お節料理には、それぞれ意味が込められているというのは知っています。
だけど、それらを意識して作ったことはなく、毎年お正月っぽいもので自分が食べたいものだけを詰めていました。
そんな我が家の今年のお節料理。
作ったあとに改めて調べてみたら、ちゃんと「三種の祝い肴」が入っていました。
お節料理の三種の祝い肴
「祝い肴三種」というのは、お節料理に欠かせない代表的なもので、とりあえずこれさえ入れておけば、お節料理の形が整うとも言われています。
ただし、関東と関西ではその内容が少し異なります。
▪黒豆
▪数の子
▪田作り
▪黒豆
▪数の子
▪たたきごぼう
田作りとたたきごぼうの違いはあれど、いずれもお節料理に入れる由来があります。
黒豆:マメに健康に丈夫に過ごせるように願う
数の子:子孫繫栄や子宝を願う
田作り:豊作を願う
ごぼう:家業が土地に根付くことを願う
こういった意味をわかっていれば、お節料理を食べながら新年を迎えられたことに感謝の気持ちがふつふつとわいてくるというものです。
だけど、若いころはお節料理も作ったことがなければ、その意味も知ろうともしなかったわけで、こんなことを考えるようになったのも歳をとった証拠だなぁ・・・とつくづく思います。
我が家のお節料理2021
今年は新型コロナウィルスの影響で、子どもたちは帰省しなかったので、夫と2人の静かなお正月となりました。
なので、お節料理も特別作らなくてもよかったのですが、子どもたちへ帰ってくるな宣言を発令したのが、大晦日の1週間前のこと。
だから、すでにお節料理の準備のために買っておいたものもいくつかあり、それらを食べきるためにもお節料理を作ったというわけです。
お節料理2021
今年お節料理の重箱に詰めたものは、全部で8品。
海老のうま煮
海老は、腰が曲がるまで長生きできるよう願うことと、海老の赤い色は縁起物や魔除けの意味を持ちます。
伊達巻
伊達巻は、巻物に似ていることから、学問成就や文化の繁栄を願います。
クルミ入り田作り
田作りに使うイワシは、その昔イワシを刻んだものを田んぼの肥料にしていたことから、豊作を願うという意味があります。
数の子入り松前漬け
数の子は、数多くの卵が付いていることから、子孫繫栄や子宝を願います。
昆布は、「喜ぶ」と語呂合わせしています。
栗きんとん
「きんとん」を漢字で表すと「金団」になることから、金銀財宝を連想させる縁起物とされています。
黒豆
黒豆は、マメマメしく働き、健康で丈夫に過ごせるように願います。
タコのマリネ
タコを「多幸」と漢字にあて、幸多かれという願いが込められています。
ハタハタ鮨
秋田名物ハタハタは、漢字で「鱩」と書きますが、他に魚偏に「神」で「鰰」などと書くことから、縁起の良い魚とされています。
好きなものを好きなように詰めたあと、その意味を調べたら、ちゃんと三種の祝い肴が入っていました。
これは、幸先良いスタートです。(という後付け)
イクラと鮭のちらし寿司
そのほか、いただいたイクラを使って、イクラと鮭のちらし寿司を作りました。
イクラは、子孫繁栄のほか、赤色でめでたさや豪華さを表します。
豚のスペアリブ
豚のスペアリブも作りました。
単純に食べたかったのと、オーブンレンジを買い替えたのでオーブンで焼いてみたかった・・・とうのが正直な理由です。
ちなみに、豚についても調べてみたら、子どもをたくさん産むということから子孫繁栄の縁起物であるとされています。
「トントン拍子に事が運ぶ」なんていう強引なまとめ方もありますが、いずれにせよ物事はなんでも考え方次第でうまくいくと信じていますから、今年は良い年になることを願っています。
今年は、昨年よりもよい年になりますように。
コメント
まあ~~♪ 素敵なおせちですね~~^^
今年はお子さんたちの帰省がなく、夫婦水入らずのお正月となったのですね、それもまたゆっくりできてよかったでしょ♪ 来年はコロナも落ち着いて、家族でにぎやかに過ごすことができるでしょうね^^;
田作りって関東だったのですね! 私は出身が名古屋で、田作りはおせちに入っています。
主人は関西なのでなかったのかな?^^;知らずに毎年作ってたわ(笑
ハタハタって金沢に住んでいたときにはじめて食べた思い出がありますが、おせち料理なんですね~~~!!!
関西では干した棒鱈を戻して煮るおせち料理がありますが、手間もかかるし、案外高いので作りません^^;
いくら、美味しいんでしょうね~~、スペアリブもおいしそうです~~~♪
でぶねこさんへ♪
ハタハタがお節料理に入るかどうかはわかりませんけど、我が家では好きなものを好きなように詰めるのがお節料理なので、なんでもアリです(;・∀・)
棒鱈・・・食べたことがありません。
地域によってお節料理も様変わりするでしょうから、旅に出た際にはその土地のものを存分味わいたいものです。
早くコロナが収束して、好きな時に好きなところへ自由に行けるようになるといいですね。