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初心者には簡単ではなかったラディッシュの育て方 2年目の栽培記録と昨年との比較

「ラディッシュは二十日大根とも呼ばれ、栽培期間が短く初心者でも簡単に育てられます」

と言うのは、嘘です。
いや、嘘と言ったら弊害がありますから、JAROジャロです。
昨年、初めてラディッシュを育てましたが、「初心者でも簡単に」というのは大げさで、そんな簡単にはいきませんでした。

そんな昨年の経験を活かし、今年のラディッシュの栽培記録です。

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ラディッシュの種まき

ラディッシュの種を蒔いてから、実際に収穫できるのは30日ほど経ってから。
つまり二十日大根の20日というのは、ちょっと「盛ってる」のですが、いずれにせよ1カ月程度で収穫できる野菜は、成長過程を見ているだけでも楽しいものです。

さて、今年はアタリヤ農園の「赤丸はつか大根」の種を蒔きました。
この種は、昨年秋に種まきしようと買ったものですが、諸事情により使わずにいたものです。
種の有効期限は1カ月前に切れていますが、たいていは発芽しますから大丈夫です。(これまでの経験による)

 

2020年4月14日

種まきは、支柱を使って溝を作り、そこへ等間隔で種を並べていきました。

大事なことは、同じ深さに等間隔で種を蒔くこと。
同じ深さに蒔くのは、発芽時期をそろえるため。
等間隔で蒔くのは、種の発芽率を確かめるためです。

最初が肝心とはよく言ったもので、これを適当にやると後々苦労することになります。

 

2019年4月14日

昨年は上記のように指で線を引いて溝を作り、そこへ2cm間隔で種を蒔きました。(すごいテキトーな感じ)

指でガーっと溝を作ると、当然のごとく深さは均等になりませんから、発芽するのもバラバラになります。
きちんと支柱などを使って溝を作るほうが賢明です。
無知なゆえに、こういうところを適当にやってしまう1年前の私でした。

種を蒔いたら土をかぶせ、軽く手で転圧することも大事です。
種と土を密着させて、水分を吸収しやすくするためです。

最後に水やりをして種まきは終了です。

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ラディッシュの発芽

ラディッシュが発芽したのは、種を蒔いてから7日後のことでした。

2020年4月21日

同じ深さに種を蒔いたので、発芽もほぼ同時期に出そろいました。
みんな一斉に土の上から顔を出す姿は、超萌えます。

 

2019年4月21日

昨年は、ご覧の通り発芽する日がバラバラで、成長にばらつきが見られました。
って、適当に種を蒔いた私のせいなのですが。

この時は、種を蒔くのが早すぎたせいだと思っていたのですよね。

ラディッシュの本葉と間引き

ラディッシュの本葉が出てきたのは、種をまいてから2週間後のこと。

2020年4月28日

4月は肌寒い日が続き、日中の最高気温も10℃に達しない日が多かったので、成長もゆっくりです。

 

2020年4月28日

隣と重なり合っているところを間引きしました。
きちんと整列していて、かわいらしい姿です。

 

2019年4月26日

ちなみに昨年は、12日めで本葉がすでに2~3枚出ています。

 

2019年4月26日

そして、この時も同じく間引きをしていますが、写真奥にはやっと双葉が顔を出したものもあり、いかに発芽がバラバラだったのかがよくわかります。

 

さて、今年の2回目の間引きは、種まきから20日めに行いました。

2020年5月4日

隣の葉っぱと重ならないように間引いたので、4~5cm間隔となりました。

 

2020年5月4日

同時に、追肥をしました。
肥料を側面にパラパラとまいて、土と混ぜ込みながらの株元に土寄せをしています。

 

2020年5月9日

気温の上昇のせいか、はたまた追肥をしたおかげか、25日めには本葉がこんなにも伸びてきました。

ラディッシュの収穫

ラディッシュを収穫したのは、種まきから33日目。

2020年5月17日

茎が立ってきて、土の表面に真っ赤なラディッシュが顔をのぞかせるようになれば、収穫時です。

 

2020年5月17日

大きそうなものを10個ほど収穫しました。
真っ赤でまんまるなラディッシュです。

 

2019年5月17日

実は、昨年も33日目に収穫しています。
この時は、葉っぱや株の大きさを見て収穫したのではなく、種をまいてから1カ月が過ぎたので、試しに収穫してみた…と言ったほうが正しいです。

葉っぱも思っていたより大きくなりませんでしたし、相変わらず成長具合もバラバラです。

 

2019年ラディッシュ初収穫

昨年はレインボーラディッシュを育てたので、赤や白のラディッシュがありますが、カタチがちょっとイビツ。

それでも初収穫はとてもうれしかったのを覚えています。

ラディッシュ栽培のトラブル

昨年、初めてラディッシュを育てた時には、いろいろトラブルもありました。

2019年ラディッシュ実割れ

実が縦に割れていたのもそのひとつ。

収穫時期が遅れたというのが、考えられる原因です。
思っていたよりも大きくならなかったので、収穫のタイミングを逃してしまいました。

 

2019年ラディッシュ害虫被害

また、まんまと実をかじられているラディッシュもいくつかありました。

明らかに害虫被害ですが、昨年はなんの虫なのかよくわかりませんでした。
しかし、これはネキリムシ一族であるカナブンの幼虫でしょう。

 

