いつか星野リゾートに泊まれたらいいな、と思っていたら、その日は思っていたより早くやってきました。
しかも奥入瀬渓流という大自然に囲まれたすばらしい立地の星野リゾート奥入瀬渓流ホテルです。
寝るのがもったいない、それでいて早起きしたくなる、そんな星野リゾート奥入瀬渓流ホテルに宿泊しました。
ホテル全体が美術館のよう
星野リゾート奥入瀬渓流ホテルは、正面玄関を入った途端、まるでどこかの美術館に来たかのように思えます。
フロント前のソファーは、苔をイメージしたやさしいグリーン。
バックの壁には、奥入瀬渓流がやさしい色調で描かれていて、まるで森に迷い込んだかのようにさえ思います。
奥のロビーには、岡本太郎作の大暖炉。
まさに「芸術は爆発だ!」と思える印象的な作品が、美術館かと思えるほどすばらしい。
さらに大きな窓に奥入瀬の森が、まるで絵画のように広がります。
このホテルは東館と西館があり、西館のラウンジにも岡本太郎作の大暖炉河神があります。
ものすごいインパクトです。
しかし、私の心を揺さぶったのはこの風景。
早朝、雨上がりの美しい森が、一枚の絵画のように目に焼き付いて頭から離れませんでした。
この美しい絵画をいつまでもいつまでも眺めていられるように、椅子が窓に向かって配置されています。
豆から淹れるおいしいコーヒーも、いつでも何杯でもいただくことができるので、ラウンジでボーっと過ごすのも贅沢な時間。
ホテル内はどこを歩いても、美しい美術作品に出合えます。
市松模様の木でできた椅子も、すごくステキです。
ひょうたんランプは、ひとつとして同じものがない幻想的で美しい灯。
小さな奥入瀬を表現した苔玉も、ホテルの美術館を彩る一品ですね。
東館1Fの青森りんごキッチンに繋がる廊下には、魅せるりんごの保存をしています。
貯蔵庫に入れるよりも、こういった視覚で楽しませてくれるのが、やっぱり美術館っぽいなぁと思ってしまいます。
ビュッフェレストラン青森りんごキッチンの天井の灯りも、たくさんのりんごたち!
ホテル内は、どこへ行ってもどこを歩いても、つねにヒバの心地よい香りが溢れていて、とても癒されます。
美術館より美術館っぽい、そんな星野リゾート奥入瀬渓流ホテルでした。
星野リゾート奥入瀬渓流ホテルのアクティビティ
ホテルでは、奥入瀬を満喫するためのアクティビティが数多く用意されているので、1日中ホテルに滞在しても飽きることがありません。
奥入瀬渓流を歩いて散策するための無料シャトルバスが、1時間おきにホテルから雲井の滝まで運行しています。
朝6時からホテル発渓流行きのバスが出ますから、早朝の渓流散策もとてもステキだと思います。
このホテルの目玉である「渓流モーニングカフェ」は、早朝4:50~5:50までオープンするカフェ。
朝、まだ渓流散策の人たちがいないブナの森で、おいしいコーヒーをいただくことができます。
宿泊者であれば無料で利用できますが、定員は50名で、毎回すぐに埋まってしまうほどの大人気アクティビティです。
▪時間:4:50~5:50
▪場所:奥入瀬渓流中流域
▪料金:無料
▪定員:50名
▪申し込み:前日20:00まで
毎日夜に開催される「森の学校」は、地元のネイチャーガイドさんなどが講師となり、奥入瀬渓流の魅力を教えてくれます。
奥入瀬渓流や十和田湖のことがよくわかり、さらに興味が湧き、この講義を受けたらまた奥入瀬渓流散策に行きたくなってしまいます。
▪時間:①19:00 ②21:00
▪料金:無料(予約不要)
▪場所:西館2Fラウンジ河神
西館2Fでは、ひょうたんに穴をあけてオリジナルのランプも作ることができます。
▪時間:①10:00 ②13:00 ③16:00
▪体験時間:60分
▪場所:西館2F体験スペース
▪料金:5,000円
▪申し込み期限:開始時間10分前まで
▪定員:各回8名
他にも、奥入瀬渓流のガイドツアーや苔散歩、渓流釣りツアー、フライフィッシングツアー、星空観賞会、蛍鑑賞会などなど、たくさんのアクティビティが用意されていて、時間がいくらあっても足りません。
詳細は公式HPよりご確認ください。
私は、奥入瀬渓流ホテルでランチをいただいたあと、無料シャトルバスにて渓流散策をしました。
小雨混じりのお天気でしたが、ホテルでは長靴と傘を貸し出ししていて、大変助かりました。
早朝や夜のアクティビティで寒い時は、ベンチコートの防寒着も貸し出ししています。
渓流散策後にチェックインを済ませ、そのあと外湯である「八重九重の湯」へ行きました。
西館2Fからシャトルバスが出ていますが、ホテルのスリッパで行くことができます。
出典:奥入瀬渓流ホテル公式HP 八重九重の湯 https://www.oirase-keiryuu.jp/hotspring/
人生初の混浴露天風呂でしたが、湯浴み着というものを着てお風呂に入ります。
だけど、着衣でお風呂に入るのは、身体に着物がまとわりついて、正直快適とは言えませんでした。
なお、20:30以降は女性専用となるので、この時間帯を利用するのもありですが、「森の学校」へ参加したかったので、夕方の混浴時間帯となりました。
ちなみに八重九重の湯は、洗い場はありません。
大自然の中で温泉につかるだけのお風呂なので、夜には内湯である渓流露天風呂に入りました。
さて、八重九重の湯から戻ったあとは、西館ラウンジでおいしいコーヒーを飲みながら、友人たちとのおしゃべりに花が咲きました。
売店で、青森に特化したお土産品をみるのも楽しいひと時。
展示されている奥入瀬の四季の写真をみると、季節を変えてまた来たいなぁと思ったり。
こんな感じであっという間に夕食の時間となりました。
星野リゾート奥入瀬渓流ホテルの夕食ビュッフェ
りんごの魅力をまるごと体感してほしいというビュッフェレストランが「青森りんごキッチン」。
何を食べても、どれを選んでも、どれもこれも全部おいしいものばかりでしたよ。
帆立やローストビーフは目の前で焼いてくれます。
野菜が豊富で、ドレッシングもたくさんの種類があります。
実は私、ビュッフェって、イマイチ好きじゃないのですよね。
それは、自分でいちいち立って取りにいかなければならないっていうのが、この歳になって面倒になったというのもひとつの理由ですが、ビュッフェを好まない最大の理由は、「なんだか汚らしく感じるから」。
各自がめいめいに取ったあとの大皿って、美しくないですよね。
決して潔癖症ではないんですよ?
