好きな物や事、または人にどっぷりとハマって抜け出せなくなった状態を、ネット用語では「沼にハマる」と言います。
趣味の一つや二つに熱中し、多くの時間やお金を費やすということは誰にでもあるでしょう。
しかし、子どもの頃からこれといった趣味もなく、特に好きなアイドルもいなかった私が、今、まさに沼にハマっている状態は、人生初のことであります。
畑沼にかける時間
昨年から本格的に始めた家庭菜園。
本格的と言っても、あくまでの家庭菜園のレベルなので、所詮素人の遊びです。
だけど、休日は朝から日が暮れるまで、畑で時間を費やしている私は、もはや畑沼にどっぷりつかって抜け出せない状況になっているのでしょう。
今は仕事をしているので、畑にかける時間は週に通算2日程度といったところ。
しかし、新型コロナウィルスの影響で不要不急の外出は自粛するようになり、今年のゴールデンウィークの連続した4日間の休みは、一歩も家の門から出ることなく、ずーっと畑で過ごしていました。
もしも仕事がなかったら、よほどの悪天候じゃない限り、毎日畑にいるでしょう。
いや、悪天候ならば、野菜たちを守らなければなりませんから、その時も畑に出ているでしょう。
畑沼にハマった私の、畑に費やす時間は、なにもなければ毎日!と断言できます。
畑沼に費やすお金
5月初めに、これまで畑にかかった費用を計算してみたら、16,000円ほどでした。

その時は、今後はさほど買うものもないので、1年間にかかる家庭菜園の費用は2万円くらいかな?と算段していました。
実は、その後もちょいちょい色々買っています。
ホームセンターに行くたびに、いろんなグッズを目にして、欲しくなってしまうんですよね。
これが沼にハマるということ。
私にとってホームセンターは、超危険な場所となっています。
うっかり足を踏み入れたら、ズルズルと引き込まれてしまいます。
それでも私の畑沼にかかる費用は、月割りにしたら2,000円以内。
趣味として楽しむにはお手頃価格だと思っています。
沼にハマるメリット
なんといっても、精神的安定。そして安らぎ。
せっせと野菜の種や苗を植えて、成長過程を毎日眺めていると、本当に癒されます。
大きくなったといっては喜び、元気がないといっては心配し、害を及ぼす虫から守り、もう必死です。
でも、それが楽しいんです。
これって、まさに子育てと一緒ですよね。
手がかかる子ほどかわいいと言うように、とにかく野菜たちを大切に育てたい一心なのです。
沼にハマると人生がもっと楽しくなる
子どもの頃、特にこれといった趣味がなかったのは、毎日が新発見で初体験で、生きているだけで楽しかったからだと思います。
親元を離れて一人暮らしをするようになってからは、それこそ毎日がめまぐるしく変化し、生活すること自体を趣味のように楽しんでいたんだと思います。
子育て中は、とにかく子どもたちを育てなければという義務感もあり、自分のことは二の次でした。
休日も、すべて子どもの行事に費やしてきました。
つまり、ハマるような趣味がなかったというわけではなく、毎日をイベントのように楽しんで(時に苦しんでいたかも)過ごしていたからではないかなぁ。
人生の折り返し地点を過ぎた今、ようやく自分の時間をゆっくり楽しむ余裕もでき、そこでハマった沼が畑だったのです。
子育てから手が離れたというのに、やっぱり私は何かを育てたかったのかもしれません。
沼にハマるという言い方は、時に時間とお金を浪費して抜け出せないというニュアンスも含まれていますが、自分の身の丈をしっかりわかっていれば、浪費になることはありません。
沼にハマると、人生が豊かになります。
私が畑沼にハマっている様子を、部屋の中からガン見するハナ。
オカメインコのハナも私の沼のひとつです。
そして、今は休演が続いている劇団四季も、私の大きな沼なのです。
劇団四季沼の再開を願いつつ、今はじっと我慢して、今年は畑沼にどっぷりつかります。

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