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観るたびに感動【劇団四季ノートルダムの鐘】今回はキャストがすごすぎた!

たぶん中毒だと思われます。
だってずーっと頭の中でノートルダムの鐘のことを考えていて、観てきたばかりなのに次はいつ行こうかと目論んでいるのですから。

今回、劇団四季ノートルダムの鐘は2回目。
1回目で見逃していたところをよーく見ようと意気込んでいたのですが、オープニングから涙が頬を伝わり、舞台が霞んで見えませんでした。
嗚呼、私のバカバカ!涙腺弱すぎ!!

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ノートルダムの鐘 キャスト

劇団四季では、スター俳優を作らない主義だと言います。
それは役者さんではなく、舞台作品そのものを観てほしいからだそうです。
なので出演する役者さんは、「週間予定キャスト」として毎週月曜日に公式HPで発表されます。

とはいえ、劇団四季歴6年目ともなると、役者さんのこともいろいろわかってきて、ウンチク言いたくなるわけですよ。
そして、同じ作品でも演じる役者さんが違えば、微妙に雰囲気が変わるので、だからこそ何度でも足を運びたくなるのです。

さて、今回2回目となるノートルダムの鐘。
週間予定キャストを見て、1人でざわつきました(笑)。

カジモド:金本 泰潤さん
フロロー:川口 竜也さん
エスメラルダ:宮田 愛さん
フィーバス:佐久間 仁さん
クロパン:阿部 よしつぐさん
1回目に観た時と、全員ちがう役者さん!
もう楽しみでしかたありませんでした。
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金本カジモドは子どものように純粋

金本泰潤さんって、ライオンキングでハイエナのエド役だったお方でしょ?
セリフもないし、ハイエナたちが歌うシーンでも遠吠え的な合いの手で吠えるだけ。
なのにカジモドって、まったく想像がつきません。
巷では、カジモドではなくカネモドって言われているらしいけど、私はエドモドって呼んじゃうわ。
それくらいエド役のイメージが強かったから。
だからどんなエドモドカジモドになるか楽しみでもありました。

金本カジモドは、子どもっぽい無邪気さが伝わるカジモドでした。
ガーゴイルと話す時は、小学校の同級生と他愛のないおしゃべりをする無邪気な感じ。
そしてフロローと話す時は、従順で素直な感じ。
エスメラルダの前では、初恋の相手と話す恥ずかしそうな感じと、それでいて母親を慕う子どものようなキラキラした目で見つめるし。
金本さんって、身体は大きいんだけど、膝や腰をまげて歩く姿が子どものように見えるのは、その無邪気な表情からでしょうか。

しかし、最後にフロローへの憎悪に満ちた瞬間、身体がムクムクムク~っと大きくなったのにはびっくり。
「僕はとても強い」というセリフとよくマッチして、カジモドが怪物に見えましたもん。

そして、歌が上手い!
声は低めなんだけど、どの音も安定しているので聴きやすい。
しかも、低い声ながら高音はよく伸びる。
こんな歌の上手い方が、なぜにエドで遠吠え合いの手をやっていたのか不思議なくらい。
うーん。劇団四季の役者層の厚さ、恐るべしです。

川口フロローは怖くて気持ち悪い

川口さんは、フリーのミュージカル俳優さんなんですね。
しかも歌が上手くお芝居も上手でイケメンという口コミをみて、期待度マックス。

そして私は、川口フロローにやられました。
もうね、震えあがるほど怖いフロローでした。
唯一の肉親である弟のジュアンをかわいがっていた時の川口フロローは、夜遊びをする弟を「しょうがないなぁ」という表情で笑って見ているんですよ。
弟にはもっとまじめに勉強してほしいと願っているのに、目の中に入れても痛くないといった感じ。

その弟がジプシー女とかけおちして、一人息子(これがカジモド)を遺して病気で亡くなってしまう。
弟を正しい道へと導くことができなかった後悔を、フロローはカジモドを自分の思い通りに育て自分へ従わせることで、埋めようとしていたんですよね。

ところが神に仕えることが最大の幸せだと思っていたフロローの目の前に、美しいエスメラルダが現れたことで、フロローは次第に壊れていくんです。
エスメラルダに迫るフロローは、粘着気質で本当に気持ち悪かった。目がね、もうネチッこいんですよ。
そしてエスメラルダに「わかっているの?私を見るその目つき」と、ぴしゃりと拒否された時のフロローといったら!狂気に満ちた瞬間の表情にハッとしました。
目の演技だけで、こんなにも恐ろしさと気持ち悪さを表現できる川口さん、すごすぎます。

