スポンサーリンク

お中元お歳暮のやり取りはもう辞めたいと思っている

実は、お中元やお歳暮のやり取りは、もう辞めたいと思っています。
辞めたいのなら、相手に贈らなければいい話。
しかし、これがすんなりいかないので悩んでいます。

私自身のことではなく、高齢の母がずっと続けているお中元やお歳暮だからです。

スポンサーリンク

高齢の母の慣習

母が今でもお中元やお歳暮を贈っている相手は、自分の姉一家。
母にとっては唯一の親戚付き合いですから、何十年と続けてきた慣習となっています。

しかし、母もその姉も高齢となりました。
母の姉、つまり私の伯母は認知症が相当進み、もう家族の誰のこともわからない状態となっています。

なので、伯母に代わって毎年欠かさずお中元、お歳暮を我が家に贈っているのは、伯母の旦那様。
つまり私にとっての伯父が、毎年義理堅く我が家にお中元、お歳暮を送っているのです。

それが届くたびに母は「また贈ってきた」「こんなにたくさん寄こしてどうすればいいの」「本当に義理堅い人だよ」と、ひとしきり文句(←と、私には聞こえる)を言った後、お返しの品を私に丸投げします。


アンタがテキトーに返してやってちょうだい。

そして我が家でも、毎回お返しする品は、イオンのギフトカードと決まっています。
このパターン化されたやり取りは、もう十数年もずっと続いています。

スポンサーリンク

私はこうしてお中元お歳暮を辞めました

そんな私も、以前は欠かさず、お中元お歳暮を贈っていたものでした。
相手は、夫の実家と、その親戚。
特に夫の親戚は、夫のことをめちゃくちゃかわいがってくれていた叔父、叔母ですから、本当に感謝の気持ちを込めてお中元お歳暮を贈っていました。

しかし数年前。
叔母から「もうお互い、こういうやり取りはやめましょう」という提案がありました。
叔父叔母も、高齢となったため、容易に贈答品を発送する術が難しくなったのだと思います。

叔母から先に言い出してくれたおかげで、私もお中元お歳暮を贈るのはスッパリと辞めることができました。
もちろん夫の実家へ帰省した際には、手土産を持って叔父叔母宅を訪ねますが、毎年何かを贈らねばならぬ…という義務感からは解放されました。
本当に叔母には感謝しています。

ほどなく夫のお父さんが亡くなり、お母さんは認知症となり施設へ入りましたので、夫の実家へのお中元お歳暮も自然消滅しました。

自分でやれなくなったら辞め時だと思う

母は、毎回お中元お歳暮が届くたびに「困った、困った」を連発し、最後は私にお返しを一任します。

1万円を私によこし、「これでテキトーに何かやってくれ」と言います。
例えば母が「大好きな〇〇のお菓子を贈ってちょうだい」などと言うのなら、私は喜んでそれに応えるでしょう。

しかし、認知症の症状が出ている母はそんなことを考える余裕などありませんから、「何かテキトーに」ということになります。
そんな気持ちのないやり取りだったら、もう辞めたらいいのに・・・と毎回思います。

以前母が届いた品物を前に、あまりにもブツブツ文句を言うので、
「そんなに大変なら、もう辞めたらいいんじゃないの?」と言ったことがあります。

「辞めるなんてできるわけがない!」と母は怒りました。

私が近くに住んでいるから、母の希望を叶えられるけれど、母が一人暮らしだったらどうしていたんでしょうね。
自分でお中元お歳暮を選んだり手配ができなくなった時点で、もうそういった義務感からのやり取りは辞めたらいいのに・・・。
毎回、切にそう思います。

その点、夫の叔母はとても賢明だったなぁ・・・と、今更ながら思うのです。

今年はさらに無限ループに陥っている

父が亡くなってから、母は一段と認知症の症状が進みました。
なので、毎回私に「お返ししてちょうだい」と1万円を寄こし、その翌日には、再び1万円を手に持って現れます。
「これで何かお返しをしてちょうだい」と。

もちろん毎回母へは「もうお金は受け取っているから」と説明するのですが、母の行動は、1~2週間も繰り返されます。

そして、私が伯父伯母にギフトカードをお返しし、向こうから「届きました」と電話がくると、母の繰り返される行動はピタリと止みます。
それが昨年までのパターンでした。

しかーし。
今年はダメでした。

もう1週間以上も前にお返しはしたというのに、その後も毎日母がやってきて言うのです。
「〇〇が届いたから、何かお返ししてちょうだい」と。

冷蔵庫を開けるたびに、届いた品物が目に付くようで、それを見るたびに母が私に言いにくるというわけです。
母は、伯父から電話をもらったことも、今年は忘却の彼方のようで、私はいったいいつになったら「お返ししてちょうだい」という無限ループから脱却できるのでしょうか。

母が毎日眺めているノートには大きな字で「お返し済」と書いたのに。
こりゃ、冷凍庫に入っているウナギやアイスクリームにも「お返し済」と大きく書かなきゃならないかな。

お中元やお歳暮など、モノのやり取りを辞めたところで、相手との縁が切れるわけではありません。
相手を思う気持ちを伝えるチャンスはいくらでもあります。

しかし、高齢の母にとっては難しいことなのかなぁ。
可能な限り母の望みは叶えてあげたいけれど、私自身は義務感で付き合うのではなく、気持ちでお付き合いしたいなぁと思う今日この頃です。

コメント

  1. ゆきこ より:

    子供達が結婚したら、その親御さんとのやり取りが始まりますよー
    うちの親も70代に入り、「そんなのもうやめればいいのに」と何度言ってもやめません…
    友人の親は「娘の立場が悪くなったら大変だから」と言って続けているとか。
    困ったしきたりですね( `H´)

    • そらはな より:

      ゆきこさんへ♪
      子どもの結婚とともに、新たな親戚関係ができるんですもんねぇ。こういう付き合いも発生するんですね。
      相手にカドが立たないように、お中元やお歳暮を辞めることって、難しいですよね。
      目上の人のほうから、切りだしてくれたらいいのになぁ・・・と思っています。
      でも、相手が辞めることを望んでいなければ、これまた延々と続けることになるのかなぁ。
      付き合い方って難しいですね。