でも、ごちゃっとした料理の感じがあまり好きではないのです。
ところが、さすが星野リゾートです。
何度もスタッフが来ては、大皿を交換したり美しく盛り付けしたりと、常にきれいな状態が保たれているんですよ。
さらにテーブルに周ってきては、おすすめの料理を置いていってくれる。
食べ終わったお皿はすぐに引き取りにきてくれるといった、気配り心配りがすばらしかったです。
では、いただいた料理を写真で一気にご紹介です。
全部いただきたいので、みんなひと口分ずつ持ってきましたが、それでもまだ食べていないものがたくさんありました。
飲み物は、冷たいほうじ茶に王林のリンゴジュースとふじのりんごジュース。
デザートのケーキもいくつかあったのですが、これ以上お腹に入りませんでした。
大満足。
星野リゾート奥入瀬渓流ホテル朝食ビュッフェ
続いて、朝食ビュッフェはこちら。
朝ごはんとは思えないほどの品数とクオリティの高さ。
もちろん和食のご飯に納豆などというチョイスもありましたが、やっぱり私はパンが好きなんだなぁ。
では、朝食ビュッフェでいただいたものをご紹介。
ゆうべあんなに食べたのに、朝からよく食べるよ、ホント。
パンが好きだといいながら、ラーメンにいくら丼まで食べるという、底なしぶり。
だって、すごくおいしいんだもの。
スタッフに「牛乳プリンがおススメです」と言われれば、それまたいただく。
ふだん朝はコーヒー1杯の朝食で済ますことが多い私が、よくもまぁ、食べた、食べた。
おいしいものって罪だわね・・・。
星野リゾート奥入瀬渓流ホテルのお部屋
最後に、お部屋の様子です。
私たちが泊まったお部屋は「なごみ和室」というお部屋でしたが、当日アップグレードしていただいて「渓流和室」になった模様です。
畳にお布団が最初から敷かれていますが、10cm以上のベッドマットの上に「エアウィーブ」というマットレスパッドが敷かれていて、これがとーっても寝心地が良くて快適でした。
多分私がこれまで泊まったことのあるベッドで一番です。
お部屋は3Fで、窓の下には渓流が見えます。
さらに、オプションで渓流テラス朝食がいただける場所も見えます。
窓に向かって置かれているソファーは座面が広くて座り心地がとても良い。
40インチのテレビもあるけれど、星野リゾートでは他にやりたいことがたくさんあって、部屋でテレビなんて見ている暇はありませんでした。
冷蔵庫の中には、奥入瀬の水とりんごジュース。
これ、無料です。
お部屋のデスクも、ここにゆっくり腰掛ける暇なんぞありません。
お部屋に置かれたお菓子も、お茶も、まぁー飲み食いするヒマなんてありゃしない。
お風呂に行くときは、こんな小粋な籠を持っていきます。
さらに二股に指先が分かれた靴下までついています。
24時間じゃ全然足りない星野リゾート奥入瀬渓流ホテルでした。
全国にある星野リゾートの1年以内のリピート率は、21%という驚異的な数字ですが、今回宿泊してみての納得です。
私は、1年以内は無理だけど、また絶対に来ようと思ったホテルでした。
秋の紅葉シーズンは、激混みだろうなぁ・・・。
コメント
そらはなさん、ありがとうございます!美しいものに心癒やされ、美味しいものに心踊り、日常を忘れて過ごす休日…と、私も妄想旅行を満喫させていただきました(笑)
これまでは、ホテルは泊まるだけ!って旅ばかりでしたが、(子ども達にお金がかからなくなったら)こういう旅もしてみたいなぁ。理想はホテルでのんびり温泉&読書。でも結局はあれやこれやとはしゃいでしまいそうな予感です^^;
さくらゆさんへ♪
妄想旅行していただけましたか(#^^#)
それはよかったです。
私も、ホテルは寝るだけなんだから、いつもは安いところを選ぶのですが、ホテルライフを満喫するというのもとてもいいものですね。
これも歳をとったせいかなぁ。
温泉でのんびり読書っていいですね。
私も、そんな時間の過ごし方をしてみたい。