畑のパプリカは、11月になってもいまだに実をつけていますが、これがちっとも赤くなりません。
季節はすっかり秋。
この先は十分な日照時間も気温も望めないのだから、もはやパプリカが色づくのは絶望的。
緑のまま収穫して、きれいに色付かせるために何か良い方法はないかなぁ・・・と考えているところです。
パプリカ栽培が難しいとされる理由
パプリカを栽培するのは今年で2年目。
害虫被害もあまりないし、ほとんど手もかからないため、パプリカはとても育てやすい野菜だと思っていました。
ところが、パプリカ栽培は意外にも難易度は高めなのだそう。
その理由は、定植から収穫までとても時間がかかるということ。
2020年5月5日 パプリカの苗定植
今年5月初めに定植したパプリカは、緑色の実をつけるまで約2か月かかりました。
2020年8月5日
この緑色のパプリカが完全に赤や黄色に色付くのは、さらに2か月後。
つまり、9月にならないと完熟したパプリカは収穫できないということになります。
2020年8月24日
それでも一番早く実をつけたものは、8月下旬には赤くなりました。
パプリカが赤くなる条件
しかし、冷涼地秋田ではパプリカが赤く色づく頃には、すっかり秋の気配。
気温も下がるし日照時間も少なくなるので、完熟して色付くのは難しくなります。
これが、パプリカ栽培が難しいとされる理由なんですね。
だったら、トマトのように緑色のものを収穫して、室内に置いておけば追熟して赤くなるか?といえば、そうでもないのです。
緑色のパプリカは、いつまでたっても緑色のままで、そのうちシワシワになってくるんです。
あれこれ調べた結果、パプリカの果実表面の10%以上が色づいたものであれば、室内で追熟可能だということがわかりました。
追熟して赤くなる条件としては、室温15~20℃で太陽の光を十分当てることです。
畑のパプリカは、まだたわわに実っているけれど、11月になって葉っぱもすっかり萎れてきました。
なので、ほんの少しでも色がつき始めたパプリカを収穫して追熟させてみることにしました。
室内で追熟させてみた結果
収穫したパプリカは、本当にわずかに色が変わり始めたかな?という程度のもの。
夏の時のような、鮮やかな緑色ではなくなっていますが、しかたあるまい・・・。
これをリビングの窓辺に置いておきます。
室内はお天気の良い日であれば室温も20℃は超えますが、雨の日は20℃を下回ります。
それでも2日後には、パプリカが赤くなってきました!
まさかここまで色の変化が起こると思っていなかったので、びっくりです。
そして4日後には、全体的にパプリカが赤くなりました。
ただし、赤色というよりはオレンジ寄りの赤。
やっぱり夏の時のような燃えるような赤色ではありません。
そして6日後。
調子にのってそのまま室内に置いていたら、水分がぬけてシワシワになってきました。
赤や黄色のパプリカの収穫量を増やすには
今年、パプリカ栽培でわかったこと。
冷涼地秋田では、パプリカを畑で完熟させるのはなかなか難しい。
赤や黄色に色付いたパプリカの収穫量を上げるためには
▪9月のうちに少しでも色付き始めたパプリカを収穫して室内で追熟させたほうが合理的
そんな結論に達しました。
さらに、室内で追熟させる際にビニール袋に入れたほうが、水分の蒸発も少なくシワシワになりにくいのではないかなぁ?
そんなことも思ったので、これは今後の課題です。
野菜を育てるのって奥が深いなぁ。
それゆえ、毎年発見があって楽しい!
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