母の認知症は、少しずつではありますが症状が進行していると感じます。
これまで自宅で過ごしてきた母ですが、冬は火の元の不安などもあり、いよいよ介護施設入所を検討する時期にきているのではないかと思うようになりました。
いろいろ考えた末、先日介護施設へ入所申込書を提出してきました。
92歳認知症 母の現状
8年前、父が急逝し、認知症の症状が顕著になった母は、現在要介護1と認定されています。
デイサービスやショートステイなどは利用したことがありません。
なぜなら母は、施設に行くことは「もうおしまいだ」「恥ずかしい」と思っているからです。
そんな母をなんとか説得し、週三回(食事の準備と掃除で)ヘルパーさんにきてもらうようになって早7年。
いまだに「一人でできる」と言う母も、今年になってからはかなり不安な要素が見られるようになりました。
水道の水が出しっぱなしになっていたり、食器洗い洗剤で洋服を洗濯していたり、電子レンジで温めたものを忘れて放置していたり・・・などなど、数え出したらキリがありません。
昨日は、「お盆だからお寺さんにお布施やってね」と何度も言いにきました。(現在9月)
こういうことはよくあることなので、適当に聞き流せばいいのですが、私が最も不安に思っていることが、冬の火の元のこと。
いまだにガス台でお湯を沸かし、お茶を飲んだり顔を洗ったりしている母なので、火の不始末が一番怖いのです。
以前、電気ケトルを用意したら、断固拒否。
水道の蛇口をひねればお湯が出るのですが「もったいない」と言って使おうとせず、ヤカンに水を入れてお湯を沸かしているのです。
私も夫も、日中は仕事で不在のことが多いので、そんな時に母が転倒したらどうしよう・・・という不安もあります。
もちろん私が家にいても、24時間常に見守っていることはできません。
なので、母の施設入所のことはずっと考えていたことでした。
介護老人保険施設という選択
そんな中、母が低栄養傾向にあるということが判明しました。
かかりつけ医で検査をした結果です。
たしかに今年になってから、母の食が細くなったというのは感じていました。
その上、食べるものがあっても食べることを忘れているということも増えてきているように思います。
また、二世帯住宅で暮らす私のことを、時々わかっていないのではないかという言動も増えました。
認知症の人たちが共同で暮らすグループホームへの入所は母が抵抗を示すかもしれないと、これまで躊躇してきましたが、病院に併設されている介護老人保健施設(老健)ならば、低栄養状態の改善や歩行の安定という目的で、母もすんなり同意するかもしれません。
老健はリハビリ目的の施設なので、数カ月で退所しなければなりませんが、初めての介護施設の入り口としては最適なような気がします。
本当は、母の意思を尊重するのが一番なので、ここで私が代理として決定してもよいのだろうかという迷いもありました。
しかし、「施設の入所は早すぎても遅すぎてもダメ。きっと今が入所のタイミングなんだよ」という姉の言葉が背中を押してくれました。
老健へ入所申し込み
老健はいくつかありましたが、家から一番近いところを選びました。
老健が併設されている病院は、30年以上前に母が股関節の手術をした病院であったということも、安心できました。
また、実際に老健へ出向いて話を聞いて、とても印象がよかったことが一番の決定理由です。
すぐにかかりつけ医で入所のための診断書を書いてもらい、申し込み用紙と共に提出を済ませました。
入所がいつになるかはわかりませんが、少しだけ胸のつっかえが取れたような気がします。
施設入所にあたっては、実際に足を運んだり書類の手続きなどがありますし、いざ入所が決まったら、持ち込むものも揃えて準備しなければなりません。
私も来年は還暦です。
まだ私自身に余力があるうちに動けてよかった・・・というのが、今の正直な感想です。
コメント
近くて良い所があった様で、良かったですね。
家で一人て過ごさせるのが、心配になって来た場合の良い選択だと思います。
私ごとですが入院していた義父の施設が決まり、手続きしてまいりました。ここは最期まで看取って頂ける施設となります。医療施設でもあり、先生や看護師さんも常勤されています。しかしながら、完全な病院では有りませんが…。
義父は少し痴呆があり、騒いだりするので、家に帰りたいとか、同室が我慢出来るのか、とても不安です。
最悪、個室も可能ですが一月に20万くらいも掛かり、国民年金と義母の遺族年金しかない義父の年金では不足します。
義父の預金も有りますが、やっぱり個室は厳しいですね。
しかし、この施設に入れてだけでも良かったです。現状、車椅子ですから…。どうか無事に施設で暮らしてくれますように、相部屋で我慢できますように。祈り日々です。
入所は今週の木曜日です。
では、失礼致します。