「地獄の炎」を歌う場面は、もはや理性を失い、欲望を押さえきれなくなり、狂っていくフロローなのですが、そのド迫力がすごくて、すごくて。
怖いよ~、こんな人が近くにいたら、不気味すぎる。

前回観た芝フロローは、こんな環境に育ったらこうなってしまうのはしかたがないかも・・・なんて、ちょっとだけ同情もしたし、かわいそうだな、なんてことも思ったのですが、川口フロローは、出会ったらヤバイ人。絶対に近づきたくない人。

本当に怖かった。
川口さん、お見事です。

宮田エスメラルダが超エロい

宮田愛さんを見ると、ウサギかリスの小動物を連想してしまいます。
かわいいお顔なので、ジプシー女のエスメラルダをどんな風に表現するのか楽しみでした。

エスメラルダは、最初に踊りながら登場するのですが、宮田エスメラルダはめちゃくちゃ色っぽい。
前回観た岡村エスメラルダと比べると、身体も小柄で華奢な感じだし、顔だって子どものようにかわいい。なのに、踊る姿がどうしてこんなにエロく見えるのでしょう。
手首をクネクネと回転させるところとか、スカートのスリットからのぞく脚が、女の私からみてもゾクゾクするほど妖艶。

岡村エスメラルダが、健康美体育会系女子な感じなのに対して、宮田エスメラルダは男を惑わす魔性の女って感じ。
なのに、カジモドに対してはまるで母親のような優しさが見えるんですよ。
ギャップ萌えっていうヤツですか?

こりゃ、フロローやフィーバス、カジモドだけじゃなく、誰だって惚れてまうやろー状態です。
宮田さん、劇団四季にはダンサーとして入団したんですね。
だから踊りがとっても上手なのに納得しました。

佐久間フィーバスは正統派イケメン隊長

「僕はどんな女の子でも好きだよ」
と、いけしゃあしゃあと言ってのけるフィーバスですが、佐久間フィーバスがイケメンで、そのセリフが合う、合う(笑)。

単に女たらしな隊長かと思いきや、エスメラルダと出会い、彼女を守ろうとする姿はかっこよかった。
フロローの暴走に立ち向かう時「パ~リの~人々よ~ こんなことーをー 許すのかーっ」と歌って登場するシーンは、正義のヒーローのようでした。
前回は、フィーバスのシーンはさほど印象に残らなかったのですが、今回は佐久間フィーバスがかっこよかったなぁ。
副隊長にも信頼されていて、部下思いの良い上司なのでしょう。

阿部クロパンのいやらしさにじみ出る

阿部よしつぐさんのクロパン。
これ、阿部クロパンというよりも、クロパンそのものでしょう?
阿部さんがクロパンを演じているのではなく、阿部さんがクロパン本人なんでしょう?
そう思うほどのはまり役だと思いました。

クロパンのしたたかさ、いやらしさ、腹黒さなどが、最初の登場の歌と踊りからにじみ出るんですよ。
いやぁー、あの足首回転させながら踊る姿、巻き舌で発声する歌、そしてちょっと小汚い浅黒い顔。
みていて笑いがこみあげてくるほど、イメージ通りの、いやイメージ以上のクロパンです。

カーテンコールで、カジモドやエスメラルダが素にもどって笑顔で手を振るのに、阿部クロパンは最後までクロパンの仮面を脱ぎませんでしたねー。
あ、クロパン本人なんだから、そりゃそうか。

劇団四季ノートルダムの鐘今回の感想

神奈川芸術劇場を訪れたのは初めてでしたが、とても快適な劇場でした。
音響も、四季劇場よりも良かったと思ったのは気のせいですかね?

劇団四季の開演は、時間通りきっちり始まるのですが、今回は5分くらい遅れて始まりました。
何かトラブルがあったのか心配しましたが、ひとたび始まるとノートルダムの世界が即時に広がりました。

ただ、今回は遅れて着席する人の多いこと、多いこと。
開演してから20分までの間に、5組くらいのお客さんたちが入ってきて、その都度気が散ってしょうがなかったです。
こんな素晴らしいミュージカル、最初から観ないともったいないのになぁ。

そんな私は、最初クワイヤの歌声から始まり、次第に歌声が大きくなっての音楽が加わり、舞台の上から大聖堂の鐘が下りてきたときに、すでに涙腺決壊。
2回目の観劇は、前回よく観えていなかったいろんな部分を見逃すまいとしているのに、涙でかすんで舞台が思うように見えないなんて、なんてこったい!

