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テレビがつかないと毎晩呼びにくる母へとった私の行動

夜な夜な母が「テレビが点かないからちょっと来て」と私を呼びにくるようになりました。
時刻は決まって夜の9時。
これで連続3日めとなります。

テレビが壊れたわけではありません。
リモコンの電池切れでもありません。
そこで、ちょっとテレビに細工をしてみました。

これで母が自分でテレビを点けることができるといいのですが。

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テレビが点かない原因

母は就寝時、ベッドに入ってから小一時間ほどテレビを観て、それから眠りにつきます。
それはもう何十年も前から習慣化されたものです。
しかし、操作に慣れているテレビが「点かない」と、母が私を呼びにくるようになりました。

見るとテレビ本体の電源スイッチは切られている状態で、母は一生懸命リモコンのボタンを押していました。

テレビ本体の電源を切ったのは母自身です。
朝、目覚めた時にもベッドの中で小一時間ほどテレビを観る母は、隣のリビングへ行く時にテレビ本体の主電源スイッチを必ず切ります。

リモコンでテレビをオフにしても、テレビの下側に赤いランプがついたままだと「気になってしょうがない」そうです。

ところが、自分で主電源を切っておきながら、夜になっていざテレビを点けようして、やり方がわからなくなったようなのです。
これまで何十年とその動作をしてきたというのに。

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待機電力が気になる

テレビの本体をいじると後でわからなくなるから、テレビ本体には触らないようにと、母へ説明しました。
テレビはリモコンの電源だけ押せばいいということも何十回も説明しました。
何十回も同じ質問を繰り返す母へ、根気よく付き合いました。

しかし、次の日もその次の日も、母はテレビの主電源を切っていました。

考えてみると、母がテレビの主電源を切ってしまう理由は、「テレビの赤いランプが気になる」から。
昔から、電気の点けっぱなしを極端に嫌う人でしたから、待機電力ももったいないという気持ちがあるのでしょう。

昔とちがって最近のテレビは高性能で、待機電力も1年では数円程度だと言いますが、そんなことを母に言ったところで理解できるわけがありません。
母の昔からの習慣を変えることもできないでしょう。

でも、テレビの赤いランプが気になるのなら、それを見えないようにすればいいのです。
母の不安の元が視界に入らないようにすれば、それで安心するはずです。

というわけで、テレビの赤いランプの部分に黒いビニルテープを貼って塞いでしまいました。
これで赤いランプも見えますまい。

それでもやっぱり呼びだされる

赤いランプの部分を塞いだ翌日の夕方。
今日の夜も呼び出されたら嫌だな・・・と思い、母の寝室のテレビをチェックしにいったところ、主電源のスイッチは入ったままになっていました。

よかった!
母はリモコンの電源だけでテレビをオフにしたんだ。
赤いランプさえ見えなければ、それでよかったんだ。
私の作戦は成功です。

ところが夜の9時。
やっぱり母に呼び出されました。

「テレビが点かないんだって!いったいどうすればいいの?」
見に行くと、母の寝室のテレビの主電源が切れているではないですか!

どうやら母は、リモコンのスイッチを押してテレビを観ようとしたところ、瞬時にテレビ画面が映らなかったため、テレビ本体のボタンをあちこち押しまくったようなのです。
そして主電源も切ってしまい、わけがわからなくなったというわけです。

テレビ画面が瞬時に映らないなんて、今に始まったことではないのに。
スイッチを押してから2~3秒のタイムラグがあるのは前からなのに。

認知症の母とのかかわり方

母ができなくなっていくことが少しずつ増えてきています。

それでも、可能な限り母が自分でやれることは見守り、できないことを手助けする。
こんな形でいいのだと思っています。

そして、私自身のストレスを少しでもなくす方法は、母へいちいち説明しないこと
わかってもらうための説明や、繰り返される質問に何度も答えるということは、イライラが募るばかりでなんの解決にもなりません。

どんなに丁寧に説明したところで、何十回と繰り返したところで、母は覚えていないのですから、そんな労力はすべて無駄に終わってしまいます。

母の目に映る不安な材料を取り除いてあげること。
視界に入らないようにしてあげること。

認知症の母とのかかわり方は、ただこれだけでいいのだと思いました。

 

 

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