このちなさんへ
お義父様、無事に入所できたでしょうか。
ご本人が安心して暮らしていけることが、なにより大事ですよね。
うちも、今後どうなっていくのか不安はありますが、毎日できることを積み重ねていくしかありません。
冬が来る前には、入所できたらいいなぁ。
有難うございます
義父はちゃんと入所出来ました。混乱したり騒ぐ事も無く、施設の玄関先でお別れしました。別の病院に入ったと思っていたようです。
その時、このまま家に連れて帰ろうか、と言う思いも一瞬頭をよぎりましたが、現実問題、出来るハズもありません…。
申し訳ない気持ちでいっぱいになりながらも、義父の体調が好転していた事を良しとしてお別れして来ました。
そらはなさん、お母様、冬迄に施設にお入りになられたら良いですね。それが一番安心出来る
共倒れしない最良の方法だと思います。
余談ですが義父の施設からどの程度の医療を望むのか、最期は何処で迎えるのか、の質問が有り、夫は自宅でを選んていました。私は夫の気持ちが良く分かったので黙っておりましたかを、また3、4日なり長くても1週間けらいなら家でもみれるかもたと思いましたが、長さはわかりません。そして、帰り道、疲れと車酔いでヘロヘロになった私は夕飯の用意も洗濯物も畳まず、部屋で寝込んでしまいました。
車で1時間ちょっとの施設で往復2時間半ですかね。
でも、これが今の私の体力の全てです…。気持はあっても難しいてすね…。
長々と失礼致しました。
有難うございました。
こんにちは。
初めてコメントさせて頂きます。
お母様、施設への入所がスムーズに向かうと良いですね。
私、今年の夏から父母の介護が始まりまして、現在対応中です。
私の父母はどちらも認知症です。母が施設を2度移動しまして、
その度に認知症がだいぶ進んでしまいました。
認知症は環境が変わると必ず進行します。
2つの施設を利用しましたが、前の施設と今の施設の記憶が混濁してしまって。
母は少しずつ環境に慣れてきましたが、落ち着くにはまだまだかかりそうです。
今度、父も施設入所しますが、その時も一山越えないといけないだろうなと
覚悟しています。どちらも家に置いておくことが出来なくなってしまったので
仕方がないのですが…
そらはなさんのお母様は老健から一度自宅に戻るか、
別の施設に移動するか、その時にならないと分からないと思いますが、
環境が変わると認知症は進行しますし
そのことでそらはなさんも多分ダメージが大きいと思いますので、
施設を変えるということ、少し注意された方が良いかと思います。
お節介ですみません。そして長々とすみません。
そらはなさんのお母様とそらはなさんが、
心穏やかに過ごせますように祈っています。
とりのこいろさんへ
アドバイスありがとうございます。
そうですよね、環境が変われば認知症も進行しますよね。
そこは、施設のスタッフの方にも言われました。
実は数日前、顔面に打撲痕があり、母に聞いても「わからない」とのこと。
おそらくドアにぶつかったんだと思います。
だんだん自宅で過ごすのが容易でなくなってきました。
まだ老健からの連絡はありません。
年内に入所できたらいいな、とは思いますが、とうなることやら。
とりのこいろさんも、ご両親の介護がスムーズに穏やかにできますように。
そらはなさんへ
お返事ありがとうございます。
そして、お気遣いありがとうございます。
お母様の打撲痕、ひどくないと良いのですが…心配ですね。
私の父も先日臀部に打撲痕があったとデイサービスからのお手紙で知りました。
父に聞いたら、やはりすぐは思い出せなくて。多分ですが、認知症の薬を服用してからよく転ぶようになった気がします。ふらつくのかも…
私は秋田の県南部に住んでいますが、こちらの老健はとても混んでいます。
そちらも待機者が多いようでしたら、福祉課に相談に行ってみてはいかがでしょうか?
お母様の入所出来る施設が他に無いか、聞いてみるのも一つかと。
ケアマネさんがお母様の性格をよく理解されていると思うので、お母様に合う良さそうな施設をリストアップしてもらっても良いかもしれません。
私の父の施設は申込書を出した段階で断られることも多く、選びようがありませんでした。でも、良いところを紹介してもらったと思っています。
寒くなってきましたので、体調にはお気をつけて。
お忙しいと思いますので、返信不要です(^^)
とりのこいろさんへ
ありがとうございます。
入所施設の相談が、役所の福祉課でもできるなんて、知りませんでした。
ケアマネさんだけが窓口だと思っていましたが、情報はいろんなところから集めたほうが良いですもんね。
それにしても、申込書を出した段階で断られるなんて!
それだけ待機者も多いのでしょうか。
私も
11月中に老健から連絡がなかったら、ちょっとアクションを起こしてみようかと思います。