しかし!
今年は、なにひとつトラブルもなく、順調に成長し、まるまると大きなラディッシュが収穫できました。

2020年5月17日

これは、昨年の経験をもとに、いろいろと対策をしたからです。

ラディッシュ栽培のために今年やったこと

1.保温

ラディッシュの発芽適温は15~25℃ですから、4月中旬の種まきはまだ早いです。

【ラディッシュ】
発芽温度: 12~28℃
発芽適温: 15~25℃
発芽日数: 2~5日
収穫までの日数: 20日~50日

なので、今年は不織布でトンネル掛けをし、保温につとめました。

 

不織布トンネル

同じ畝には水菜の種を蒔いていますので、アブラムシなどの害虫対策でもありました。

4月は日中の最高気温が10℃前後と肌寒い日が続きましたが、不織布のおかげで順調に成長したと思います。

2.ネキリムシ対策

今年は種を蒔く前に、土の中へダイアジノン粒剤を混ぜて耕しました。

昨年の夏以降はネキリムシ被害が多発し、いろいろな野菜がほとんど収穫できなかったという嫌な思い出がありますので、今年は土の中に潜むネキリムシ一族を一網打尽にしようと思っていました。

ダイアジノン

ダイアジノンを蒔いて翌日から数日間は、土の上でお亡くなりになっているネキリムシ一族をよく見かけましたので、本当によかったと思いました。

もちろんこういった薬を使用するからには、畑の面積に対する使用料をきっちりと計って使いました。
畝の面積をちゃんと考えて作るということは、後々こういうことにつながるのだということを初めて学びました。

おかげで、今のところ大きな害虫被害はなく、ラディッシュもつやつやできれいなものが収穫できました。

 

ラディッシュがルビーのように美しいので、今年は採れたてをピクルスにしました。
見た目がかわいくて、テンションあがります。

野菜を育てるということは、天気や気候や風速は1日とて同じ時はありませんし、土壌環境も日々変化していくので、何年経験しても、常に初心者のような気持ちです。
だから、毎日発見と驚きと感動を与えてくれるのです。

早く退職して、毎日ずーっと野菜たちと向き合っていけたらどんなに幸せかしら。
最近そんなことも考えたりしてます。

 

*この記事は2019年5月にアップしたものを加筆修正しました。

 

コメント

  1. でぶねこ より:

    ラディッシュ、綺麗にできましたね~~~^^♪
    レインボーってあるんですね! これは楽しみですね!
    私も何度かラディッシュは栽培しましたが、やはり何物かに食われているものがありましたよ、そういえば。。。--;
    ネキリ虫の仕業だと思いますが、できれば農薬は使いたくないですよね。ダイアジノン、私も買ったのですが、じつは使っていません。たくさん収穫したなかで半分以上食われてしまったら農薬も考えますが、自分で育てるものはできるだけないほうがいいですものね。

    コンパニオンプランツとして、マリーゴールドやニンニク、イタリアンパセリ、水仙などもネキリ虫には効果があるようです。ニンニクやトウガラシなどを焼酎で漬け込んで薄めた自作の虫よけなども使ったこともあります。
    ネキリ虫には何種類かあるようですが、カナブンはどうやら無罪、よく似たコガネムシやヨトウムシ、カブラヤガなどが犯人のようです。私、カナブンとコガネムシは同じだと思っていたのですが、カナブンはカブトムシとよく似た生態なんだそうです。
    コガネムシに昨年、果樹(プルーン)の葉をやられ、大量の糞がさらに大量のコガネムシを呼び込んでしまい、農薬を使いました。
    昨年はさらに大量のハマキムシも発生、今年もハマキ虫がやってきて、やっと今年実った姫リンゴの葉やその他の樹木にも被害を及ぼしています。

    育ててみると、虫をいかに防除するか、農家の人の大変さが身に沁みますね。
    モンシロチョウやアゲハ蝶が飛んでいると可愛いなあと思っていたのが、今では青虫の被害のほうが先に思い浮かびます(苦笑
    カミキリムシにはバラをやられ、いい勉強になってます~~~(泣
    適度な農薬は必要だと、思うようになりましたが、まだ抵抗はあります。
    でもスーパーで売っているものはほとんど農薬使ってるわけだし、量をきちんと管理してやれば問題ないのですけどね。
    そらはなさん、がんばって~~~♪

    • そらはな より:

      でぶねこさんへ♪
      なんと!でぶねこさん、その道のプロの方ですか?
      ものすごく詳しいお話なので、菜園の師匠と呼ばせてください。
      野菜や果物を育てるのは楽しいけれど、害虫との闘いでもあるんですね。
      自分でやってみると、当たり前のように店頭に並んでいる野菜や果物のありがたみがよくわかります。
      私も試行錯誤しながら、いろいろやっていきたいと思います(#^^#)

  2. でぶねこ より:

    追加 ある程度の雑草が生えていると、ネキリ虫の被害にあいにくいんだそうですよ^^
       雑草の根も食べるから、ね~~♪
       

    • そらはな より:

      でぶねこさんへ♪
      そっかぁ!そういう考え方をすれば、雑草もありがたいものですね。
      自然の中で生きていくには、いろいろなものとの共存を考えながらやっていかねばならないのですねぇ。
      すごく勉強になります\(^o^)/