認知症の母の言動にイラっとした時自分に問いかける魔法の言葉

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二世帯住居で暮らす母は認知症です。
基本的な生活はまだ自分で行えていますが、記憶障害が著明であるがゆえ、母の言動に振り回されたり、イラっとすることが時々あります。

認知症の母と付き合って2年。
最近、母の言動にイライラした時に、自分に問いかける言葉があります。
すると、不思議と自分自身も落ち着き、イライラが解消されるんです。
気持が楽になる魔法の言葉だと思っています。

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お歳暮に届いた冷凍鮭が室温に置かれていた

仕事から帰ってくると、キッチンの上にドーンと箱が置かれていました。

お歳暮だということはすぐにわかったのですが、宛先名をみると母の名前になっています。
送り主は、母方の親戚から。
毎度律儀にお中元とお歳暮を欠かさずに送ってくれる親戚です。

未開封のままキッチンに置かれたそのお歳暮は、冷凍の鮭の切り身パックだったので、あわてました。
いったい、いつからここに置かれていたんだろう。
クール宅急便で届いた冷凍鮭は、保冷剤もない厚手の紙の箱に入っていたので、室温に置けば当然解凍されてしまいます。

急いで箱を開けてみると、やや解凍し始めといった状態の鮭。
半分は、すぐに冷凍庫に入れました。
そして残りの半分を、母のところへ持っていきました。

判断ができない遂行機能障害

親戚からお中元やお歳暮が届くと、母は自分で中身を確認し、半分を私に持ってきてくれます。
毎年、同じことをやっているので、もはやルーティーン作業のようになっていました。
数日前に届いたアイスクリームの詰め合わせも、冷凍真空パックの鰻の蒲焼も、母は自分で自分の分を取り分け、残り半分は私に寄こしました。

ところが今日に限って、なぜに封も開けずにそのまま私のキッチンに置いたのでしょう。
母宛ての荷物なのに。
しかも冷凍物だから、すぐに冷凍庫に入れないと解けてしまうというのに。

母のところへ行って、冷凍庫に鮭の切り身を入れながら、母に尋ねました。

荷物はいつ届いたの?
なんで私のキッチンにそのまま置いたの?
箱を開けて中身を見ればよかったのに。
冷凍だから、そのまま置いていると解けてしまうよ。

そんなことを母に聞いたところで無駄だとわかっていても、母の記憶力を確認したいのです。
とんちんかんな答えをする母の話を繋ぎ合わせて、ようやく見えてきた母の言い分は以下の通りでありました。

”箱を開けても中身をどうしてよいかわからなかったので、箱のままあなたのキッチンに置いた。
冷凍だなんて知らなかった。”

お歳暮本体の鮭は、私のキッチンに丸ごと置いておきながら、母はちゃんとメモに宅配便が届いた今日の日付を書いていました。
そしてその日付の下には「ハム・焼き豚」と記されていました。

今日届いたのは「鮭」だよ、と母に何度言っても、「ハムと焼き豚が届いた」と言うのです。
確かに、夏のお中元では「ハムと焼き豚」だったんですけどね。
いったいどこでどう記憶が入れ替わってしまったのか・・・。

しかも数日前には、届いた荷物を開封し、母自身が判断し、私のところへおすそ分けしてくれたというのに、この日は箱を開けるという判断力さえ鈍ってしまったようでした。

認知症になると、家事や何かの作業を行おうとしても、段取りや優先順位がつけられず、物事を成し遂げられなくなります。
これを、遂行機能障害といいます。

いよいよ母は、遂行機能障害も進行してきたのか・・・と、不安になってきました。

イラっとした時に問いかける魔法の言葉

結局、お歳暮が何時頃届いたのか、わからないままとなりましたが、冷凍真空パックの鮭の切り身は、解凍気味になっていたので、少なくとも1時間以上は室温におかれていたと思われます。

