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実家の押し入れを開けたら絶望感 親世代の価値観と私の決意

実家の押し入れを開けた瞬間、心がズシリと重くなりました。

敷布団が4組、座布団が22枚、夏用のゴザ座布団が6枚。
そして、古びた風呂敷や使い古したタオルまでもが詰め込まれていました。
少なくとも10年近く、これらが使われた形跡はありません。

「これをどうすればいいのだろう…」
ため息が漏れ、目をそらしたくなる光景です。
しかし、その中には親世代の価値観や、時代の移り変わりが刻まれていることにも気づきました。

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なぜこんなに物が溜まってしまったのか?

かつて、この押し入れの中身は「必要なもの」でした。

私が小学生だった頃、祖母の葬儀が自宅で行われた際、たくさんの座布団が活躍しました。

父は友人を招いて食事会を開くこともあり、母は自宅で洋裁教室を開いていました。

そのため、押し入れに収められた道具の数々は、来客をもてなすための「必需品」だったのです。

しかし、生活スタイルは時代とともに変わります。

これらの道具が最後に使われたのは、9年前の父の葬儀。

それ以降は役割を終え、押し入れの奥で時代に取り残されてしまいました。


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決意した「捨てる」という選択

母が老健施設に入所した今、この押し入れと向き合う必要性を感じています。

親の持ち物に手をつけることには抵抗がありました。
しかし、もうその言い訳は通用しません。

座布団22枚!

押し入れを開けた瞬間に湧き上がった絶望感。

それでも、「片付けが終われば新しい風が吹き込むかもしれない」という希望を頼りに、まずは手をつけやすいものから片付けを始めることにしました。

最初に取り出したのは夏用のゴザ座布団。
紐でまとめて処分の準備をしました。

小さな一歩 コツコツと

小さな一歩ですが、この一歩が未来の私を楽にしてくれると信じています。


高齢になると片付けは難しい

物を捨てられない背景には、高齢者特有の心理があります。

母の口癖は「(まだ使えるのに)捨てるのはかわいそう」。
戦争や物のない時代を経験した親世代にとって、「もったいない」という思いは深く根付いています。
また、物が役目を終えたことを受け入れにくい心情もあるのでしょう。

しかし、その結果、押し入れや家全体に不要な物が増え、最終的には子どもたちが片付けを引き受けるしかありません。

絶望感の押し入れ

この押し入れは、その現実を私に突きつけてきました。

自分の荷物は子どもに残さない

この経験から、私は「3年使わなかったものは手放す」を心がけています。(本当は1年を目処にしたいところですが…)

こうすることで、家の中はスッキリと保たれ、物に支配されない暮らしが実現します。

必要なものがあれば、そのとき新しいものを購入すれば良い。
大切なのは「今、自分が本当に必要としているもの」を見極めることです。

これを意識することで、次世代に負担を残さずに済むと考えています。

押し入れ片付けのコツ

押し入れや実家の片付けるポイントとして

  1. 手をつけやすいところから始める
    大きなものや、明らかに使っていないもの(壊れたもの、10年以上使っていないもの)を優先的に処分する。
  2. 処分方法をリサーチする
    座布団や布団は自治体の粗大ごみ回収を利用するほか、リサイクルセンターや寄付団体に持ち込む選択肢もあります。
  3. 一度に片付けようとしない
    小さなスペースごとに区切り、一つずつ進めると無理なく片付けが進みます。

おわりに

押し入れを開けた瞬間に感じた絶望感は、今では少しだけ薄れています。
それは、小さな一歩を踏み出したからです。

雪が溶ける頃には、敷布団を処分場に持ち込むつもりです。
その頃には、押し入れにも新しい風が流れていることでしょう、きっとね。

 

 

コメント

  1. さくらゆ より:

    そらはなさん
    そうですね。未来の自分を助けるためと思えば、私も少し頑張れそうです。
    毎週末、父のための作り置きで実家のキッチンに立つ時間が長く、煮えるのを待つ間に引き出し一つから片付けを始めています。これから母が多少回復したとしても、もうキッチンに立つことはないのだろう…と思うと寂しいですが、あくまで淡々と片付けるようにしています。少しずつ、父にもバレないよう(笑)

    • そらはな より:

      さくらゆさんへ
      親が、だんだんいろんなことができなくなっていく姿をみると、本当に悲しくなりますよね。
      でも、その段階を乗り越えると、感情的にならずに淡々とできるようになったような気がします、私の場合。
      さくらゆさんは、ご実家と離れて暮らしているので、大変ですよね。
      でも、1人の人間ができることは限られていますから、みんなで分担できるとよいですね。
      どうか必要以上に背負うことのないように。