1。
認知症の薬であるレミニールを3年以上継続して内服しています。

もの忘れの症状がある母は、毎日一生懸命カレンダーやメモ用紙にその日の出来事を書き記し、私が仕事から帰宅するとあれこれ報告してくれます。

しかし最近は、メモしたことすら忘れてしまい、メモ用紙の活用ができなくなってきたなぁと、感じています。
現に、テーブルの上に灯油の領収書が置かれていても、それを見てもピンとこないのです。

もの忘れが進行し中等度の症状になると、記憶が保てなくなり、行動にもとりとめがなくなってくるといいます。
そういえば先日、姉が話していたことを思い出しました。

母は遊びにきた姉を一生けん命もてなそうとしてお茶を入れようとするんだけど、その行動がとてもちぐはぐだった・・・と。

母の言動がなんだかおかしいな・・・と最初に感じたのは、今から5年前。
いよいよ母の物忘れの症状も中等度に進行してきたのかもしれません。

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認知症の母のためにできることはなんだろう

認知症は、新しい記憶は次々に忘れていくし、新しい変化を嫌います。
例えば、どんなに便利で快適な道具があっても、母はそれらを使うことを嫌がるばかりか、逆切れをもします。

なので、私も今では母の生活パターンを壊すことなく、母のやることを黙って見守るのみです。
そんな母の毎日を、いつも同じ繰り返しで退屈なのでは?と思うこともありますが、認知症が進むと変化に対応できなくなってくるので、逆に混乱をしてしまいます。

今の母のためにできることは、毎日の生活パターンを維持継続し、少しでも長く穏やかに暮らせる時間を確保してあげること
それが何より大事なのだと思うようになりました。

「灯油を入れにきてもらわなきゃならない」と母が言うたびに、
「もう入れたよ。ほら領収書あるでしょ」なんて言ったところで、母はそれをすぐに忘れてしまうから意味のないことでした。

認知症の母がなぜ何度も灯油のことを言うのか?と考えた時、思い出したことがあります。
10年くらい前に、灯油タンクが空になって管に空気が入り込んで大々的に修理をしたことがあったのです。

「灯油はちゃんと満タンだよ。私がなくならないようにちゃんと見て電話するから大丈夫だよ。お母さんはなにも心配しなくてもいいからね」

母にそう伝えると、母は言いました。
「そうそう。灯油の管に空気が入ると大変なんだよ」

10分前のことは忘れても、10年前の記憶は残っている。
だから母は何度も何度も「灯油を入れなくちゃ」と気にしていたんだなぁ。

認知症の症状が少しずつ進行している母の、今この瞬間の不安を取り除いてあげること。
それが母にとっての最高の暮らし方となると思っています。

 

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