簡易包装の箱には、大きな文字で「冷凍」とも「鮭切り身」とも書かれているので、見ればわかることなのに、母はこれすら判断できなくなってしまったの?
鮭も半分解凍されてしまったじゃないのよ。

そう思ったら、母に対してイラっとしている自分に気が付きました。

結局母は、自分で生活できるといっても、買い物も病院の薬もすべて私任せ。
宅配がきても耳が遠いため、不在連絡票が入っていることもあるし、ついには受け取った荷物の判断もままならない。
お金の話をすると急に怒り出すし、かといって通帳は自分で持っていたいから、入出金の手続きをする私にとっては、めんどうなだけ。

いろいろなことが頭を過り、次第に腹が立ってきている自分自身にもイライラしてきた時、お歳暮の鮭が入っていた空箱が目にとまりました。

冷凍の鮭が少し解凍になったところで、これが何か命に関わる危険なことなの?
冷凍の鮭を室温に放置していたら、毒が沸いてくるの?
お歳暮の箱ごと、我が家のキッチンに置いたら、爆発するものなの?

いいえ。いいえ。いいえ。
答えはノーなのです。

だったら別にいいやん!
そう思ったら、母に対するイライラも自分に対する腹ただしさも、スーッと消えてなくなりました。

母は、今後もっと症状がすすむと思われますが、命に関わるような危険なことでなければ、どってことないのですよね。

「割り切り上手は介護上手」といわれますが、「割り切り方」の気持ちの切り替えに「これは命に関わることなの?」と問いかけることで、意外と気持ちが楽になります。

母がたまに突然怒り出すことも、買い物をした分のお金を払わないことも、書類の手続き関係をすべて丸投げしてくることも、別に命に関わることじゃないから、どってことないのよね。

これは命に関わることなの?
常に自分に問いかけながら、認知症の母に穏やかに接したいと思う今日この頃です。

 

コメント

  1. おにぃ より:

    初めてコメントさせていただきます。
    そらはなさんのブログで私もイオンのスマホに買い替えました!

    お母様の宅急便のお話ですが、まだ伝票はありますでしょうか?
    直近なら、伝票番号をパソコンで検索したら追跡(いつ頃配達されたか)時刻出ると思いますがどうでしょうか?

    ぶしつけですみません。

    • そらはな より:

      おにぃさんへ♪
      はじめまして(#^^#)
      さっそく伝票で追跡してみたところ、2時間前に配達されていたようです。
      情報ありがとうございます。
      過ぎてしまったことはしかたがないですよねー。
      鮭の切り身も、ちょっとくらい味が落ちる程度で、死ぬわけでもないので、ま、いっかー・・・と思っています。
      イオンスマホにしたのですね。
      自分でやってみると、今まで見えてなかったいろんな仕組みがわかりますよね!(^^)!

  2. あっこ より:

    そらはなさん こんばんは!先日はコメントありがとうございました!
    お陰様で暗い気持ちから一歩踏み出せました。
    「魔法の言葉」いいですね!私もマネさせてください(^_-)
    洗ったお茶碗がベタベタでも、冷凍室でキャベツが凍っていても、爆発しません(笑)
    私も50を過ぎたんです。両親も年をとって当たり前なんですよね〜わかっているんです。わかっているけど、時々忘れてイライラしちゃうんですよね。
    症状の進みをゆっくりさせるためにも、私も穏やかに接したいと思います。

    • そらはな より:

      あっこさんへ♪
      そうそう(#^^#)キャベツが凍っても爆発しない(笑)
      介護とは今後もずっと関わっていくのですから、どうせやるなら楽しい気持ちでやったほうがずっといいですもんね。
      イライラするのは当たり前ですが、気持ちの切り替えをスパッとできるようになりたいものです。
      二重コメント削除いたしました!(^^)!

