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緑色のまま収穫したパプリカを赤く追熟させる方法

家庭菜園でパプリカを栽培するようになって早6年。

栽培の難易度が高いと言われるのは、赤く色づくまで時間がかかるからです。
では、緑色のまま収穫したパプリカを、赤くするにはどうしたらよいのでしょう。

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パプリカ栽培が難しいとされる理由

パプリカは、害虫被害もあまりないし、ほとんど手もかからないため、とても育てやすい野菜だと思っていました。

ところが、意外にも栽培の難易度は高め。
その理由は、定植から収穫までとても時間がかかるからです。


5月 パプリカの苗定植

5月初めに定植したパプリカは、緑色の実をつけるまで約2か月かかります。

 


2020年8月5日

緑色の実が、赤や黄色に色付くのは、さらに2か月かかります。
つまり、9月にならないと完熟したパプリカは収穫できないということになります。

 


8月下旬

9月に入ると一気に秋めいてくる北国秋田では、それから色づくのはなかなか大変なのですよね。

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パプリカが赤くなる条件

地球温暖化の影響か、秋田でも昨年の9月は真夏並みに暑かったのですが、それでも夜になれば気温も下がります。

また、日本海側では日照時間も少ないため、さらに色付くのは難しくなります。

だったら、トマトと同じく緑色のパプリカを収穫して、室内に置いておけば追熟して赤くなるのか?といえば、そうでもないのです。

緑色のパプリカは、いつまでたっても緑色のままで、そのうちシワシワになってくるんです。

そこで、あれこれ調べてみたのですが、パプリカは果実表面の10%以上が色づいたものであれば、室内で追熟可能だということがわかりました。

室温は15~20℃で、窓辺に置いて太陽の光を十分当てることが必要です。

室内で追熟させてみた

そんなわけで以前、11月になって収穫したパプリカを、室内で追熟させました。

11月の収穫では、夏の時のような鮮やかな緑色ではなく、くすんだ緑色です。
これをリビングの窓辺に置きました。

お天気の良い日であれば室温も20℃は超えますが、雨の日は20℃を下回ります。

 

それでも2日後には、パプリカが赤くなってきました。

 

そして4日後には、全体的にパプリカが赤くなりました。
ただし、赤色というよりはオレンジ色。

やっぱり夏の時のような燃えるような赤色ではありません。

 

そして6日後。
調子にのってそのまま室内に置いていたら、水分がぬけてシワシワになってしまいました。

赤や黄色のパプリカにするには

冷涼地秋田では、パプリカを畑で完熟させるのはなかなか難しい。

なので、9月のうちに少しでも色付き始めたパプリカを収穫して、室内で追熟させたほうが合理的。

そんな結論に達しました。

 

さらに、室内で追熟させる際にビニール袋に入れたほうが、水分の蒸発も少なくシワシワになりにくいのかもしれません。

パプリカりんりん・らんらん

そんな中、昨年から栽培しているのが、カネコ種苗の鈴なりパプリカりんりん&らんらん。

▲パプリカらんらんのほうが大きく成長しています

写真右側が赤いらんらん、左側が黄色のりんりん。
早生品種なので、実がつくのも早いし色づくのも早い。

日照不足の冷涼地にはもってこいですよね。

 

▲パプリカりんりん(赤)

5月に苗を定植しましたが、真っ赤に色づいたパプリカりんりんの初収穫は、7月初め。
定植から収穫まで2ヶ月というスピードでした。

 

▲パプリカらんらん(黄色)

実が小ぶりなのも食べきりサイズでちょうどよいです。

うまく育てれば、1株で100個の収穫を望めるそうですが、昨年は猛暑のせいなのか、私のせいなのか、そこまで鈴なりにはなりませんでした。

それでも、味は普通のパプリカと一緒で、完熟したものはほんのり甘みもあります。
もちろん緑色のものもおいしくいただけます。

 


▲2023年11月パプリカりんりん&らんらん収穫

結局、気候風土に合った品種を植えるのが、赤いパプリカを収穫する一番の方法ですかねぇ。

 

 

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