1回目の時とは、役者さんたちが全員入れ替わっていたので、まるで新たな作品をみているような感覚にもなりました。
だから劇団四季はやめられないのよねぇ。

ノートルダムの鐘、次は名古屋に行っちゃうんですね。
嗚呼、名古屋が遠い・・・。

 

ところが2か月後に、まさかのノートルダムの鐘3回目の観劇をしました。

劇団四季ノートルダムの鐘感想 三者三様の生きざまを観た
友人が「ノートルダムの鐘」を観たいというので、チケットを2枚とりました。今回は、私が行くのではなく、友人が他の誰かと行く...

コメント

  1. るり玉 より:

    ぎゃー!
    行ったの?行ったのね!
    あー羨ましい!(←慌てて打ったら恨めしいになって慌てた(笑))
    ほんっとに、羨ましいわ。
    私はいつあの鐘が見れるのかしら。。。

    キャストさんの中で唯一阿部よしつぐさんだけ分かる~。
    ジーザスでヘロデ王をやってて、めちゃ面白かったから覚えてる。
    エロ面白い、けど歌も上手くてすごく惹きつけられる人。

    キャストが違うと、空気も色も変わるから、
    ひとつの演目を全てのキャストで見たくなって何回も行っちゃうのよね~。

    今はオペラ座ロスで、気分が停滞中。。。
    シェイクスピア、悩んだけど諦めちゃった。。。
    あ、でもソンダンは広島に来てくれるから取るわ~(*´∇`)ノ
    ノートルダム、せめて京都まで来てくれたらなぁ~。

    • そらはな より:

      るり玉さんへ♪
      ぎゃーっ!行きましたよーっ\(^o^)/
      もうね、すべてが良かったです!
      るり玉さんも、いつか必ずノートルダムの鐘を観る機会が訪れますように。
      阿部よしつぐさん、シーザスにも出ていたんですか。
      すばらしい役者さんですよね。ほんとに惹きつけられました。
      ああ、オペラ座も楽しみ。
      だけど、今はノートルダムロスで、なんとか横浜公演中に行けないかしら?と妄想しております。
      無理だなー、無理だよなー。
      CD聴いて我慢しますか・・・。
      ノートルダムは、名古屋の次はきっと京都よ。そして福岡・・・って感じがするわ。
      ほんと、おっかけていきたい気分。

  2. ジュピター より:

    そらはなさん、こんにちは。

    ノートルダム、楽しまれている様子がひしひしと伝わってきます。
    そらはなさんは本当に人生を楽しんでいらっしゃると思います。
    ポジティブだし、本当に見習いたいです。

    地元でのソング&ダンス、チケット取りました!
    9月の公演が今から待ち遠しいです(^^)

    今回のノートルダムは、お一人で行かれたのですか?
    飛行機で移動し、観に行くその行動力はすごいですね。(しかも宿泊ですよね)

    私はフィギュアスケート観戦が好きなんですが、チケットが取れないこともあり、単独行動もダメなタイプなので、遠方での移動は最初からなしです。(・・;)
    一人で行動できれば一人前なのかも。

    これからもブログ楽しみにしています!

    • そらはな より:

      ジュピターさんへ♪
      わぉ!素敵!ソング&ダンス、楽しんできてください!(^^)!
      私もまた行きたいなぁ。
      今回のノートルダムは、娘と東京で待ち合わせして一緒に行きました。
      長男がこの春、東京へ転勤となったので、長男のアパートも訪ねてきました。
      子どもたちと別れたあとは、友達と待ち合わせして鎌倉の旅を楽しんできました。
      一人旅を楽しめるようになれば、なんだか一人前って感じがしますよね(#^^#)
      でも私は、思い出を誰かと共有したいので、誰かに声をかけて一緒に行っちゃうほうですかねー。
      フィギュアスケート観戦も、私はしたことがないので、一度は観てみたいなぁ。
      何事も、やってみることに価値ありだと思っています(#^^#)