  3. とも より:

    こんにちは。
    認知症なんだ!と頭の中ではわかっていても、平静を保つのは忍耐が必要ですね。
    よそ様から見れば『取るに足らないこと』も家族だからこそのストレスですね。

    我が母も検査の結果、MCIが確定しました。
    投薬も始まりました。今のところは落ち着いているようです。
    母は整理整頓が出来なくなったようで、先日帰省して断捨離してきました。父も収集癖があり、あまりのゴミ出しにクタクタになってしまいました。
    1日の二人の様子を観察すると、母は認知症で同じことを繰り返す→父がイライラし怒る→しばらくするとまた同じことをする→怒る

    きっかけは『取るに足りないこと』ばかり。
    父も見て見ぬ振りをすれば良いのに、いちいち怒る。父の気持ちもわかりますが。
    命に関わらないことであれば、受け流すようにしないとこちらの身が持ちません。
    まだらの時もあるので、つい認知症ということを忘れてしまい、苛立つんですね。

    という私も母と捨てる捨てないでバトルになりました。バトルになると病気であることは忘れてしまいますね。気をつけなければ。

    • そらはな より:

      ともさんへ♪
      ともさんのお母様は、きちんと検査されての診断なので、ちょっとうらやましくもあります。
      うちの母は認知症の検査をしたわけでもないので、なんとなく宙ぶらりんな感じです。
      専門家からはっきり診断されると、家族も動きやすいですよね。
      それでも、ご実家が離れていると、いろんな面で心配は尽きないでしょう。
      命に関わるようなことでなければ、好きなようにさせておくのが一番ですかね・・・うちの母の場合は・・・。
      自分も試行錯誤が続いています。

  4. でぶねこ より:

    夏でなくてよかった^^;
    アイスクリームなら確実に溶けてますね。。。
    私の実の母も、昨年から親戚から届いたお歳暮に困っていました。前年まではきちんとお返しできていたのにと、少し切なくなりましたが、私から親戚に電話して母が認知症であることを伝え、お歳暮等のやり取りを終わりにさせてもらいました。
    同居している義母は、最初から電話と宅配便などの受取や対応をしないよう、口頭でも文書でも何度も伝えたのに、慌てて玄関へ行ったり、私を呼びに来たりします。私が不在の時に一度宅配便を受け取り、重かったのか玄関入ってすぐのところにおいてありました。私が部屋にいるとき、セールスマンが外から義母に話しかけたら「家の者は今留守にしているから」と答えたので、危ないなと思いました。今、変な人が多いので、家に上がり込まれたり、詐欺にあったり泥棒に入られたりする恐れがあると判断しました。
    今は口酸っぱく言ったからか、電話やインターホンに出るという行為はなくなりました。
    「魔法の言葉」、そうそう、「そんなことで死なないわ」と思えばいいのですよね♪
    まだまだ義母も徘徊はしない(道がわからなくなることはあります)し(そんな元気や体力もない?)、不潔行為(便失禁したパンツを便器で洗ったことなどありますが)はしないし、暴力行為もない(怒ったり泣いたりはします)、帯状疱疹で痛い痛いと言って行ったのに何度も何度も病院で連れて行けと言われても、夜中に起こされても死ぬわけじゃない。
    午前中、病院(付き添い)、今は美容院(徒歩)へ行ける。
    どうしてもイライラするときは、そのことを考えないように自分の好きなことをしたり、何かおいしいものを食べたり、見たいテレビを見たりして気を紛らわせています。

    • そらはな より:

      でぶねこさんへ♪
      あ!そうですよね。アイスクリームじゃなくてよかった!
      年をとるということは、周囲とのおつきあいも少なくなっていくということで、それを思うと、認知症になっていろんなことを忘れていくのはある意味幸せなことなのかな・・・っても思います。
      騙されたり、盗まれたり、危険な目にあわなければ、それでいいのですよね。
      あとは、自分の気持ちの切り替えで上手につきあっていくしかないですね。
      毎度そう思うんですけどねぇ・・・。なかなかうまくいかないものです。