「節約とは何ですか?」と聞かれたら、今の私の答えはこうです。
「膨大な教育費に震えた9年間で、節約は私の人生哲学となりました!」
節約を始めたきっかけ
長男が大学に進学し、一人暮らしを始めると、「お金に羽が生えて飛んでいく」様子を目の当たりにしました。
家賃、仕送り、授業料…気がつけば、1年間で200万円以上が次々と消えていきました。
子どもが学ぶことに関しては極力応援したい気持ちはあったので、ある程度の覚悟はしていましたが、実際に貯金が減っていくのを見ると、不安が襲ってきました。
さらに、次男と長女も大学に行くのはわかっていたので「教育費貧乏」という言葉が常に頭の中に響いていました。
老後の資金が心配になり、「このままではいかん!」と、本気で節約を決意したのが10年前のことです。
私の節約方法
1. 支出を減らす
まずは「支出を減らすこと」からスタートしました。
特に取り組みやすい食費と日用品費に目を向けました。
それまでは2〜3日おきに買い物へ出かけ、思わず「これも、あれも」と余計なものを買っていた優柔不断な私。
そこで自分に「喝!」を入れるべく、食料品は週1回、日用品は月1回のまとめ買いを決行することにしました。
肉や魚や野菜は5日分まとめて買い、残り2日は冷蔵庫の残り物でやりくりをする。
日用品や調味料、乾物類はネットスーパーを利用して月に1度計画的に購入する。
こうすることで、食費が月1万円、日用品費は月5千円減らすことができました。
2. 固定費の見直し
使っても使わなくてもかかる固定費も見直ししました。
まずは、大手キャリアのガラケーから格安スマホに乗り換え、携帯代を半分に減らすことができました。
▲ソフトバンクのガラケーからイオンスマホに乗り換えた
また、昔契約し、なんとなくそのまま使っていた年会費がかかるクレジットカードも解約しました。
3. 株を始める
近くにイオン系列の店舗ができたのを機に、イオンの株を購入しました。
株主優待でイオンでの買い物が3〜7%キャッシュバックされるからです。
▲イオン株主優待目当てに株を買う
株価も当時10万円程度だったので、「銀行に預けるよりずっとお得!」と考えました。
株を始めたおかげで、今では様々な銘柄を売買し、小さな利益も得られるようになりました。
4. 家計簿をきっちりつける
結婚当初から家計簿はつけていましたが、当時は「使途不明金?まぁ、いっか!」といったゆるい家計管理をしていました。
しかし、本気で節約を始めてからは、家計簿が私の「節約指南書」となりました。
家計簿をちゃんとつけることで、何が無駄で何が必要なのかが見えてきます。
また、税金や手数料など普段意識していなかったお金の流れにも目が向くようになりました。
最大の発見は、家計簿は他人と比較するものではなく、過去の自分と対峙するものだということ。
過去の家計簿と比較すると、今どれだけ節約できているかが分かり、モチベーションアップにもつながります。
無駄をなくした分、将来に備える金額も具体的に見えてきました。
お金の使い方
節約を始めて1年経って気づいたことがあります。
それは、節約とは単に「お金を使わないこと」ではなく、「無駄を省いた賢いお金の使い方」だということ。
そして、私の財産となるものは「モノ」ではなく、「経験や学び」なのだということ。
だからこそ、自分にとって価値があると判断したことには惜しまずお金を使い、メリハリのあるお金の使い方ができるようになりました。
節約とは何か
3年前、長女が大学を卒業し社会人となりました。
教育費が不要となった我が家は、今や老後の資金を貯めつつ、日常はつつましやかに、そして必要だと思ったものにはお金を使っています。
9年間の教育費貧乏は、「本当に自分が好きなもの」や「価値のあるもの」に気づく良いきっかけとなりました。
来年60歳を迎える私にとっての節約とは、「後悔しない生き方を選ぶための必要な手段」です。
だから、節約は一生続ける楽しいことなのです。
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