東京・帝国劇場で上演される『レ・ミゼラブル』。
いろんなサイトから申し込んでみたものの、ことごとく落選。
「もう今年は観られないかも…」と半ばあきらめかけていた時、なんと札幌でも公演があると知りました。
秋田から東京へ行くのも、札幌へ行くのも、飛行機なら所要時間はほぼ同じ。
なぜ今まで札幌という選択肢を思いつかなかったんだろう?
ミュージカル=東京で観るものという、私の中の固定観念が打ち砕かれた瞬間でした。
そして、そんなことに気づいたときには、札幌公演の二次販売が始まる直前。
急いで申し込みをして、運よくチケットを取ることができました。
札幌文化芸術劇場hitaruは、空間そのものが舞台芸術
公演の会場は「札幌文化芸術劇場hitaru(ヒタル)」。
JR札幌駅から徒歩10分ほどのアクセスで、利便性の良い場所にあります。

札幌芸術劇場に到着ー!
ガラス張りのロビーの大窓からは、札幌テレビ塔が見えて、非日常のわくわく感が高まります。
1,500席以上ある劇場内は、音響も照明も素晴らしく、まさに「舞台芸術のための劇場」という印象でした。
観劇前のひとときと、2階S席からの眺め
開演は18時。
少し早めに到着したので、劇場1階にある「森彦」のカフェで水出しコーヒーを一杯。

森彦コーヒーはくつろげる空間
落ち着いた空間で一息つきながら、観劇モードに気持ちを整えます。
17時の開場とともに入場。
私の座席は2階S席の左寄り3列目。
2階席なのに入口は7階という不思議な構造となっているのは、同じ階でも座席位置によって高さが違いうせいでしょうか。
2階席からは舞台全体が俯瞰できて、奥のセットや動線も見渡せるのは魅力的。
でもやっぱり、舞台との一体感は1階席が一番かな……というのが個人的な感想です。
ちなみに今回は、前の席の方が大柄だったため、視界の中央部分が少し遮られてしまったのが少し残念でした。
レ・ミゼラブルは、感情そのものが音楽になるミュージカル
今回のキャストの感想は語り始めると止まらないので、あえて詳しくは書きませんが――
やはり『レ・ミゼラブル』の魅力は、「心情をそのまま音楽に乗せて伝える力」にあると思います。
普通の会話ではなく、すべてが歌で進んでいくミュージカル。
「なぜそこで歌うの?」と戸惑う方もいるかもしれません。
でも、メロディーに乗せることで、喜びや怒り、悲しみ、希望といった感情が胸にじわじわと迫ってくるのです。
まさに、ミュージカルの真骨頂です。
名曲の数々に、心が震える
私が特に好きなのは――
- ファンテーヌの《夢やぶれて》
- ジャベールの《スターズ》
- 革命の高揚を感じる《民衆の歌》
- ジャン・バルジャンの願いが切ない《彼を帰して》
- そして、エポニーヌの《オン・マイ・オウン》
どの楽曲も、時に力強く、時に哀しく、そして愛おしく。
そのたびに舞台全体がぐっと感情に染まっていくような感覚に包まれます。

キャスト一覧
今回の印象としては、高音域の男性キャストが多く、1幕最後の「民衆の歌」では、ジャン・バルジャン、ジャベール、マリウス、アンジョルラスの声質がやや似ていて、
「今、誰が歌った?」と感じる場面もありました。
それでも舞台としての完成度は本当に高く、満足度は200%!
やっぱりレ・ミゼラブルは最高です。
次も、札幌で観たい!と心から思えた観劇旅
東京で観られなかったけど、札幌で観ることができた。
むしろ札幌という土地と劇場の魅力に触れられたことで、新しい世界が開けたような気さえしました。
レ・ミゼラブルのような大作を、最高の環境で堪能できたこと。
そして、札幌という街がとても心地よくて、今回の旅自体が素晴らしい思い出になりました。

札幌大通公園
次にレ・ミゼラブルの全国公演があるなら――
今度は最初から、札幌公演を狙います!
札幌が、すっかり大好きになりました。
✈️ おまけ:秋田から札幌への移動は意外と快適
秋田空港から新千歳空港までの直行便を使えば、移動時間は1時間ちょっと。
東京へ行くのとほぼ変わらない感覚で行ける札幌は、観劇+小旅行にぴったりの街です。
そして、なんといっても食べ物が美味しいのよ…。
今後は「東京じゃない場所で観劇する旅」も増やしていきたいなと思っています。

まとめ:レ・ミゼラブルは、やっぱり特別なミュージカル
観るたびに心を揺さぶられ、耳に残る楽曲に涙し、また観たくなる――
そんな作品は、そう多くありません。
レ・ミゼラブルは、そのすべてが詰まった名作です。
観る場所がどこであっても、その魂は変わらない。
でも、その場所にしかない空気、時間、光が、作品に新しい彩りを加えてくれるのだと、札幌で実感しました。
初めてのレ・ミゼラブル観劇は6年前てした↓

コメント
そらはなさま
こんばんは
お天気にも恵まれた素敵なご旅行だったんですね。先週は乱気流で少し揺れたために飲み物のサービスはなしでしたよ✈️
ソワレということは吉原さん、はるかちゃん、屋比久ちゃんですね。心揺さぶられる歌声だったことと思います。
夢やぶれて、彼を返して、オンマイオウン 何度聴いても涙があふれます。
舞台からもらえる感動は、身体の芯まで染み入り、また明日から頑張ろうという力の源になりますよね。
秋にはエリザベートの札幌公演があるようです。チケ難の演目ですが、東京、大阪、福岡よりは取りやすいかもしれないですね。
そらはなさんの劇場や舞台への感想、楽しく読ませていただきました。ありがとうございました
かこたつさんへ
初めて観たレミゼも、ジャン・バルジャンは吉原さんでしたが、高音にさらに磨きがかかった印象でした。
力強さとやさしさを兼ね備えた歌声が好きてす。
エリザベート、すばらしいですか?
ちょっと検討してみよう。でもチケット争奪戦ですかねー?