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認知症 要介護1の母が入所 老健施設ってどんなところ?

昨年末、要介護1の認知症を抱える92歳の母が老健施設に入所しました。

入所を決めるまでにはさまざまな葛藤がありましたが、今では母も少しずつ新しい環境に馴染んできたようです。

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老健施設とは?在宅復帰を目指すための中間施設

老健施設(介護老人保健施設)は、医療ケアとリハビリを提供し、最終的に在宅復帰を目指すことを目的とした施設です。

退院後、すぐに自宅での介護が難しい方や、継続的な医療支援が必要な方に利用されます。

母は認知症を抱えていますが、比較的軽度の介護度(要介護1)であるため、老健施設を選びました。

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入所までの道のり|迷いと決断の4か月

母はこれまで日常生活の多くを自立して行っていましたが、認知症の症状が進むにつれていくつかの事故が起きるようになりました。

特に昨年は、入れ歯洗浄剤の誤飲や顔面強打による内出血といった出来事が重なり、在宅介護の難しさを感じ始めました。

当初、グループホームも検討したのですが、「施設に入ること=人生の終わり」という母の思いを考慮し、説得は難しいと判断。

そこで「入院して栄養管理をする」という名目で老健施設への入所を提案しました。(といっても母に伝えたのは入所当日です)

申し込みから実際の入所まで約4か月かかりました。

入所後の母の生活|リハビリと穏やかな日々

母の施設での日々は以下のような内容です。

・リハビリ(1日20分、週5~6日)

・食事や入浴、排泄のサポート

・認知症ケアとレクリエーションへの参加

入所直後は、自室から出て施設内を歩き回り、他の入所者の部屋に入ってしまうこともありました。

しかし、スタッフの温かい声かけや見守りのおかげで、今ではだいぶ落ち着いたと聞きました。

心配していた食事も完食。歩行のリハビリも必要ないくらい施設内を歩き回っているとのこと。

日中は食堂でテレビをみたり新聞を読んで過ごしているそうです。

気になる費用|老健施設の月額費用はいくら?

老健施設の費用は、介護保険の適用により比較的抑えられますが、部屋のタイプや施設によって異なります。

母の施設では、一ヶ月にかかる費用は約12〜15万円。

大部屋か個室のちがい、介護度によるちがいなどもあり、さらに医療費や散髪代などの追加費用も発生します。

母の場合、まだ請求書がきていないので詳細はわかりませんが、預金口座からの引き落としになるよう手続き済みです。

家族の心情|不安と安心の間で

母の入所を決めるまでは、「本当にこれで良いのだろうか?」という葛藤がありました。

また、入所直後は慣れない環境の中で戸惑う母の様子を聞き、不安になることもありました。

施設でコロナがでたため、直接の面会はまだできませんが、洗濯物を取りに行く際にスタッフから母の様子を聞いています。

スタッフの皆さんはどなたもとても感じがよく、細やかな対応に感謝の気持ちでいっぱいです。

最近、男性スタッフから夜勤中の母のエピソードを教えていただきました。

「まだ頑張っているの?そろそろ寝たら?ちゃんと電気を消すんだよ。」
これは、自宅にいた頃、仕事をしている夫に母がよくかけていた言葉でした。

この話を聞いたときは少し切なくなりましたが、同時に「母はここを自分の家だと思っているのかもしれない」と思い、逆にホッとしている自分もいました。

まとめ|老健施設で見つけた新しい安心

老健施設は、本人だけでなく家族にとっても安心できる場所だと感じています。

自宅では、24時間母のことを見守ることは不可能でしたが、施設にいると家族の安心面がちがいます。

認知症を抱える高齢者が医療ケアを受けつつ穏やかに過ごせる環境は、在宅介護では得られない大きなメリットです。

母のカーディガンをうっかり乾燥機にかけたら思いっきり縮んだ ショックー!

家族にとって介護の選択は簡単ではありませんが、「できることを無理なく続けること」が大切だと実感しています。

 

コメント

  1. さくらゆ より:

    そらはなさん
    いつも情報を共有していただき、ありがとうございます。
    先日、母に要介護1の認定がおりました。母は判断力や意欲の低下もありますが、身体的能力の低下が特に著しいので、同居の父、隣に住む叔母、車で10分の弟、車で1時間の私がシフトを組んで介助しています。私は、平日に仕事をしながら「こうしている間にも、母の状況は悪くなっていく。そばにいてあげれば、少しでも食い止められるのでは」と罪悪感を感じることもあります。(現実的ではないと分かっていますが…)
    母が祖母を介護していた頃、「介護する方が楽なように、できることをしていけばいいんだよ。将来私が介護されるようになった時もそうだからね」と話していました。それを思い出すと涙が出ます。
    これからケアプランを考えていく中で、家族+プロのみなさんで介護要員は1人でも多く、「できることを無理なく続けること」を覚えておきたいです。

    • そらはな より:

      さくらゆさんへ
      お母様、要介護1と認定されたのですね。
      家族みんながチームとなって支えられているお母様は、どうなに幸せなことでしょう。
      また、お母様は娘さんであるさくらゆさんに、将来の方向性もちゃんと言葉で示していたんですね。
      本当にほんとうにすばらしいことです。
      取り巻く環境が変わると、関わる家族の心境も大きく変化します。
      でも。慣れるんですよね。
      時間がそれを解決してくれるんですよね。
      だから、1日1日を後悔しないよう、自分ができることをやっていく…でいいのだと思います。